SCP-3874
評価: +41+x
blank.png
medium.jpg

2005年のSCP-3874。

アイテム番号: SCP-3874

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-GOC1970年協定1により、SCP-3874の収容に財団が直接関与することは不可能です。財団はその代わりとして、アノマリーとの関連でGoI-616 "ペンタグラム"2の活動を監視し、SCP-3874暗殺のあらゆる既知の試みの妨害に取り組みます。

説明: SCP-3874はキューバの元首相 (1959-1976) であり元国家評議会議長 (1976-2008) でもある、フィデル・アレハンドロ・カストロ・ルスです。その異常性は大半が不明なままですが、SCP-3874は現時点で以下の異常性を1つ以上有していると考えられています。

  • 確率改変能力。
  • 透視能力。
  • 不滅性/急速再生特性。
  • 空想科学的全知。

SCP-3874は公衆の面前では上記の異常性を一切見せておらず、クラス-B超人のいかなる典型的な兆候も示していません。しかしながら、SCP-3874の暗殺未遂を切り抜け生き延びた回数の多さは、異常性によるものである可能性が極めて高いと考えられています。ペンタグラムからの離反者であるマシュー・シャーが提供した漏洩文書によると、当該組織は1963年以降、SCP-3874暗殺の試みを600を超える回数3行っています。対象を暗殺しようとする試みの手段には、異常なもの・ありふれたもの両方があります。

試みられた手段には以下が挙げられます。

castro2.jpg

1959年のSCP-3874。

  • 爆発性の葉巻。
  • 毒入りアイスクリーム。
  • ピッグス湾事件への関与を目的とした元シカゴ・スピリットメンバーおよびUIU要注意人物との契約。
  • 認識災害性外交演説。
  • ブードゥー教の呪術。
  • 放射性超常医薬品
  • 軌道上分解ビームOrbital Disintegration Beam

補遺.01: 財団は1975年にSCP-3874の異常性ならびにSCP-3874暗殺の試みを発見すると、チャーチ委員会が行っていた、州の幾つかの省による米国情報機関の乱用に関する調査を支援するため、ひそかにロビー活動を始めました。

国防総省からの政治的圧力により、チャーチ委員会は代わりにNSAに調査を集中させました。それに応じて、財団はプロトコル-343FB21 "強硬手段" (ウィリアム・アルトン・カーター4を捕らえる計画) を実行に移しました。財団はテロリスト戦線組織を装って大統領を脅迫しました — 大統領はこれに応じて大統領令11905号に署名し、合衆国政府職員が政治的暗殺に携わることを禁じました。

補遺.02: 大統領令11905が署名されたにもかかわらず、ペンタグラムは内潜的な暗殺の試みに取り組み続けました。特に顕著であったのは2000年のことであり、当該組織は昨今になって確保されたエリアン・ゴンザレスを、SCP-3874暗殺を目的とした潜伏スパイに転向させていました。この計画はサイト-19のGoI研究主任であるエバーウッド博士が発見しました — その後、財団諜報員がエリアン・ゴンザレスに記憶処理を施すために派遣され、潜伏スパイの洗脳を全て解きました。

補遺.03: 2001年7月23日、ペンタグラム議長兼アメリカ合衆国国防長官のドナルド・ラムズフェルドより、以下の往復文書を受け取りました。

DODb.gif







関係各位

アメリカ合衆国政府は、SCPFが我々の偉大なる国家ならびに世界全体のために尽力していることを理解しており、高く評価もしている。だが我々は、もはや国家安全保障における貴方がたからの繰り返される妨害を甘受できない。ベルリンの壁やソビエト連邦が崩壊したにもかかわらず、共産主義の脅威は我々の目の前に健在したままだ。フロリダからたったの90マイル離れた所に、この国を樹立した偉大なる自由に対する潜在的脅威が広がっている。

これは我々の外交関係への介入を中止していただきたいという謙虚な気持ちからの要求だ。確保収容保護イニシアチブで述べられている規定により、特殊な事情を除いては、貴方がたはこの国の政治問題には介入できない。万が一この国のニーズに反して行動を継続するというのならば、我々はSCPFへの資金提供と、貴方がたの基地を米国で継続的に運用させる必要性を見直さねばならなくなるだろう。

我々の認識では、GOCのアノマリー対策計画の方が持続可能だ。

敬意を表して

signature.png

ペンダグラムのSCP-3874暗殺の試みを止めさせるこれ以上の取り組みは、財団のフロント企業を通じて契約した第三者機関によって行われます。

補遺.04: 2016年11月25日、キューバの報道機関がSCP-3874の死去 (老衰によるものと考えられる) を報じました。SCP-3874の遺体を回収し、それをコロンビアにある施設-725へと運ぶべく、オペレーション "90Años" が直後に開始されました。死体安置所には異常を有する守衛やGOCスパイが存在しなかったため、エージェント・ラフェリエールは火葬より前に成功裏にSCP-3874の遺体を入手することができました — SCP-3874の遺骨はD-1221のもので代用しました。

施設-72に到着してすぐに、SCP-3874が有していた可能性のある異常性を特定するために検死解剖が行われました。結果は何も得られず、追実験でも成果は出ませんでした。死因が老衰であることが加えて確認され、さらにSCP-3874の死去にはペンタグラムは一切関与していないことが判明しました。

2017年1月1日、エージェント・ラフェリエール (ベネズエラの新任外交官に扮していた) がラウル・カストロ6にアプローチする任務を課せられ、SCP-3874の異常性に関連するあらゆる情報の収集に取り組みました。

補遺.05: ラウル・カストロへのインタビューにより、SCP-3874はいかなる時点でも異常性を有していなかったと断定されました。財団の統計学者らは、平凡な人間が600回超の暗殺未遂を切り抜けて生き延びられるのか疑問を呈しましたが、その可能性は非異常的に言って0ではありません。したがって、この事象は起こり得ます。

SCP-3874文書は直ちに再分類されます。



特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。