SCP-3906
rating: +2+x

Item#: 3906
Level1
Containment Class:
esoteric
Secondary Class:
numen
Disruption Class:
ekhi
Risk Class:
critical

balutparade2.jpg

1993年の収容パレードを率いるエージェント マレーノ。

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1993年の収容パレードを率いるエージェント マレーノ。

アイテム番号: SCP-3906

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 中部ビサヤ地方に駐在している職員は、1月の第3月曜日に、サイト-121で年次祭典(手順3906-BITAW)を催さなければいけません。下記の特色が含まれている限り、イベントの内容は各年毎に外見上異なっていても構いません:

  • セブ市で同時期に催されるシヌログ祭1に匹敵するクオリティを有するパレード。カモ亜目のイメージが祭の踊り屋台、小道具、衣装に組み込まれるべきです。パレードは頭部をアヒルに挿げ替えたサントニーニョ2人形を持つ人物によって率いられる必要があります。
  • サンバギータ、カラツチ、パグシーの燔祭3
  • 1時間ごとの式典。この式典ではベビンカ、パンデサル、レシェ・プト4が生きたアヒルの雛に給餌されます。

SCP-3906が活動状態に入った場合、直ちに大量の記憶処理薬を影響者に散布しなければなりません。死亡者の消失を説明する為のカバーストーリーについてはドキュメント-3906-CSを参照してください。潜在的な収容違反時の生命損失を最小限に抑える為、フィリピン報道機関への潜入エージェントは断続的にバロット5の消費を促す宣伝活動を行わなければいけません。

説明: SCP-3906は、空中に浮かぶ異常な大きさのアヒル(Anas platyrhynchus)の胚の形状を取る現実改変実体です。屋内に現れる際は、垂直方向に利用可能な空間を最大限に占拠します。屋外での顕現は稀ですが、最大80mの高さが報告されています。顕現と異常な影響力の範囲は、フィリピンの中部ビサヤ地方に限定されているようです。

活動状態にある時、SCP-3906は夜間に、最も直近のシヌログサントニーニョ祭に参加した市民の家の中に現れます。顕現中、あらゆる脱出手段は阻止され、建物内にいる全ての思春期前の人間は15~30分かけて激しさを増す自然発生的な熱損傷を受けます。犠牲者の遺体が完全な内部変性状態に達すると、異常活動は停止します。

思春期前の人間が存在しなかった場合、建物内にいる全ての人間の肺と気道が岩塩、酢、スリングラブーヨ6で満たされます。屋外での顕現事象は複数の家屋に同時に影響を及ぼします。

活動期間は通常、SCP-3906が次に顕現するコミュニティの上空で、明るい彗星が局地的に目撃されることによって促進されます。現行の収容プロトコルが実装されて以来、SCP-3906は概ね休眠状態を維持しています7


歴史: SCP-3906の活動を示す証拠は20世紀初頭まで遡ります。この時期からの広範な噂は、バロットの消費がSCP-3906の訪問を抑止すると示唆していました。この相関関係は後の研究で確証されています。しかしながら、バロットの売上の急上昇は、その後のSCP-3906の活動増加と相関しているように思われる点もまた注目されました。

SCP-3906が呈する脅威がピークを迎えた1983年までに、バロットはありふれた屋台料理として普及していました。ある時、SCP-3906は一晩のうちに221名の犠牲者を出し、死亡者の85%以上を児童が占めました。SCP-3906と植民地化以前の宗教の間にある文化的関係性のため、サイト-121管理官のルミナ・トゴノンは、財団と契約を結んでいるババイロン8を介したSCP-3906との交渉試行を承認しました。

質問者: リタ・デュレイ博士、アニト9崇拝の専門家

回答者: SCP-3906 (代理人経由)

代理人: ジェミマ・“ローラ・ミーマ”・アンダル

序: インタビューは、アンダルが数時間に及ぶ儀式的舞踏に続き、疲労で昏倒した直後に始まりました。SCP-3906の憑依は予定されたものではなく、アンダルは意識の仲介者の役割を果たす予定になっていました。以下の転写は可読性のために日本語で提示されています。原文はDOC-3906-A54を参照してください。


[記録開始]

SCP-3906: お前たちの踊りを見た。

デュレイ博士: 我々が話しているのはレンリン10でしょうか?

SCP-3906: あの女は必要ない。

デュレイ博士: あなたには我々が見えるようですが、我々にはあなたが見えません。誰が我々に話しかけているのでしょうか?

SCP-3906: お前たちは私をブララカウ11の名で知っている。私は病と悲しみをもたらす。慈悲を乞うがよい。

デュレイ博士: 子供たちを見逃してください。あなたにも夜、皮膚が剥がれ落ちる時の彼らの叫びが聞こえるでしょう! 我々は、あなたに非常な温情があり、あなたの行動は紛れもなく我々が引き起こした不満への罰だと知っています。あなたは子供たちがこのような目にあって当然だと本気で思っていますか? あなたには我々が悔いているのが分かるはずです。あなたには我々が見えても、我々にはあなたが見えない、それ故に知識の無い我々はあなたを不当に扱ってきました。我々は悲しみに囚われ、自由を希っています。

SCP-3906: 私はお前たちの子供を料理して食べられるようにする。悲しみの中で、お前たちは[感謝/慇懃さ]12を与える。

デュレイ博士: あなたはかつてこのような者ではありませんでした。あなたは我々をご存じですが、我々にはあなたが分かりません。我々はあなたがビンロウジ13を噛みたい時のためにビンロウジを捧げ、あなたが飲みたい時のためにアルコールを捧げました。どうかそれらを楽しんでください、そしてこの件を話し合いましょう。あなたが今何者なのかを教えてください。

SCP-3906: お前たちの供物など取るに足らぬ。私はお前たちが羽ある物の子供を生贄にするのを見てきた。それらの供物は私に形と力を与える。かつてのお前たちは私に鳥を与え、私は鳥だった。今のお前たちは胎児を与え、私は胎児だ。だがお前たちの新たな生贄にはギンハワginhawa[息吹/魂/意思/意図]が全く宿っていない。私はお前たちのギンハワを要求する。私はお前たちの借りを回収する。お前たちの子供を回収する。

デュレイ博士: 我々の現在の捧げものを受け入れてください、そこにはギンハワが宿っています。我々は今までバロットが生贄だったのを知りませんでしたが、今では分かります。あなたにはとても多くの物が見えていますが、我々に見える物は非常に少ない。私たちがあなたの同情に値する者となり、あなたのもたらす破壊から逃れるのを認めていただけるように、あなたが我々にどのような不満を抱いているか教えてください。導いていただけなければ、我々はあなたを喜ばせることができません。

SCP-3906: お前たちは[契約/協定]14を放棄した。かつてのお前たちは私のために踊った。今のお前たちは赤い翼と輝く金属で着飾った子供のために踊る。何故お前たちは子供の名の下に踊らねばならない? 何故子供がお前たちの宴と供物に値する? 私の舞踏は何処だ?

デュレイ博士: 我々はあなたのために踊りましょう。バロットの形を見る時、我々はそこにあなたを見ます。もう我々の家や共同体に姿を見せる必要はありません。我々はあなたのために宴を開き、供物を捧げます、あなたの力と温情はそれに値するが故に。

SCP-3906: 私はお前たちから子供を捧げられるに値する。

(デュレイ博士は短時間背を向け、その場にいる他の職員と相談する。)

デュレイ博士: あなたの名の下に開かれる我々の祝祭は、子供の祝祭と比類するほどに壮大になります。あなたを喜ばせたいという我々の熱意を信用してください。あなたは休息に値します — わざわざ怒りに駆られて行動を起こすには及びません。

SCP-3906: 私はお前たちに見られている。お前たちと新たな[契約/協定]を結ぼう。私のために踊るか?

デュレイ博士: はい、流れ星よ。あなたのために踊ります。

SCP-3906: 子供に捧げるものと同等の舞踏をだな?

デュレイ博士: はい。

SCP-3906: そして、私にも赤い翼と輝く金属を着せるか?

デュレイ博士: はい! あなたが理性的で道理を心得ていることが良く分かります。話し合いのおかげで誰もが満ち足りています。もしビンロウジやアルコールに興味が無いようであれば、どうかこの女性の身体を離れてください。彼女は高齢であり、あなたの存在によって危害が及ぼされています! 彼女はあなたのために踊り、あなたは彼女があなたへの借りを負っていないのを認めています。お帰りください。

SCP-3906: 帰るとしよう。後日改めて私を召還することを許す。何を話し合うかは重要ではない。私を召還するのを忘れるな。私は召還されるに値する。

デュレイ博士: はい、あなたは値します。誰もがそう考えます。

SCP-3906: それと、お前たちの舞踏には沢山の花と愛らしい少女たちが含まれるべきである。

デュレイ博士: はい、了解しました。おやすみなさい、流れ星よ。

[記録終了]

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