アイテム番号: SCP-3908
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-3908はSCP-3908収容ユニットに保持されています。職員はSCP-3908がSCP-3908であることを妨げるため、SCP-3908にSCP-3908について話す、もしくは書くことを控えさせてください。
説明: SCP-3908は反ミーム的実体です。SCP-3908は発話が可能です。実体の画像は黒単色の画像に"SCP-3908はSCP-3908である(SCP-3908 is SCP-3908)"と白字で書かれているものに置き換えられます。SCP-3908に関わる如何なる話された、もしくは書かれた情報は直接的、間接的のどちらであっても検閲されます。
インタビュー記録-3908-1
インタビュアー: ウィッツ博士
インタビュー対象: SCP-3908
<再生開始>
ウィッツ: こんにちは、SCP-3908。
SCP-3908: どうも。
ウィッツ: あなたの名前を教えていただけませんか、SCP-3908?
SCP-3908: ええ、私の名前はSCP-3908。待っ──
ウィッツ: それは財団が指定したものです。私はあなたの出生時の名前を知りたいんです。
SCP-3908: わかっています、私の名前はSCP-3908。違う!私の名前はSCP-3908なんだ!違うんだ!
ウィッツ: SCP-3908、あなたの異常性の起源はわかりますか?
SCP-3908: ええ……ある日、私はSCP-3908だった。そして私は──畜生……私はSCP-39──私はそうじゃない!
[SCP-3908はSCP-3908である。ウィッツ博士は当惑している。]
ウィッツ: 落ち着いてください、SCP-3908。
SCP-3908: わかりました……すみません。
ウィッツ: あなたの異常性について説明してください。
SCP-3908: 私の特性は……私はやれる……私の特性は私がSCP-3908であることです。どうして?違う!止めてくれ!私はSCP-3908だ!違う!
[SCP-3908はSCP-3908である。テーブルは現在部屋の反対側にある。]
ウィッツ: SCP-3908、落ち着いてください。
SCP-3908: ええ……ええ……私はSCP-39──
ウィッツ: SCP-3908、どうか落ち着──
SCP-3908: 私はSCP-3908だ!違う!私はSCP-3908だ!神よ、どうかこれを止めてください!これが嫌なのです!
[SCP-3908はSCP-3908である。ウィッツ博士は怪我をしている。]
ウィッツ: インタビューの終了を!
[保安職員が収容チャンバーに入室する。SCP-3908はSCP-3908である。]
SCP-3908: 待ってください!私はSCP-39──
[SCP-3908はSCP-3908である。保安職員がウィッツ博士を回収する。]
<再生終了>
インタビュー記録-3908-2
インタビュアー: ウィッツ博士
インタビュー対象: SCP-3908
序文: SCP-3908はSCP-3908である。これはSCP-3908がSCP-3908であることを防ごうとしている。
<再生開始>
SCP-3908: 先生、これは本当に必要ですか?
ウィッツ: 私たちの最後のインタビューの間、あなたはSCP-390──
SCP-3908: ええ、迷惑ですよね?
ウィッツ: 順序通りに進めましょう。あなたの出身はどこですか?
SCP-3908: ええと……私はSCP-3908で──
[SCP-3908はSCP-3908である。ウィッツ博士はSCP-3908に手を差し出した。]
ウィッツ: SCP-3908がSCP-3908ではなくするために──えー……あなたに自身のことを言及せずに質問に答えてほしいです。
SCP-3908: わかりました、わかりました、できると思います。
ウィッツ: では、いつ、どこで生まれましたか?
SCP-3908: レドモンド、ワシントン州、1978年。
ウィッツ: あなたが覚えている中で最も早くSCP-3908と呼ばれたのはいつですか?
SCP-3908: SCP-3908は──いつ……7才の頃です。
ウィッツ: 他の人はどんな反応をしていましたか?
SCP-3908: あだ名……スキップ(Skip)です。
ウィッツ: そのあだ名は彼らがあなたにつけた名前ですか?
SCP-3908: そうです。
ウィッツ: 友人はいましたか?
SCP-3908: いいえ。
ウィッツ: それが何故か気がつきましたか?
SCP-3908: 私がSCP-3908だったからです。
ウィッツ: SCP-3908、自身に言及することを控えてください。
SCP-3908: ああ、すいません。えーと……怒りっぽいことが問題でした。
ウィッツ: なるほど。インタビューお疲れ様でした、SCP-3908。
SCP-3908: ありがとうございました。
<再生終了>
インタビュー記録-3908-3
インタビュアー: ウィッツ博士
インタビュー対象: SCP-3908
序文: SCP-3908はSCP-3908である。これはSCP-3908がSCP-3908であることを防ぐためである。
<再生開始>
ウィッツ: さて、SCP-3908、このインタビューでは自身について言及しないようにしてくださいね。
SCP-3908: わかりました。
ウィッツ: あなたの正式なファーストネームとラストネームは何ですか?
SCP-3908: うーんと……クレイグ、ワトソン。
ウィッツ: あなたの年齢は?
SCP-3908: 40歳。
ウィッツ: 誕生日はいつですか?
SCP-3908: 6月26日。
ウィッツ: 待ってください……クソ。
SCP-3908: どうしたんですか?
ウィッツ: すいません、忘れてしまいました。
SCP-3908: 大丈夫です。その傷跡については申し訳ありません。
ウィッツ: いつからですか?
SCP-3908: 最初のインタビューです。
ウィッツ: ああ、問題ありません。インタビューありがとうございます、SCP-3908。
SCP-3908: ごめんなさい……。
ウィッツ: 何について謝っているんですか?
SCP-3908: 全てです。
[SCP-3908はSCP-3908である。ウィッツ博士はSCP-3908の元へ歩いている。]
ウィッツ: SCP-3908、大丈夫です。あれは間違いでも些細なものでした。
SCP-3908: ありがとうございます。
<再生終了>
追記-3908-1: 以下はSCP-3908がSCP-3908であることを防ぐための、SCP-3908ファイルの改訂案です。ウィッツ博士によって書かれました。