アイテム番号: SCP-3795
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3795は、サイト-68の標準高価値収容ロッカーに収容されています。SCP-3795実験は、動物虐待の経歴のないDクラスでのみ実施するものとし、またいかなる場合においてもペットを現在飼っている実験担当者がSCP-3795に接触することのないようにしてください。
説明: SCP-3795は、ブライアン・ヘア氏とヴァネッサ・ウッズ氏が刊行した『あなたの犬は「天才」だ』(Plume、2013)という題の一冊のハードカバーの本です。SCP-3795は不活性状態と活性状態の両方において、奥付のページに黒いマーカーで書かれている「WHO KILLED YOUR DOG!?」というフレーズを除きSCP-3795の物理的特性はこの本の異常でない版と同じです。
SCP-3795の異常性は、現在イエイヌ(Canis familiaris)を飼っている人間が本の奥付にあるフレーズを読んだ時に現れます。そのフレーズを完全に読み取った後対象は直ちに意識を失い、いかなる手段によっても約6時間覚醒することができません。この時間中に、対象の飼い犬1は対象の親しい友人または親戚によって必ず殺害されます。殺害した犯人は犬が殺害された場所を離れた後は、その死についての全ての記憶を持っていません。SCP-3795は、6時間が経過する前に対象の飼い犬が殺されるように、選択された人間の行動に異常な影響を与えることが可能であり、財団の研究者達は標的となったペットの死を防ぐ方法を未だ発見していません。
覚醒状態に再び入った後対象は直ちに飼い犬の死を知り、通常は多大な苦痛を受けます。その人物(以下、SCP-3795-A)の元には下記のメモが出現します。
お前の犬は死んだ!
お前は誰がやったかわかるか?
24 時間ある
お前の想いを見せてやれ!
SCP-3795-Aは、選択された犬と犯人の性質に基づいて3つの異なる「手がかり」を列挙します(例えば、犬が対象の母親の銃で撃たれた際にSCP-3795-Aは手がかりとして「彼女はどうしてあなたにこんなことを?」という情報をリストに載せました)。対象が24時間以内に犯人をうまく特定し、「殺したのは[犯人]だ」というフレーズを使い名前を声に出した場合、犬は無傷の状態で復活します。失敗した場合、犬は死亡したままであり、イベントが終了した後に復活することはできません。
SCP-3795-B (成功)
よくやった!
君は犬を取り返す。
さようなら! そして忘れるな……
最良の親友のことを:)2
SCP-3795-C (失敗)
時間切れだ。
残念だがお前はチャンスを逃した。
お前の犬はもういない。忘れるな……
最良の親友のことを :(3
補遺3795.A: 実験3795/023中、SCP-3795は、犬と猫への動物虐待の経歴があり、闘犬罪による有罪判決4を含む凶悪犯であったD-76539で実験されました。実験のために、D-76539は一時的にラブラドールレトリーバーの子犬を与えられました。
SCP-3795が活性化した際、D-76539は一時的に激しい痛みを体験した様子が観察された後、ほどなくして死亡しました。死後の分析では、重度の裂傷による失血が主な死因であることが明らかになりました。その後、動物に対する虐待の傾向がある被験者に対する試験を防止するために収容プロトコルが更新されました。