アイテム番号: SCP-3750
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 使用していない時、SCP-3750はサイト-77の標準的なSafeクラス保管ロッカーに収容されます。SCP-3750を予測アルゴリズムなどの機密データを含むシステムやシミュレーション、訓練用シミュレーション、ゲーム、民間人が参加し得るシステムに接触させることは認められません。
説明: SCP-3750は白のキングを表す標準的なスタントン・スタイルのチェス駒であり、染色された松材で作られています。歴史的・科学的観点から、SCP-3750は19世紀後半のイギリスで製作されたと推定されていますが、SCP-3750と合致する特定の様式や製造元は発見されていません。
SCP-3750の異常性はボードゲームの構成要素として使用される時に発現します。SCP-3750を所持するプレイヤーは、指し手や戦術の提案、並びに盤面の状況やその他の雑多な観察に基づくコメントをテレパシーで受信し始めます。SCP-3750は“試合状況”の完璧な知識を有するようですが、自らの付近または周囲にある物を知覚することはできません — 知覚対象外には音、画像、SCP-3750の状態や周辺環境が含まれますが、それらのみに限定されません。
プレイヤーがどのような人物かに関係なく、SCP-3750は一般的に“アメリカ東海岸訛り”と説明される声の英語で“話し”ます。実験においてSCP-3750の提案は認識災害性や強制力を示しておらず、プレイヤーには提案に従う義務がありません。
SCP-3750は1984年7月21日、アイスランドのレイキャビクで開催されたチェストーナメントにおいて、7番テーブルで白の陣営に付いた多数のプレイヤーが、1人の見物人から“無能な口出し”をされたとトーナメント関係者に苦情を申し立てた際に発見されました。財団職員がアノマリーを回収し、あるプレイヤーに責任を転嫁する形で事件を捏造しました。
以下に添付されているのは、ジョセリン・タル次席研究員とSCP-3750の間で行われた試合の記録です。
この試験に続いて、他のゲームを用いた更なる実験が行われました。
補遺(2011/09/23): 事案3750-1に続いて、SCP-3750の利用や試験に関するプロトコルと規則は、新たな知見を反映して更新されています。