ドラム式洗濯機。
アイテム番号: SCP-3773-JP
収容クラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-3773-JPの収容は確立されていません。SCP-3773-JPが発生した場合、対象となった個人の関係者に記憶処理及び情報工作を行い当該の死を非異常のものに偽装します。死体は財団の遺体安置所に移送し、分析後に現地サイトで保管するか埋葬処置を行います。
説明: SCP-3773-JPはドラム式洗濯機に発生する比較的稀な超常現象です。1名の個人がドラム式洗濯機の内部に体の一部(典型的には片腕)を挿入した際に、ごく低い確率でSCP-3773-JPが発生します。
SCP-3773-JPが発生すると個人の体は瞬時に洗濯機内部に吸収されます。この際未知のメカニズムによって個人の体は洗濯機内部に丁度収まるサイズまで圧縮されます。このプロセスの後に洗濯機の開閉口が閉じ、水分や電気の供給の有無にかかわらず洗濯機が起動し洗濯が開始されます。
全ての事例で約3時間の洗濯の後に開閉口が開きSCP-3773-JPは終了します。内部には圧縮されたサイズの個人の死体が存在し、死因は窒息死、全身打撲、極度の苦痛状態におかれたことによる心不全等によるものです。
財団がSCP-3773-JPを捕捉して以後、現在までに平均して1ケ月に3回のペースでSCP-3773-JPは発生しています。これまでに26つの国家及び地域で1件以上のSCP-3773-JPが発生しており、時刻や天候、対象となる個人等にも規則性は確認されていません。
更新: 最近発生した2件の超常現象がその酷似性からSCP-3773-JPとの関係が調査されています。この2件の超常現象は暫定的にEE-3773-JP-1、EE-3773-JP-2に分類されています。
EE-3773-JP-1は日本の大阪府に位置するアパートの一室で発生した超常現象であり、当該民家に居住していた65歳女性が縦型洗濯機に頭部および上半身を挿入した死体として発見されました。死因は内部に存在した水による窒息死であり、発見が遅れたことから顔面部とその周辺は強い腐敗状態にありました。
EE-3773-JP-2はアメリカのケンタッキー州に位置する一軒家で発生した超常現象であり、現地に居住していた13歳男性が靴用洗濯機の内部に入るサイズにまで極度に圧縮された死体として発見されました。死因は洗濯機の乾燥運転が数時間機能し続けたことによるヒートショックであり、当初は個人の死体の大きさが乖離していること/水分が内部にほとんど存在せず原型をほとんど留めていなかったことから野生動物の屍骸として処理されていました。
当該の超常現象と関連した洗濯機はいずれも回収されましたが、実験によっても一切の異常性を示していません。これらの超常現象がSCP-3773-JPと同様/派生のアノマリーである場合、1名の個人と洗濯機が存在する環境においては類似の事象が発生しうる可能性が存在します。









