SCP-3897
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2012年11月7日、ドイツ、シュトゥットガルト上空で目撃されたSCP-3897。

アイテム番号: SCP-3897

アノマリークラス: Keter

脅威レベル:

特別収容プロトコル: SCP-3897の物理的収容は現在不可能です。情報部隊オメガ-08("ラジオ・コルセア")は全世界財団聴取ネットワークPANOPTICONを継続的に監視し、SCP-3897と合致するラジオ波形の有無を確認します。機動部隊デルタ-45("ローリング・サンダー")は出現したSCP-3897と戦闘を行います。その際は機動部隊シグマ-66("鋼のヴェール")が配備され、偽情報の拡散と公衆の記憶処理を行います。

SCP-3897によって射出された物体は全て分析の為に回収されます。SCP-3897によって捕獲された人物に関する公的記録は全て削除され、関係家族および知人は記憶処理を施されます。

説明: SCP-3897は人間の死体が融合して出来上がった集合体であり、推定重量は250,000kgです。不明な仕組みにより浮遊および指向性の空中移動が可能であり、移動速度は時速55kmに達することが確認されています。SCP-3897は典型的に地上3000mの高度を維持します。

SCP-3897は、フジツボで覆われた腕状の構造を複数備えており、最も長い触手は約70mです。SCP-3897は不定期に平均維持高度から降下し、これらの触手を用いて人間を捕獲して個体の中に取り込みます。オブジェクトは人口密集地を避け、孤立した場所にいる人間を優先して捕獲する傾向があります。一般的に、SCP-3897は窓を通じて個人住居の中へ触手を伸ばし、睡眠状態の対象を捕獲します。

SCP-3897が捕獲する人間には複数の共通点があります。精神病の罹患、経済状態の悪化、直近の失業、劣悪な健康状態、離婚、直近の自殺未遂、あるいは他の個人的な不幸が例として挙げられます。SCP-3897が以上の傾向に合致する人間を求める理由は、仮に存在したとしても不明です。

SCP-3897は時折、集合体の中央部から物体を射出します。現在までに異なる事例で確認された内容として、様々な魚の死骸、数千の昆虫の脱皮殻、完全ないし部分的な人間の死体、臍帯によって相互に繋がれた人間の胎児の集合体、鯨油中の数百ガロンの藻類、が挙げられます。全ての排出物は粘性の液体を伴うか、それに覆われています。この液体は海水、人間の漿液、唾液、子宮内分泌液、精液、胃液の混合であると確認されました。排出物の遺伝子分析はいずれも結果が得られませんでした。

SCP-3897の組織サンプルのドローンを用いた採取が成功しています。回収されたサンプルの分光化学分析の結果は、腐敗の進行度合いが様々な人間の肉体と概ね一致しますが、それに加えて微生物、藻類、海水、不明な遺伝子情報の新規的な組み合わせが含まれます。

サンプルの採取および他の侵襲的な実験に対してSCP-3897は目に見える形で反応しませんが、物理的に危害を加えられた場合には消失します。この際にSCP-3897は表面に並んだ孔から不透明なガス雲を発生させます。ガスは基本的に多様な毒性物質(サリン、ホスゲン、マスタードガス、および類似する構造の物質を含む)、微粒化した人間の血液、二酸化炭素、水蒸気で構成されます。SCP-3897はその後消失し、地球上の対流圏の異なる場所に再出現します。

SCP-3897は定期的に様々な周波数のラジオ波を発信します。発信の内容は不定の高さの特徴的な音、雑多な内容の録音の集成、多様な言語と声質で話されるメッセージで構成されます。発せられたメッセージの内容は様々で、しばしば理解不能です。特徴的な例を以下に挙げます。

日付 場所 発信内容
2010年4月4日 アイルランド、コーク・キャウンティ 発信は雑多な録音の合成であり、流れ落ちる滝の音、海波、鳥の鳴き声、大音量の腹鳴を模した音、鯨の鳴き声、子供の笑い声が含まれる。
2011年2月22日 南太平洋 女性の声によるオランダ語の発声で、定期的にノイズが挟まれる。「見覚えの無い…空腹の無い…一つも観察されず…十分な結果…防御は最低限と推測され…不明…肯定…悲嘆が現在任命した人数…はい…整合は言葉の上に過ぎず…」
2011年7月2日 チリ、イースター島 男性の声による、ラテン語に類似した未知かつ未解明の言語による発声。
2011年11月27日 フィンランド、ラップランド 子供の声、性別は特定されず。「自由は選ばれた領域を越えなかった。干渉は現在、許容される範囲にある。29の担い手の候補を改宗、さらなる46の場所を特定。特例は無し。母を称えよ、全てを産み、喰らい、種蒔き、刈入れ、病と息災をもたらす者よ。休みなき彼女を称えよ。肉の統一は言葉の上に過ぎず。我らの体は母へ。我らは命令を待つ。我らの水は母へ。我らは決して休まず。我らの心は母へ。」

補遺: SCP-3889の継続的な観察の結果、2012年以降に発生した全ての3889-TEHOM事象の15km圏内にSCP-3897が出現していることが判明しました。この事実についてSCP-3889に尋ねたところ、対象は「ああ。状況は悪くなってる。今じゃもうsheが俺を見張ってるわけさ。」と述べました。SCP-3889はそれ以上の詳細を述べる前に消失しました。

得られた情報により、SCP-3897は複数の場所に同時に存在する能力を持つか、複数の実例が存在していることが判明しました。SCP-3897とSCP-3983、SCP-3889、および全周辺事象の関係性の調査が進行中です。

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