アイテム番号: SCP-3749
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3749-Aは、衝撃吸収ジェルが内張りされた専用の密閉容器に収められています。この容器は、気密式出入口を備えた真空密閉地下保管室の中に置かれます。床下に設置された電磁石は常に電源が入った状態に保たれます。SCP-3749-Aの地下保管室に入るには接近する前のBSL-5バイオハザード保護と滅菌が必要です。
SCP-3749-Bから-Dの残骸も同様の地下室に保管されています。
説明: SCP-3749-Aはステンレス製の装飾用の剣で、あらゆる生物を自律的に攻撃します。
バクテリアや微生物もSCP-3749-Aの効果における「生物」として認められるので、SCP-3749-Aは常に高速で動き続けています。分析によると、SCP-3749-Aは最高速度マッハ4で移動し、細菌の各個体を両断しています。
SCP-3749-Aの長さは75cmで、角度によって変化する紫色の光沢のある仕上げと複数の余分な刃を持ち、武器として使用することは不可能であると指摘されています。SCP-3749-Aの刃は非常に鋭利であり、それらの厚さがたった数原子であることが電子顕微鏡を使った調査で明らかになっています。SCP-3749-Aは異常に損傷を受けにくく、その刃の鈍化は測定不能です。
SCP-3749-Aは、ハンフリー・ビンガム(POI-11928)が所有していた、ある空き家で発見されました。ハンフリー・ビンガムは43才の無職の厭世的な男性で、オカルト・終末論・黙示録に傾倒していました。彼は自らの収集した奇抜な武器に対して不可解な儀式を行うことでSCP-3749を作成したようです。
ビンガムが所有する別の奇抜な剣であったSCP-3749-Bから-Dも、短期間ながらこの儀式によって活性化しました。しかし、SCP-3749-Aは、SCP-3749-Bから-Dとその生成物、そしてビンガム自身を破壊したようです。SCP-3749-B、-C、-Dは人間の骨と、ペスト菌(Yersinia pestis)・サバクトビバッタ(Schistocerca gregaria)1の生物的残留物で覆われた状態で発見されました。
いくつかの困難の後、SCP-3749-Aは最寄りのサイトに運ばれ、気密式真空房へ移動されました。SCP-3749-Aが収容室に存在するわずかな数の微生物を破壊することを認められている間に、電磁石と容器が用意されました。BSL-5スーツを装備した職員が収容室に入る準備をしているとき、SCP-3749-Aは部屋の中央に横たわり、ゆっくりと動いていました。より厳密な検査では、SCP-3749-Aが湾曲しており、元に戻る前に自身を破断しようとしていることが示されています。SCP-3749-Aは電磁石の助けを借りて安全に容器に入れられました。
これらを考慮して、管理下のSCP-3749-AをKeterクラスの生物学的危害発生の封じ込めを補助する目的で使用する案が現在検討中です。