SCP-388-JP
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アイテム番号: SCP-388-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-388-JPは低危険物ロッカーに収容してください。SCP-388-JPを使用した実験に参加を希望する場合は所定の申請書をサイト管理者に提出してください。申請書には国籍が明記された公的効力を有する書類を添付してください。サイト管理者および実験担当主任の審査の後、審査結果が通達されます。

説明: SCP-388-JPはNATO軍が使用している多機能双眼鏡JIM LRに酷似していますが、SCP-388-JP上部に多機能双眼鏡JIM LRに存在しない押しボタン状のスイッチが存在し、更にSCP-388-JPは未知の金属及び未知の合成樹脂により構成されています。更に多機能双眼鏡JIM LRに搭載されている機能の殆どがSCP-388-JPに搭載されておらず、焦点距離等も通常の多機能双眼鏡JIM LRより低倍率です。尚、SCP-388-JPから製造番号、製造年月日及び製造元を特定可能な情報は得られておらず、また動力源も不明です。

SCP-388-JPを通して対象を視認し、SCP-388-JPの上部に位置する押しボタン状のスイッチを作動させると警告音の後およそ30秒から1分以内に対象の視認外高度1で食品類の出現および自由落下が発生し、出現はおよそ5秒間継続します。使用される食品類は、落下開始と同時に時速約200kmから約300kmまで加速し、食品類が生物、建造物、地面等へ接触するまで速度を維持し続けます。SCP-388-JPが目標座標、目標物として指定できる範囲は、SCP-388-JPの周囲半径500m以内と判明しています。

出現する物体はすべて既知の食品類です。ある程度調理された食品だけではなく、菓子類やレトルト食品などの加工食品も含まれます。視認外高度自由落下に使用された食品類は鮮度が高く消費することが可能です。SCP-388-JPを使用した人物の国籍や出身国に応じて使用される食品類が変更されます。これによりSCP-388-JPには使用者の国籍及び出身国を把握する機構が備わっていることが判明しています。尚、無戸籍者及び完全な無国籍者2がSCP-388-JPを使用した場合、SCP-388-JPは特異性を発揮しません。

自由落下中の食品類が生物、建造物、地面等に接触した際に小規模爆発の発生が確認されています。しかし爆発原因を特定するまでには至っていません。発生する爆発はSCP-388-JPの使用時に指定された目標物の無力化及び破壊をするに充分な威力を有しています。また指定した目標物が大型化もしくは高強度化に伴って爆発の威力、落下する食品類の増加が確認されています。目標物に指定可能な物体は一般的な乗用車から中程度の家屋、小程度のビル状建造物まで確認されています。それ以上の規模の物体、上空を飛行している航空機や他の惑星、衛星などへの爆撃は確認されていません。座標指定した場所に攻撃対象となりうる目標物が存在しない場合は、指定された座標の地面に小程度から中程度の視認外高度からの食品類の自由落下が行われます。食品類を用いた自由落下が目標地点上空のどの高度で開始されているのかについては未だ判明していません。

視認外高度に出現した食品類は、出現した全ての食品類の自由落下が終了するまでの間、未知の緑色膜状物質によって保護され形状を保持しています。緑色膜状物質は出現した全ての食品類の落下完了後即座に消滅します。また、落下に使用される食品類には生物、地面、建造物等への接触時に生じる衝撃や爆発による衝撃及び気圧の変化等が発生しており、食品類が密閉された容器等に封入されている場合、視認外高度からの自由落下のため気圧の変化によって容器が破損している可能性があります。

補遺 :
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