アイテム番号: SCP-388
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-388は、2人以上の武装した警備員に守られた部屋の中の施錠された金庫に置かれます。警備員は権限のない職員のアクセスを拒否するよう指示されており、この目的のために致死力の行使が許可されています。
実験中でない限りSCP-388は、物理法則を改変する、もしくは未知のエネルギー源からエネルギーを取り出す特性を示したあらゆるSCPの影響を受けないように保管されるべきです。
説明: SCP-388は、一般的に宣伝用の景品として配布されるタイプの折りたたみ式ナイロン製フリスビーで、「バナナ・ボート日焼け用ローション株式会社」(the Banana Boat Suntan Lotion corporation)のロゴが描かれています。SCP-388は、損傷に対し耐性を示し、実験の間、大口径ライフルによる複数回の射撃、高濃度酸への液浸、3500℃の高温への継続した曝露に耐えることができました。SCP-388はいずれの場合も、弾性による跳ね返りを見せ、損傷せず、元の形状に戻りました。X線結晶構造解析は、SCP-388の分子構造はあらゆる点で通常のナイロンであり、アルミニウムと思わしき金属のリングで補強されていると示しています。
SCP-388は、███の█ █████町の地方ニュースの中の「UFOによって送電線が切られた」という報道の証拠を追求し、発見されました。整備班に潜入して調査したエージェントたちは、コンクリート柱が工具を使用した痕跡なしに、滑らかに切断されているのを発見し、正式調査として扱うことを要請しました。NORAD及び███████から入手された空中記録は、通常[削除済み]に関連する[削除済み]などの異常性が無いことを示しました。この懸案の調査は一時打ち切られかけましたが、リポーターに扮したエージェントたちが、発端となったニュース報道で最初に質問されていた████一家にインタビューすると、その子供である████が、事件全体の原因がフリスビーであると供述しました。当初は懐疑的でしたが、██/██/██付の初期認証に伴い、この主張の確認に労力が割かれることとなりました。ヘリコプターによる隣接する█████市の捜索と、屋根の上からありふれたフリスビーを大量に回収する作業は1週間に渡り、最終的に成果をもたらしました。不運にもエージェント███は、エージェント████がSCP-388を屋根から投げ捨てた時に、それによって致命的なレベルに切断されました。浄化槽の交換を装って、庭の5.5m地下に埋まっていたSCP-388は掘り起こされ、収容のため注意深く運び込まれました。
SCP-388は、人間によって投げられた時、飛距離が約3mに達するまでは通常のフリスビーのように振る舞います。この距離を超えると、SCP-388は即座に燃えるように白く輝き始め、その速度が秒速約███ mに達するまで加速し続けます。SCP-388は、進行方向に存在するあらゆる物体を、その密度に関係なく滑らかに切断しながら飛行し、やがて停止します。現在の仮説では、SCP-388の上下表面の摩擦と材質の質量が、物体を通過する際にSCP-388を押さえ付けるため速度が低下すると考えられています。SCP-388は、物体とSCP-388を捕捉するために割り当てられた被験者を区別しません。
補遺: SCP-388の武器利用の可能性に関する調査は、最初の投擲からの回収が明らかに困難だという観点から、████によって拒否されています。