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アイテム番号: SCP-381
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-381は、保管サイト-05で23×31cmの書類封筒に入れてください。さらなる収容手順は、試験環境下でなければ行う必要はありません。非ローマカトリックのキリスト教信者(すなわち、プロテスタント)の研究員は、燃焼の危険があるため、試験を行うことは許可されません。他のアブラハムの宗教(ユダヤ教、イスラム教)もしくは無宗教の職員には危険はありません。
説明: SCP-381は、7枚の綴じられていない黄変した紙から成る楽譜です。化学分析では、用いられているインクは硫酸鉄(Ⅱ)とゴムをタンニン酸で混ぜ合わせたものだと確かめられ、紙が作られたと推定されている年(西暦15██年)と同年代に作られたものと矛盾しませんでした。
各ページは対位法で、多声で、バロック式で、バス、バリトン、テノール、そしてソプラノもしくはカストラートの音声パートによる合唱の8本の五線譜が描かれています。手書き部分は、点在する朱書きの大文字以外は判読できません。
誰かがSCP-381に触れると、触れた人の年齢や性別に関係なく、プロレベルの歌唱力を唐突に披露します。█小節歌うと、他の声が参加します。それらの声はSCP-381の周囲の空気から聞こえ、██人から███人の間で構成される聖歌隊のように聞こえます。歌詞はラテン語で、翻訳すると[データ削除済]。歌が██小節に到達すると、エリア内にいる全ての非ローマカトリックのキリスト教信者(もしその条件に当てはまるならば、歌っている本人も含まれる)が、自然発火します。その炎は生命活動を停止することによってのみ消火され、それ以外のあらゆる方法で消火することができません。炎はそれ以外の点では通常で、熱や光を予想通りに発します。
SCP-381は██-██-██に、スペインの█████でエージェント・██████に発見されました。それは、使者の完全な骨格と共に、フェリペ2世の手によって封印された、閉じられたままの封筒に入っている状態で見つかりました(さらなる調査の結果、その使者はおそらく[データ削除済]が原因で死亡したと明らかになりました)。SCP-381には、"自身の戴冠式でのエリザベス1世女王"と書かれたメモが同封されており、フェリペは祝福と繁栄への願い、そして"陛下の美しさにすら匹敵する作曲"という内容を表現しました。その手紙は1558年12月28日のものでした。
追記-381-1: ████████枢機卿の助けを得て行われた、███████博士によるヴァチカンアーカイブの調査で、パウルス4世が依頼したものであると断定されたSCP-381に対する記述が見つかりましたが、異常な燃焼特性についての言及はありませんでした。それによると、SCP-381はイタリアの作曲家███████ █████████に依頼されたもので、特筆すべきことに、彼は[データ削除済]の後に行方不明になりました。
この情報は現在のSCP-381の事情に対しては無意味ですが、プロテスタントの宗教改革と、カトリックの対抗宗教改革への大きな歴史の興味を掻き立てます。バウ将軍は明らかに、SCPの兵器化を試みた最初の人物ではありません。 - ███████博士