SCP-3780-JP
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SCP-3780-JPが発生した扉

アイテム番号: SCP-3780-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3780-JPによる影響は無視可能なものですが、その原因や発生規模が不明であるため、SCP-3780-JPに関する調査は継続されます。

説明: SCP-3780-JPは人間が扉を開閉する際に発生する異常な嗚咽/慟哭/涙声です。大抵の場合において、本来扉の開閉に伴って起こる"蝶番が軋む音"がSCP-3780-JPに置換されます。

SCP-3780-JPの発生条件について、全ての事例において当てはまる条件として"扉の存在する空間内に開閉者(以下、対象)が一人でいる事"が挙げられています。その他に直近で発生した12件の実例のうち、以下の様な背景情報を持つ者がSCP-3780-JPを発生させていました。

  • 肉親の死。(3/12)
  • 特定人物との友人/恋愛関係の喪失。(2/12)
  • 罹患した特別な症状の診察後。(1/12)
  • 過労。(3/12)
  • 記憶処理による家族の記憶の喪失。(1/12)
  • 以上の全てが何も発生していない、ただ一人であるだけの生活。(2/12)

また、SCP-3780-JPの発生直前において、対象はいずれも表立った感情表現をしている様子はありませんでした。

 
SCP-3780-JPの発生を対象は問題なく察知することが出来ますが、対象がSCP-3780-JPに対して何かしらの違和感や驚愕・困惑を含む否定的な反応を示した事例は確認されていません。この事について、記録された最新の事例における対象であったエージェント・デルバードは以下の発言を残しました。
 

私は鍵を開けて、電気をつけて、シンクに洗いかけの食器が溜まっている、無人の部屋を見た。あの時扉が代わりに泣いていたことは、確かに正しい事だった。

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