SCP-375
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SCP-375、ミーム災害編集済み

アイテム番号: SCP-375

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-375のあるショッピングモールは、財団により購入され、SCP-375の監視及びSafeクラスSCPオブジェクトの保管のためのサイト-375として再利用されます。SCP-375の正面の主要な看板は常に秘匿されたままであるべきです。被験者は実験中、写真を見せられます。SCP-375の検査はDクラス職員に対してのみ行われ、累積的なSCP-375汚染の影響の研究のため月ごと終了を免除されます。

説明: SCP-375は、ワイオミング州キャスパー1にある元ウェルズ・ファーゴ銀行2です。建物及び玄関ドアの看板は、変則的に元のウェルズ・ファーゴのフォントを保持したまま「時間信用組合」と改変されています。統一された制服を着用しており、SCP-375の従業員と主張している11体の一連の人形実体(SCP-375-Aに指定)が、建物内に常に存在し続けています。

SCP-375の異常性は何らかの対象が主要な看板を視界に入れる、または建物内のSCP-375-A実体と関わったときに発現します。SCP-375汚染フェーズIの間、対象は個人的に感傷的な価値あるものに入出金を通じて交換する衝動に駆られます。入金後から12~24時間の間に、入金されたアイテムは、外見は元のアイテムと似ていますが別の平行宇宙3のひとつから来たと考えられる特別普遍的な物体(SCP-375-Bに指定)に交換されます。フェーズIの実験により回収された物体の例を以下の表に示します。

フェーズI実験データ:
対象 入金されたアイテム SCP-375-B 実体
D-34924 メジャリーガー アルバート・プホルスの直筆サイン入りトレーディングカード。 "北アメリカ野球リーグ"のアルバート・プホルスの直筆サイン入りトレーディングカード。プホルスは2001年から2010年までシアトル・パイロッツ、2011年から2022年までセントルイス・ブラウンズでプレーしたと記載されている4
D-30246 SCP-1015によって生じた1セント硬貨。対象は、SCP-1015-2実体。 1974年のアメリカ合衆国5セント硬貨5。SCP‐1015の効果は、対象が銀行内にいる間は止むと考えられている。銀行を離れると、SCP-1015の異常性は変化し、SCP-375で獲得された5セント硬貨と同一のものが以前の1セント硬貨の代わり生じた。
D-99411 アメリカ合衆国、フロリダ州ジャクソンビルにあるサンダルウッド高校の2009年の卒業アルバム。 アメリカ人民共和国フロリダ州ハーキンズビルにあるレボリューション高校の2009年の卒業アルバム。卒業アルバムの論説文では資本主義との永遠の闘い、「反動的ハバナ6政権」からのキューバ人難民の受け入れの重要性及び地域の多方面への発展に焦点をあてている。
D-12539 ヘダ・マルゴリウス・コヴァーリ7の自伝 残酷な星の下で8 の直筆サイン入り写本。 ヘダ・マルゴリウス・コヴァーリの自伝 プラハの要塞910 の直筆サイン入り写本。1939年3月に大ゲルマン帝国11がチェコスロバキアを侵攻したことに始まり1951年に連合国が大陸解放を行ったことで終わるファシスト支配下のヨーロッパの筆者の人生を描いた物語。筆者は度々、友人や隣人の国外追放を防ぐために何もしなかったことへの自責の念を著している。筆者の署名には、「[D12539]へ - ヨーロッパが灰から立ち上がりますように」とメモが書き加えられていた。

汚染された対象の約80%はフェーズI以降侵攻することなく、SCP-375を永久的に使い続け自分の所有物を交換し続けます。しかしながら、汚染された対象の20%は、最初の汚染から6ヶ月以内に汚染フェーズIIを経験します。このフェーズが始まると、SCP-375-A実体は「時間交換計画」への参加を提案し始めます。参加に対する同意は、SCP-375-A実体が3回目に当該計画へ提案をするまでに常にすべての汚染された対象から得られます。一度でも対象が同意すると対象は従業員セクションまでSCP-375の後を付き従い建物の銀行の金庫に入ります。

対象の消失の12~24時間後、元の対象に同一か同一に近い身体的特徴を持つ人型実体が銀行から出てきます。それらの人型実体(SCP-375-Cに指定)も、別の平行宇宙から出現したと考えられており、また大抵、元の被験者と劇的に異なる服装を着用しています。フェーズIIの実験により回収された人型実体の例を以下の表に示します。

フェーズII実験データ:
SCP-375‐C実体 回収の際に着用されていた衣服 SCP-375-Cから得られた情報
D-99411相当物 非標準の財団白衣。 当該実体は、存在しないサイト-13の研究員であると主張し、また財団と世界オカルト連合は、異常現象を利用し及び破壊するために協力していると供述している。実体は非異常であると考えられており、財団での雇用の可能が確認されるまで近隣サイトの人型実体収容棟に割り当てられた。
D-40013相当物 一般的な衣服 当該実体は、重度に酩酊状態にあるように見受けられ、複数の異常な薬物の影響下にあると診断された。日付を訪ねたところ、実体は「14月1232日」と主張し、享楽的なイベントへの参加を財団に中断されたことに激昂を表した。もし正確であれば、これは進行中のSCP-3455イベントから対象を無事に脱出させた既知の始めての事例であることを示す。
D-34289相当物 1920年代頃の一般的な衣服 当該実体は、異常な一色型色覚異常を示し、その衣服及び肌は、年代物の写真に類似した様に白黒に見えた。当該実体は5分間、非常に苦しんだまま、苦痛を叫んだ。その後、実体の眼球は大きく異常な白い球体に変形し、それら自身で当該実体の体から離れた。当該実体は、「美しき碧13」との接続が絶たれたことで何度も狼狽を示し、15分後に息絶えた。
オラフソン・ジュニア研究員相当物 非標準の財団野外用制服 補遺375-Aを参照

補遺375-A: 2018年7月、それはSCP-375に配属された研究員であるオラフソン・ジュニア研究員が上級研究員の許可なくSCP-375を使用していたと確認されました。この行為が摘発され、懲戒処分がとられた後、オラフソンの実験によって生じたSCP-375-B実体の精密な分析により彼は、SCP-375-Aと共にSCPオブジェクトの報告書を交換していたようであると結論付けられました。尋問に際し、オラフソンはこれが事実であると認め、提示された各コピーは個人的に興味のある収容方法や特性を持つSCPオブジェクトの報告書が印刷されたものであり、SCP-375のアイテム基準を満たしていると述べました。オラフソン・ジュニア研究員によって生じたいくつかのSCP-375-B実体を以下に要約します:

元のSCP報告書 回収された報告書
SCP-173、敵対的なEuclidクラスの動くことが観察されていない異常な彫刻。 事象#173、24時間毎に1秒間、観察されず放置されると姿を変化させる政府によって展示された異常な芸術的彫刻。
SCP-4839、Euclidクラスの財団職員に非異常性のアイテムを選出し収容するべきであると信じさせる情報災害。 SCP-4839、Apollyonクラスの財団に存在するあらゆるのオブジェクトを「封じ込め」させ、人類文明を破壊させようとする情報災害。
SCP-375、基準報告書。 SCP-375、対象にアイテムを入金することを強要し、最終的に、対象自身及びその家族もそうすることを強要する異常な銀行。その後、対象の身体パーツは、「利息14」という名目で八つ裂きにされ、様々な切断された状態引き込まれる。

自発的に外見がオラフソン・ジュニア研究員に似たSCP-375-C実体がSCP-375から出現した後、改変されたSCP-375の報告書が回収されました。これは、同等の「時間的交換15」の伴わない既知の始めてのSCP-375-C実体の自発的な出現の実例であると記録されています。

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