
4体のSCP-3904(未指定)と被験体3904/4(「ジグルス」)
アイテム番号: SCP-3904
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 現在、全ての SCP-3904はサイト-66の保冷倉庫に保管されています。実験を行う場合は、サイト-66繁殖用ケージにイエネコ(Felis catus)の生体の利用を申請することができます。
説明: SCP-3904は、内部構造が極端に改造された男性の死体です。SCP-3904を構成する組織は、構造的には異常性を持たないヒトの肉体に類似していますが、腐敗に対して高い耐性を持ち、ホルムアルデヒドとイヌハッカの組み合わせと職員に評される臭いを常時放出しています。SCP-3904は、外部からの栄養補給を断っているにもかかわらず、細胞再生が可能です。このため、SCP-3904に与えられた創傷は時間経過に伴い治癒しますが、異常性を持たない人体よりも治癒速度は遅いです。
それぞれのSCP-3904は、生命維持に必要な諸器官が広範に除去されることによってできた、胸部および腹腔の顕著な空洞が存在するという点において、異常性のない死体と区別することができます。各部分は、端が焼灼された蓋状の皮膚および筋肉組織によって滑らかに覆われています。胸腔では肺、心臓、および下部肋骨が除去されていますが横隔膜はそのまま残っており、腹腔では全ての臓器が除去されています。全てのSCP-3904について、器官の除去によって生じたすべての組織損傷部は、滑らかに傷跡が残った状態となっています。
SCP-3904の空洞は、イエネコの成体1匹を快適に収容できる大きさです。このようにしてSCP-3904内が2匹の猫で満たされた場合、SCP-3904は自然に活性化します。活性化した実体は感覚を持ちますが、知性は有していないと考えられます。SCP-3904は、竹馬に乗っているような独特の動きや「逆関節」歩行を伴いますが、二足歩行が可能です。しかし、発声を行うことは不可能です。これは肺が欠如しているためだと考えられます。
活性化したSCP-3904は、単一の状態では内部の猫を取り除くまで無目的に歩き回ることが観察されています。しかし、2つ以上のSCP-3904が近辺で活性化している場合、それらはお互いのSCP-3904内部にいる猫を追い出したいかのように、程度の低い取っ組み合いを始めます。これがSCP-3904の持つ異常な強制力によるものなのか、単にネコの自然なふるまいによるものなのかは不明です。
管理された条件下では、70%の猫が、他の暖かく、暗く、狭い空間よりもSCP-3904の内部で休息をとることを特に好んでいるように思われます。この意義も不明です。