SCP-379
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アイテム番号: SCP-379

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-379は、非使用時はセクター████-█の収容室████に入れられます。容器が壊れやすいため、輸送の際は詰め物をしたカバンのような、鍵をかけ、詰め物をした入れ物に入れるべきです。供給できる量が限られているため、全ての試験や実験には事前に███████博士の認可を受けなければなりません。

説明: SCP-379は透明な小さい容器に入った、半透明で薄い銀色の液体です。容器の上部には、内部の液体を約0.5mL噴出できるアトマイザーのフタがされています。

容器自体には特に注目に値する特別な性質はありません。しかし内部の液体は(通常の人間にとっては無臭で、全く効果が無い一方)電子的、機械的デバイスに対し、人間が惚れこむのとよく似た状態になるよう強く誘引する効果を発揮します。人間や他の物体に使用すると、近くのあらゆる機械や電子機器は(SCP-379をかけられた対象を除き)オーバーヒートした状態となって多くの命令を受け付けなくなり、より多くのエネルギーを消費するようになります。

人工知能やコンピューターといった「知覚がある」と思われるようなものは、より人間的な様子を見せるようになります。「惚れこんだ」様子の典型的な例を以下に示します。

  • SCP-379をかけられたものの近くにいることや接触することを好む。
  • SCP-379をかけられたものがある場合、部屋内のどの人間にも協力的になる。
  • 機械の応答時間が遅れる。
  • 軽微な不調や故障の割合が少し増大する。

SCP-███のような攻撃的なSCPをSCP-379の影響下に入れることにより、このフェロモンが攻撃性を和らげることができるか確認する案が提案されました。攻撃性の緩和が可能ならば、SCPの機能についてより多くの質問ができるようになる可能性があります。また(SCP-732のように)機械ではない、三次元の現実世界に存在しないSCPにSCP-379をかけてみることで、考えにくいことではありますが、このフェロモンが影響を与えるかを確認することが提案されました。

SCP-379の変異的性質がほとんどの機械に影響を与える理由は分かっていません。SCP-379はいかなる種類のにおいや検出可能なフェロモンも空気中に放出しません。SCP-379はある種の電磁的周波数を有しているのではないかと考えられていますが、各試験はこの考えが決定的ではないことを示しています。SCP-379を人工的に複製することができるかを確定させるために化学組成を決定するまで、さらなる試験は制限されています。

補遺 379-A: 379とSCP-915の試験により、十分な複雑さを持つ純粋に機械的なデバイスは379に影響されることが明らかになりました。915の空気吸入は3倍に増加しましたが、追随して計算速度が増大することは確認できませんでした。915の内部を交換することで379への応答が増大するかの試験が提案されました。379の量が不足しているため、915へのさらなる試験は否決されています。

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