クレジット
タイトル: SCP-3880-JP(未登録のナンバー)
著者: ©︎rihimarsch
作成年: 2024
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:rihimarsch-1
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通達
- SCiP-NETの停止により、当報告書は現在サイト-81JXのシェルター内のみで共有されています。
- 以下の文書は、アーカイブ済みです。最新版とは内容が異なる可能性があるため、閲覧は参照目的に留めてください。
アイテム番号: SCP-3880-JP
オブジェクトクラス: 未定
特別収容プロトコル: SCP-3880-JPについての収容は現在行われていません。しかし、サイト-81JX内の職員に対して有用な存在になり得るため、積極的に研究が進められます。
説明: SCP-3880-JPはサイト-81JX内で睡眠を行う職員に対して発生する不定期的な夢見現象と、覚醒後に発生する事象の総称です。SCP-3880-JPの異常性に曝露した者(以下、SCP-3880-JP-1)は共通して、以下の内容を夢として経験します。
- ストーブのついた部屋の中。外では雪が降っている。
- そこで生活をしている一人の人物。SCP-3880-JP-1はその人物に親近感を覚える。
- 起床時、SCP-3880-JP-1の付近に「贈り物」と称される物体が現れる。
SCP-3880-JP-1は曝露中、夢の中の人物と会話が可能です。
SCP-3880-JP-1は覚醒後、強い安心感と希望を覚えます。これについて、「夢で会ったあの人は今もどこか別の場所で生きている気がする」、「生きて会えるまでもう少し頑張ろうと思う」などポジティブな意見を証言しました。
以下はそのインタビュー記録です。
以下は、「贈り物」と称される物体が現れた際のインタビューです。
対象とインタビュアーは互いに職員であることに留意してください。
対象: SCP-3880-JP-1
インタビュアー: インタビューを始めます。夢ではどのようなことを経験しましたか?
SCP-3880-JP-1: はい。自分は小屋の中にいました。ストーブがついていて、暖かったです。それと、一人そこで暮らしている人がいましたね。
インタビュアー: 接触はしましたか?
SCP-3880-JP-1: 当然しました。とりあえず挨拶をすると、物腰の柔らかい感じで返事してくれました。ここで何をしているか聞くと、普通に生活しているだけとのことでした。最近は日記とか書き物が趣味だとか。
インタビュアー: 私が出会った人物と変わりなさそうです。最近は来てくれる人が少ないとか。
SCP-3880-JP-1: 同じようなことを話しましたね。
SCP-3880-JP-1: 最初は世間話程度だったんですけど、最近は現実でも会えたらいいですね。とか、物をくれるようになったりとか。少し親密になれた気がしています。
インタビュアー: 物といえば、起床時にマグカップが出現していましたね?
[[SCP-3880-JP-1が該当のマグカップでコーヒーを飲む。]]
SCP-3880-JP-1: そうです。夢の中で、ホットワインを出してくれて。シナモンが効いていて、とても暖まる気持ちでした。その時に使ったマグカップと同じものです。あの人いわく、「心ばかりの品ですが、持って帰ってください。」と。
この証言を踏まえ、SCP-3880-JPは現実世界へ干渉できる可能性、困窮状態のサイト-81JXに対して改善の可能性が示唆されました。
SCP-3880-JPが友好的であることから、サイト-81JXにとって有効的な可能性があるため、SCP-3880-JPについての研究は優先されます。
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