SCP-3817
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1850年頃に確認されたSCP-3817の写真

アイテム番号: SCP-3817

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-3817は、サイト-███の標準人型収容室に収容されます。SCP-3817は、自身や他者に向けて暴力をふるう兆候を示した場合、拘束されます。

SCP-3817には週に一度健康診断を行ってください。肉体的または精神的に大きな矛盾が発見された場合、担当の上級医療職員に報告してください。

SCP-3817は以下の利用が許可されています:

  • 88鍵のアップライトピアノ1台
  • 1つのライティングデスク
  • 文房具

注:SCP-3817に与えられるペンや鉛筆はすべて直径8mm以上のものでなければなりません。シャープペンシルは許可されません。
本のようなちょっとした贅沢品は、サイト管理人の承認を得て支給することができます。

説明: SCP-3817は約40歳のヨーロッパ系男性です。 SCP-3817は、自身のことをドイツ人作曲家フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)であると主張しています。 DNA分析によって、この主張が真実であることが確認されました。

SCP-3817は、20██/██/██にドイツのライプツィヒで、年を取らないと言われている浮浪者が出没するとの報告を受けて、財団に回収されました。その放流者に関する映像および文書記録の調査から、対象は過去1██年間の間、ずっと肉体年齢が約40歳であり続けていることが確認されています。

全身検査の結果、SCP-3817は、通常の人間にとって致命的となる物理的損傷を受けていることが明らかになりました。重篤な健康状態であるにもかかわらず、なぜSCP-3817が生き続けているのかについての科学的な説明は現在のところなされていません。

SCP-3817は、収容以前の1██年間に行った複数の自傷行為の試みによる損傷が確認されています。

SCP-3817は自らの自傷行為には自殺の意図があるわけではないと主張しています。また、過去1██年間に自殺念慮の症状を経験したこともないと主張しています。現在、SCP-3817は前述の主張を検証するための精神医学的評価を受けています。

自傷行為によるSCP-3817の身体への損害は次のとおりです。

全体的にSCP-3817は健康状態が悪く、しばしば身体的苦痛および精神的苦痛を報告します。しかし、現状の健康状態にもかかわらず、SCP-3817はなぜか終了要求をしておらず、人道的な安楽死を望んでいないと明確に述べています。

SCP-3817は、自殺欲求が欠けていることを強く主張していることから、生物学的に不死である原因は自傷行為とつながりがあるのではないかという推測がなされています。

SCP-3817は、財団の要請に応じて、その異常特性をより詳しく調査するために、自傷行為の背景にある理由の概要書類を提供することに合意しました。

なぜ私がこのような行動をするようにしたのかを知りたいのだろう。私の考えははっきりとはしないし、きっと半分は的外れなものだ。だが、それらを整理し、できる限り私についてのことを説明したいと思う。

[この3行は文字を詰めて走り書きされており、実に読みにくい]

私の注目を集めた偉大な作曲家
ベートーヴェンは痙攣に苛まれたり、反吐を吐いたりしながら、苦しい静寂の世界で生きていた。モーツァルトは病気で惨めであり、借金のせいで髪粉をつけたかつらごと首が回らないほどだった。ショパンは年がら年中ずっとゴホゴホ咳込み、口から魂を吐き出していた。シューマンは天使と悪魔と亡霊を見て、彼の生きた時代の文学くらい荒れ狂った気性を持っていた。
彼らは偉大な作曲家だった。心がうきうきするというのはどういうことか、絶望のどん底にいるというのはどういうことか、彼らは知っていたのだ。彼らは感情とはどういうものかを知っていた。彼らの中の音楽は変化し、移ろい、発達し、彼らの人生における変化とともに成長していった。

遍く偉大な作曲家は、彼らの創作欲求を満たすために心身の苦しみに耐え抜いた。その結果、その努力は花開いて不朽の名作を生みだした!

では私は?幸福で幸運というのが私のファーストネームだ!豊かな家庭に生まれ、援助、賞賛、金、何不自由なくずっと享受してきた。音楽を作り出すのに苦労したことは一度だってない。苦しみなどつゆ知らずにのうのうと過ごしてきた作曲家がいるだろうか。だが私は苦難や不幸なんてこれっぽっちも味わったことはなかった。38年間生きてきても、私の中の音楽は決して様式や質が変化することはなく、哀れなほど快適な生活が私の芸術的発展の足枷となってきたことは間違いない。

芸術家であるための最初の条件は、偉大なものに敬意を表して、それに屈し、認めなければならないということではないだろうか?

だから、私は自分自身のために苦しみについてよく知らなければならないと決心した。私は決して滅びず、苦痛に耐えなければならない。

私は自分の聴覚を破壊したので、耳が聞こえなくなったベートーベンのように、二度と音楽の楽しみを味わうことはできなくなった。
シューベルト、シューマン、ドニゼッティなど輝かしい先人の多くは梅毒に苦しんでいたので、私もそのために必要なことをした。
そして彼らの多くはアルコールを褒め称え、飲んだくれになった。だから私も忠実にそれに従って、飲みすぎと思えるほどに飲んだ。全身が「それ以上は止めろ」と悲鳴を上げて、ようやく飲むのを止めた。
私は文無しの放浪者として路上生活をしていた。だから、モーツァルトとワーグナーのような多くの著名な作曲家が借金や貧困の中に身を置いたように、お金、安全、あるいは次の食事をどうするかといったことについて心配することができた。
もっと色々なことがあったし、思い出せればそれらについて書き起こしたいのだが、残念ながら記憶が途切れ途切れになってしまっている。

しかし、私は自信を持って、重要な進歩を遂げたと言うことができる。
私はいつも痛みがあります。私は絶えず痛みを抱えている。ほんの数歩歩くだけでも奇妙な感覚、麻痺したような感覚、苦痛を感じ言葉では言い表せないほどのこの苦痛は決して終わってほしくない。私は生き続けたい。偉大な作曲家たちが毎日毎日これに耐えたのだ。これが彼らを形作り成長させたように、私もそれが生きる上で避けては通れない一部にしなければならない。彼らは私にこう言ってきた。彼らは私に成長し続けることを諦めてはいけないと言ってきた。
私はずっと、愛情のこもった、音楽的方法で痛みに慣れてきた。私は人類の最も大きな悲しみを理解しており、それははっきりしたものだ。 それは私が物事を知覚し、理解する方法をすっかり変えてしまった これが今の私の人生 今や私は感情を持っていてもはや感情のない人間ではない

私は進歩という観点において大きな躍進を遂げたと信じている。後期偉大な作曲家の敬虔な魂が私に同意している。彼らの話を聞き、その存在を感じることができる。彼らは私のことを認めてくれている。私の生涯は今や正しい物であるのだ。
私は矢のように書いていた無言歌集が完成に近づいている。私はこう期待しても過言ではないと確信している。つまり、この作品は私が満足するほど大衆に気に入られ この楽曲は次の条件を満たし この曲は皆に好かれ これ
[残りのページには判別不能な走り書きが書き殴られていた]

P.S. 棒消しや不格好な書き込みをお許しいただきたい。私は疲れた。詩心も失ってしまった。本当に申し訳ないと思っている。

補遺: SCP-3817は、財団に収容されている間、無言歌集と題されたピアノ作品集を執筆しています。
これらの作品を分析し、メンデルスゾーンが1829年から1845年にかけて作曲した無言歌集と比較する作業が音楽学者によって行われましたが、様式の違いは発見されませんでした。

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