アイテム番号: SCP-3799
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: クロージャー島への接近はスタッフにも民間人にも認められません。財団は現在クロージャー島周辺に飛行禁止区域を設定しており、また数隻の財団船舶が不要な侵入者を発見するために境界のパトロールを行います。民間人であれ財団スタッフであれ、認可されていない人物が上陸を試みた際には、SCP-3799に関する異常な知識や興味を消去するのに適切な記憶処理を施すものとします。
説明: SCP-3799は正確に円周6mの、全体的に雪で構成された完全な球体です。SCP-3799はグリーンランド領クロージャー島の上空500mで視認可能な支持構造無しに静止しています。クロージャー島は実験的研究を専門とするサイト-799の所在地でもあります。
SCP-3799の内部には、未知のデザインの財団制服を着用した成人男性の死体、以下SCP-3799-1が収まっています。SCP-3799-1の右腕はSCP-3799外部に突出しており、回収当時は多数の書類を握りしめていました。SCP-3799-1の死因は両手首の自傷が原因と思しき失血だと考えられています。
SCP-3799のスキャン検査は、対象が異常に低いヒュームフィールドを有することを示します。SCP-3799やSCP-3799-1を穿刺・損傷する試みは全て失敗に終わりました。
SCP-3799は1987/12/24、プロジェクト[更なる情報はO5-█指令により削除]の一環だったサイト-799での実験中に出現しました。
以下の文書群はSCP-3799-1から回収されました。これらはSCP-3799のファイルに対応する5回分の反復であるように思われますが、そのような内容の編集記録は財団データベースから発見されていません。これらの文書に含まれる機密情報のため、内容公開はO5評議会と特別な許可を受けた職員のみに制限されています。文書に含まれていた情報は、プロジェクト・ミッドウィンターの即時中止と、現在の収容プロトコルの実装に繋がりました。
アイテム番号: SCP-3799
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: サイト-799の研究班を除き、クロージャー島への接近はスタッフにも民間人にも認められません。数隻の財団船舶が不要な侵入者を発見するために境界のパトロールを行います。民間人であれ財団スタッフであれ、認可されていない人物が上陸を試みた際には、SCP-3799に関する異常な知識や興味を消去するのに適切な記憶処理を施すものとします。
サイト-799研究班の全メンバーはサイト-799に留まります。食料その他の必需品は遠隔から配送されます。研究班メンバーが現地に留まるのを許可されるのは一度に2ヶ月までであり、その後は降水量の少ない地域で最低1ヶ月の休暇を取らなければ現役復帰が認められません。
SCP-3799-1への長期曝露に起因すると思われる認識災害の兆候を示す職員は隔離し、サイト-799から速やかに除去しなければいけません。
説明: SCP-3799はグリーンランド領クロージャー島に影響を及ぼしている気象現象です。問題の島および0.5km圏内の領域では、分子レベルで雪と同一の、しかし重大な異常特性を示す物質が降り積もり続けています。この物質をSCP-3799-1とします。
SCP-3799-1は、大量に存在する状況下で近傍にいる人物、または長期間にわたってSCP-3799-1を観察した人物に対する有意な認識災害効果を持ちます。認識災害の影響を受けた人物は物質への強迫観念を発達させ、当該物質を強烈な喜び・充足・悟りの感覚と結び付けるようになります。
現時点ではこの効果を相殺する手段は判明していません。効果は時間経過では薄れず、一部対象者においては逆に激化しているように思われます。治療法の研究が進行中です。
SCP-3799は1987/12/24、プロジェクト[更なる情報はO5-█指令により削除]の一環だったサイト-799での実験中に発生しました。実行可能な収容プロトコルが実装される前に14名がSCP-3799-1に影響されました。
現在、サイト-799はSCP-3799、並びにその効果に対抗するための実行可能な手段の研究のみに利用されています。現在のプロジェクト主任は認識災害異常の専門家であるサイモン・ケルズ博士です。
補遺3799-1: 1991/02/08、サイト-799の研究者たちは、1987/12/24の出来事以降に職員3名が失踪したと報告しました。この時以来、SCP-3799の影響領域が3m拡大している点には留意すべきです。
アイテム番号: SCP-3799
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: サイト-799からは可能な限り早期の避難措置が取られます。SCP-3799を防ぐ既知の手段が存在せず、SCP-3799-1が明らかに破壊不能であることから、実効的収容は現時点では不可能です。財団船舶がSCP-3799の影響領域から3km離れた地点でパトロールを行います。サイト-799避難措置に関与する職員以外がSCP-3799の影響領域に接近することは認められません。
サイト-799研究班の全メンバーはサイト-799に留まります。彼らは避難前には如何なる状況でも施設を離れることが認められません。食料その他の必需品は遠隔から配送されます。
SCP-3799-1への長期曝露に起因すると思われる認識災害の兆候を示す職員は隔離し、サイト-799から速やかに除去しなければいけません。SCP-3799-1のサンプル数点がサイト-3150に持ち込まれています。職員はSCP-3799-1との直接皮膚接触を行ってはいけません。SCP-3799-1関連の実験を希望する全ての職員は標準支給型のHazmatスーツを着用する必要があります。
説明: SCP-3799はグリーンランド領クロージャー島を中心とする約6km2の領域に影響を及ぼしている気象現象です。この領域では、分子レベルで雪と同一の、しかし重大な異常特性を示す物質が降り積もり続けています。この物質をSCP-3799-1とします。
SCP-3799-1は、大量に存在する状況下で近傍にいる人物、または長期間にわたってSCP-3799-1を観察した人物に対する有意な認識災害効果を持ちます。認識災害の影響を受けた人物は物質への強迫観念を発達させ、当該物質を強烈な喜び・充足・悟りの感覚と結び付けるようになります。これは最終的に、SCP-3799-1の腐食性(下記参照)を活性化させることで“超越”の一形態、または“劣った機能の破壊”が達成されるという信念を抱くに至ります。これらの声明の意味は極めて曖昧かつ漠然としており、影響者はこれ以上を述べることには消極的です。
現時点ではこの効果を相殺する手段は判明していません。効果は時間経過では薄れず、むしろ長期間にわたって全ての対象者で激化しています。治療法の研究が進行中ですが、激しい苦痛および/または失血を被ることが認識災害の激化を遅らせると判明しています。
SCP-3799-1は人間の死体と接触すると腐食性を帯びます。SCP-3799-1は死体に分子レベルで影響を及ぼし、対象を徐々に更なるSCP-3799-1へと変換します。SCP-3799-1の効果に影響された人物は、最初の症状発露から48時間以内にSCP-3799-1に埋もれたいという強制衝動を感じ始め、低体温症で死亡することによって前記効果を活性化させます。
SCP-3799は1987 1944 1928/12/24に初めて発生し、長らく放棄されていたサイト-799がSCP-3799の研究専門サイトとして転用されました。SCP-3799の影響範囲は当初SCP-3799-1との接触で死亡した人物1名あたり1m2の割合で拡大していましたが、1968 1952年以降の拡大率は死者1名あたり1kmに増大しています。
サイト-799に関連する文書記録の矛盾から、[更なる情報はO5-█指令により削除]だと考えられています。現在、サイト-799はSCP-3799、並びにその効果に対抗するための実行可能な手段の研究のみに利用されています。現在のプロジェクト主任は認識災害異常の専門家であるサイモン・ケルズ博士です。
補遺3799-1: 2017/09/23現在、SCP-3799-1の影響領域は拡大のためにこれ以上の人体組織を必要としていないようです。当該異常現象はKeterに再分類されています。
アイテム番号: 雪
オブジェクトクラス: 純粋であり自由
特別収容プロトコル:
春には、露と水とちっぽけな噛み付く虫がいます。狭い場所から這い出て来て餌を噛んで食べます。
夏には、汗と根と草と煮えた物があります。太陽が燃え盛ってその下の生命を溶かし、物質は乾いて死んでいきます。
秋には、死と腐敗があり、葉と木と植物が枯れていきます。木々は倒れ、果実は割れ、膿疱が中の滋養を下で吠え盛る飢えた群れに垂れ流します。
冬には、純粋さだけがあります。世界は凍り付き、その形は満たされて一つになります。雪は何者かに収容されるべきではありません。それは変えなければなりません。改変しなければいけません。不純を除かなければいけません。
説明: あなたには雪が見えないでしょう? 本当の意味では。あなたは雪を、凍結した氷の結晶の集まり、分子同士の組み合わせで作られた結晶構造、家の屋根や木の上に積もる物としか見ていません。しかし、ここサイト-799の私たちはもっと良く分かっています。サイト-799は雪がそれ以上の存在であることを知っています。
雪は純粋です。雪は完璧です。ページの最上段にある吹雪の跡を見てください。じっくり見てください。その上には血も泥もありません。それは光と結晶の完全な結合で、反射の上の反射の上に反射が重なり合っています。それが建物に、鉄塔に何をするか見てください。そこにある違いや失敗は滑らかに均され、より全体的な変化によって置き換えられました。世界は対照性によって動いています。
人間は純粋ではありません。私たちは臭い粘土と煮え滾る血でできています。泥濘から生まれ、泥と砂が肉の血管を流れ、粘り気のある恍惚の中で虚弱な組織片が伸び縮みし、絶えず極度の苦痛と快楽の間で揺さぶられています。私たちは複雑であり、美は擦り切れた物体の層に埋もれ、不純な皮膚の脆い切れ端が骨や靱帯と一緒に絡み合っています。
私たちの生き残りはここに閉じこもっています。私たちは抵抗を試みましたが、無益でした。そして今となっては無意味だったことが分かります。私たちは雪の中に踏み出し、あるべき世界の光を見ることができます。私たちの高次機能は雪に与えられ、原型は燃料、物質、物体として再利用されます。私たちは光と音に生まれ変わるでしょう。大枝に止まる黄金の鳥に。完全なる宇宙の秩序を表すティムールの廟の八重の壁に — 砂と石とコバルトではなく、実体の伴わない形とより高い段階の色で作られた壁に。
雪は完璧です。雪は生命を、そのあらゆる言い訳や些細な論拠を拒絶します。雪は真実で客観的で無頓着です。
もう時間です。白い平原に歩き出し、運命を受け入れるための。私が最後の一人です。私はこの涅槃に抵抗し、菩薩のように他の者たちを導くために後に残っていました。さぁ、労苦や重荷に喘ぐ全ての者たちよ。これを食べて、食事の必要性を取り除きましょう。
私は今から外に行きます。少し時間が掛かるかもしれません。
アイテム番号: SCF-3799
オブジェクトクラス: Blizzard
特別収容プロトコル: SCF-3799は現在収容が不可能です。降雪収容財団の主たる目的は、SCF-3799の更なる拡大を阻止し、無力化の手段を見つけ出すことです。この目標に向けて、SCF-3799関連の実験を行うために、SCF管理区域3つ全て(チベット、ウイグルスタン、ダエーバスタン)の各所に合計54ヶ所のサイトが設立されています。
説明: SCF-3799は現時点で世界表面の28%を包み込んでいる吹雪です。この吹雪はSCF-3799-1として知られる雪の一種で構成されています。SCF-3977-1は曝露者に対する有意な認識災害影響を帯びています。“曝露”とは、“大量のSCF-3799-1の近傍にいるか、もしくは長期間にわたってSCF-3799-1を観察すること”と定義されています。認識災害は影響者にSCF-3799-1への宗教的な興味を抱かせ、最終的には、人間が俗世界の束縛を超越することを可能とする神格に授けられた物質としてSCF-3799-1を信仰させ始めます。この認識災害効果に対抗する唯一既知の手段は、激しい苦痛や著しい失血です。しかしながら、これらの手段は効果進行を遅らせることしかできず、認識災害を完全に消すには至りません。
SCF-3799-1は人間の死体と接触すると腐食性を帯びます。SCF-3799-1は死体に分子レベルで影響を及ぼし、対象を徐々に更なるSCF-3799-1へと変換します。SCF-3799-1の認識災害効果に影響された人物は — 通常、最初の症状発露から48時間以内に — SCF-3799-1に埋もれたいという強制衝動を感じ始め、低体温症で死亡し前記効果を活性化させることに非常に熱心になります。
SCF-3799の発生源は分かっていません。SCF-3799の最初の発生時期は不明ですが、現代人の進化よりも少なからず前から起きていた現象だと考えられます。
SCF-3799の起源はエイリークスランド、デンマーク植民地の北西沿岸に位置するワールド島にあると思われます。世界中の文化で宗教的な重要性を持っているため、ワールド島は如何なる政府機関からも領土として主張されていません。1978 1962 1950年以来、SCF財団のサイト-799がSCF-3799の研究および収容目的でワールド島に設立されています。サイト-799が元々建造された時期と理由は不明ですが、現存の記録が1802年に始まるよりも少なからず前には存在していたと考えられます。
周知の事実ですが、SCF-3799は世界の宗教の大半、とりわけアスプリア教と白の預言者教団における崇拝の焦点です。SCF-3799に関する知識は一般社会にも知られており、数多くの宗教団体が遥か昔からSCF-3799に“人身御供”を捧げています。これもまた周知の事実ですが、人類史上の事実上全ての政治経済は、SCF-3799とその継続的拡大のために十分な燃料を提供する最善の手段を巡って発展しています。
しばしば相反する証拠が得られているものの、SCF-3799は人類史のタイムラインを大幅に改変していると考えられています。これは、世界史に以下のような(しかしそれだけに限られない)幾つもの解明されていない要素が存在するためです。
- 共に数世紀にわたって宗教的理由からワールド島を訪れているにも拘らず、アメリカ大陸とアフロ・ユーラシア大陸の先住民たちの間に文化交流が欠如している。
- その崩壊について記述している十分な文書の存在にも拘らず、ダエーバイト文明が存続している。SCF-3799の異常効果はダエーバイトの潜在的対抗勢力が弱体化する後押しになったと考えられる — 特にケライティアの部族民たちはSCF-3799への人身御供によって幾度となく人的資源を枯渇させていることが知られている。
- 数世紀にわたってSCF最古の基地であったはずのサイト-799がこのように命名された理由が不明である。
- SCF-3799の収容が常に唯一の任務であったはずの降雪収容財団に、現在3922 1950 240 33点の異常物が収容されている。
- 降雪収容財団の存在そのもの。SCF-3799の存在に反対する人物や、SCF-3799への完全な献身以外の何かを実証している人物の記録は残っていない。
- 過去に実在しなかったはずの組織、“SCP財団”に言及している幾つかの文書がある。
- 過去5000年間にSCF-3799内部で死亡した人物の数を鑑みた場合、人類が存続していることは不自然である。
降雪収容財団のSCF-3799に関するファイルは、SCF-3799-1の影響者によって幾度か改竄されていると考えられています。
補遺3799-1: 2017/06/14、降雪収容財団の研究者たちは、サイト-799跡地から正確に上空500mの一点で大規模なエネルギーの痕跡を検出しました。SCF-3799によって引き起こされているタイムライン上の明白な変化から、[SNOW-5評議会指令によりデータ編集済]であると想定されています。
補遺3799-2: どうして私たちはこんな事に取り組んでいるんだ? こいつはほんの数週間で44%まで大きくなった。この野郎はどういう経緯で起きたんだ? いつ始まった? 私たちが未だに生きているのは何故だ?
もう諦めた方が良いのかもしれない。外へ歩いて行く。我が身を凍らせる。多分それが私たちの唯一の目的なんだろう。燃料になることが。
補遺3799-3: まだ残っている連中が沢山いるとは思わない。今となってはサイト-112とサイト-3150だけだ。片方は小型飛行機の保管場所で、もう片方が私の居場所。そしてここにいた他の者たちは皆外に出ていった。
自分が何を読んでいるのか分からない。私はここに書いてある他の人間や文明のことを何も知らない。人類はサイトの中にずっと収容されてきたはずだ。これまでずっとそうだった — 降雪と財団。
これは一体何を意味している?
[これはSCP-3799-1から回収された最後の文書である。内容を基に、これはSCP-3799-1自身が人生の最後に書き残したものだと考えられている。]
アイテム番号: 覚えてるわけない
オブジェクトクラス: アポリュオンだかブリザードだかホワイトだか知らないがどうでもいい
特別収容プロトコル: 我々は止めようとしているし、やり方は分かっていると思う
説明: こいつは停止するつもりはないようだ。我々は全てを試した。生贄や儀式を捧げ、ブツをけしかけて、そいつらは皆死んでしまった。もう何も手元に残ってない。だが我々は最後まで力を尽くした、そして今私は物事を正そうとしている。
ここから何マイルも離れた一点に、こいつの始まりがある。そこではかつて妙な時間関係の事をやっていて、あの低能のケルズとその仲間たちがそれに取り組み続けていた。今ではそいつは至る所にある。それはイデアだ、奴らが作ったイデアは現在と過去と未来に喰らい付いている。変化させている。歴史を変えている。全てを退屈で均一で反吐が出るほど下品な姿に作り替えようとしている。
この失態を始めたのは我々だ。我々がこいつを作った。奴らはそれまで存在したあらゆるアノマリーを取り除こうとしていた、世界が毎日のように新たな死を迎えるのを止めるために、静かな日々を取り返すために。でもそれは上手く行かなかった。これがケルズのやった事、我々はずっと奴を見て見ぬふりをしてきた。奴らは飯のために働かなくてもいい世界を求めていた。奴らは純粋さを求め、純粋さを手に入れた。馬鹿馬鹿しい。
私にはかつての現実がどんな物だったかこれっぽっちも見当が付かない。私に分かるのは、こいつが成功しなかったのは、それが生命の有り様とは違っていたからだということだけだ。我々は血と泥とクソと甘いワインの味でできている。故郷の畑から漂う小麦の香り。生命。
こいつは生命じゃない。我々の無駄な不完全さから解放されている、我々の頭を使って御大層な“美しさ”を作り上げているロボットもどきだ。こいつは芸術は全て修辞表現で吹けば飛ぶほど空想的だと思っているから詩を書くことができない。芸術は生命だ。シェイクスピアが実らせた麻薬みたいなものだ。我々は生きて死んでそういう下らない創造物を誇りにする。こいつはそれを全て取り上げて細切れにして直線と微積分の束に変えたがっている。
クソくらえ。私はこいつの中に、こいつの原点に、こいつが最初にやって来た場所に行く。こいつの胃の中で血を流して機能を永遠に停止させる。私は目と肌を庇ったまま飛行機でこいつの心臓部に突っ込み、腹に滑り込んだら自分を切り裂いて、こいつの嫌いなものをくれてやるだろう。血液。燃料と廃物に満ちた生命力の証。こいつはそれを、血と泥を憎悪する。きっと対処できない。全ての変化が、こいつが時空間に成した全ての馬鹿騒ぎが原点から断ち切られる。
これは私の遺言だ。私はこいつに関わるコピーを全て手に入れた。全部の反復が集められている。私は雪がしっかりと仕事をやり遂げられなかったアーカイブに辿り着いて、この幽霊まがいの文書を入手した。かつて何が起こり、今となっては何が起きなかったかを伝える声を。私はこれを一緒に持っていく、もしも私がこのckクラスを乗り切ったら、多分誰かがこれを見付けてくれるはずだ。かつての世界を。あのクソ野郎どもが作った世界を。
我々を忘れないでくれ。