SCP-3779
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アイテム番号: SCP-3779

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 暫定サイト-3779がSCP-3779の周囲に建造され、収容施設として機能しています。暫定サイト-3779は境界フェンス、職員宿舎、研究所2棟から成ります。

SCP-3779内部の植物にはそれぞれの種の必要性に応じた給水を行い、適切量の日光が内部の全ての植物に届くようにしなければいけません。必要ならば、屋内に向けたUVランプをSCP-3779の外側に配置できます。SCP-3779への入場を許可された職員は構造物への入場前後に装備品チェックを行い、如何なる物品も屋内に残していないことを確実なものとします。

認可されていない物品がSCP-3779内部に取り残された場合は、収容チームが可能な限り迅速に問題の物品を抽出します。必要とされる武力行使は認められていますが、チームは構造物への損害を最小限に抑えるよう試みるべきです。

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初期収容段階のSCP-3779(写真左)。

説明: SCP-3779はアイオワ州南西部に位置する面積47m2の温室です。SCP-3779の内部には様々な種の鉢植え植物があり、これらは天井のフックから吊り下げられているか、テーブルや棚の上に置かれています。SCP-3779の内壁には、意味と起源が不明な8つの象形文字が黒の塗料で記されています1

外来物2がSCP-3779に導入されると、屋内の植物はその物体が持つ特性の一部を示し始めます3。どの特性を取得するかをSCP-3779が決定する手段は現在不明です。約12時間かけて、SCP-3779の植物は自らの特性を導入物と一致するように変化させます。十分な時間が与えられた場合、SCP-3779内の植物の特性は導入物のそれと完全に一致するものとなり得ます。

外来物が除去されると、SCP-3779の植物は4~6時間かけて本来の状態に戻ります。SCP-3779内で枯死した植物はそれ以降異常性質を示さなくなります。導入物に適応した植物がSCP-3779から除去された場合、異常性の無い植物と同様に、しかし遥かに早い速度で腐敗します。SCP-3779に導入された植物は模倣されません — 代わりに、それらはSCP-3779内に既に存在する植物と同じ振る舞いを見せるようになります。

実験ログ:

実験#: 3779-01-672001
設定: 長さ1mの標準的I型鉄筋をSCP-3779内部に9時間放置する。
結果: SCP-3779内の全ての植物の引張強さが10倍に増大し、植物の色は鉄筋のそれへと移り変わった。

実験#: 3779-02-672001
設定: 0.25 m3の氷塊をコンテナに収め、SCP-3779内部に7時間放置する。
結果: 最初の6時間をかけて、植物は氷が持つ幾つかの特性を取得した。氷が溶けると、植物を形成する分子は未知の過程を経て構造から分離し、液体のように振る舞った。水が除去されると、植物質の溜まりは実験前の形状に再構成された。

実験#: 3779-03-692001
設定: ハツカネズミ(Mus musculus)をSCP-3779内部に7時間放置する。
結果: 5時間後、SCP-3779植物は茎の様々な場所から光受容細胞を含む構造を発達させた。6時間後、植物は茎の様々な場所からハツカネズミの耳に類似する漏斗状の構造を発達させたが、それ以上の構造形成は観察されなかった。

実験#: 3779-04-6112001
設定: 32歳の白人男性、D-80801をSCP-3779に入場させ、追って通知があるまで座って待機するように指示する。
結果: 9時間後、SCP-3779植物はその構造全体を通して、複雑かつ完全な機能性を持つ視覚器・聴覚器・身体“臓器”を発達させた。10時間後、SCP-3779植物は筋肉構造を発達させ始め、茎と枝を動かすことが可能になった。11時間後、D-80801は植物のうち1本から視覚器官を除去するよう指示された。これを試みた際、問題の植物はD-80801の首周りに余分な蔓を巻き付け、彼を絞殺した。D-80801の死後、SCP-3779内の植物群は不活性化し、D-80801の死体と同様の形式で肉の腐敗を模倣し始めた。

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