アイテム番号: SCP-3907-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-3907-JPは異常性により観測が困難な状態であり未収容となっています。衛星を用いた日本上空のリアルタイム中継によってSCP-3907-JPが観測された場合、SCP-3907-JPの周囲100km圏内の空域を飛行している航空機に航路の変更指示が通達されます。SCP-3907-JP出現位置の予測やSCP-3907-JP出現の抑制策は現在調査中です。航空機がSCP-3907-JPとの接触により消失した場合、カバーストーリーを用いて適切に処理されます。
説明: SCP-3907-JPは不定期に出現するパラシュートに類似した実体です。SCP-3907-JPが出現する高度は主に日本の上空10000m付近であり、出現後は落下の兆候を見せず、約2週間出現位置に留まり続けます。
SCP-3907-JPは飛行している物体に接触すると接触した対象と共に消失します。出現期間内にSCP-3907-JPに物体が接触しなかった場合においてもSCP-3907-JPは消失します。SCP-3907-JPと共に消失した物体の行方は現在調査中です。
SCP-3907-JPは2023/9/10に発生した羽田空港発伊丹空港行きの定期旅客便が愛知県上空で無線とGPSの反応が消失した事案の調査時、衛星写真により初めて存在が観測されました。2023/11/17、航空機を用いた事案発生位置付近の再調査時、SCP-3907-JPを直接発見することに成功、ドローンの遠隔操作によるSCP-3907-JPへの接触により異常性が確認されました。
SCP-3907-JPは当該事案以降、日本各地の上空で発生が確認されており、2024年9月現在までSCP-3907-JPが原因と判明した消失事案は6件発生しています。
補遺: 消失事案における航空無線の解析を行った際、対象の消失時に破砕音と思われる音声が確認されました。当該音声については対象の行方と併せて調査中です。