SCP-3911
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評価: +18+x
サイト割り当て サイト管理者 研究主任 MTF割り当て
エリア-02 サミュエル・スーディマン博士 イスマーイール・ヌリッディンリ博士 サイ-8(「最後に倒れるもの」)

特別収容プロトコル

→ 注意←


SCP-3911-1は高レベルの潜在アキヴァ放射を発生しています。どのような状況下においても、エリア-02宗教実体ガイドブックで指定されている組織の信者はSCP-3911に割り当てられてはいけません。

SCP-3911-1は武装聖遺物エリア-02の強化物体収容ロッカーに収容されます。クラス-ARスクラントン現実錨1が恒久的にロッカーの外部に固定されており、毎月作動状態を確認されなくてはなりません。

SCP-3911-2aと-2bは同一施設の通常型生物収容ロッカーに収容されます。SCP-3911-2aと-2bは目立った異常特性を持ちませんが、SCP-3911-1の大規模な収容違反の際には、明らかに次の奪回対象となることが予想されています。そのため、これらのオブジェクトはエリア-02の地下32階の封印された収容保管庫に設置されます。

収容違反に関連する詳細は、管理者命令O5.ord.3911のもとに秘匿されており、収容違反イベントの際にエリア-02保安部に公開されます。


説明
thorn.jpg

SCP-3911-1ファイル写真

SCP-3911-1は、紋様で装飾された1.89メートルの骨の棒です。SCP-3911-1を作成した手法は、操肉術的な性質を持つと考えられ、道具を使用した痕跡はありません。

このオブジェクトの分析によると、単一のヒトの骨から成長したことが示唆されていますが、その詳細は不明瞭です2。潜在アキヴァレーティング6.02が多大な生体組織の改変として発現するため、オブジェクトの物理的観察を不可能としています。

背もたれのないソファ3および足乗せ台4が合わせてSCP-3911-2に指定されています。両方ともヒトの骨から作られ、装飾的なガラスで飾られています。足乗せ台の上部のクッションは布に似た素材で作られていますが、布のサンプルの分析によると数種類のヒトの髪の毛で編まれ、引き伸ばされたヒトの腱で縫われています。

SCP-3911-2は双方とも、その素材以外には異常な特性を示しませんが、双方ともSCP-3911-1を制作した実体により所有されていたと思われ、当初は合わせて発見されました。

SCP-3911-1と-2は非常に長い年月による経年劣化を示しています。SCP-3911-2の炭素年代測定によると、紀元前13~14世紀に同時に作成されたと思われます。-2に検出されたDNAの分析では、性染色体はX染色体のみが含まれており、ミトコンドリアDNAはTハプログループのT1aサブクレードに属していることが見出されました。このことは、SCP-3911の起源はシベリアの西ウラル地方である可能性が高いことを示します5

補遺

発見
bonethrone.jpg

SCP-3911-2aおよび-2bのファイル写真

2019年10月21日、ヘレニック警察6に潜入した財団工作員から、ギリシャ、キティラ島で異常なイベントが発生したという通報がなされました。オーストラリア、シドニー大学の代理人が、島の南東の角部にある発掘サイトのひとつと連絡がつかないため、現地の法執行機関に通報を行いました。

調査のため派遣された法執行機関の職員も連絡を断ったため、その時点で財団の潜入工作員が仲介し、財団が対応を開始しました。RTFオミクロン-22(「遺物ハンター」7)が起用され、調査のため派遣されました。

さらなるチームが現地に派遣され、周辺領域は一般から閉鎖されました。シドニー大学には、発掘チームは発掘現場の崩落により失われ、続行中の調査のため、遺体も近日中には移送できないと伝達されました。

その後数週間の間、現場は慎重に発掘され、死亡した13体の遺体は生物サイト-16に処理のため送られました。SCP-3911-1および-2に加え、数点の非異常性の芸術作品が取り外され、プラハの歴史部門のメインオフィスに送られました。発掘現場から回収された物品の全リストは申請により閲覧可能です。

SCP-3911-1および-2は、SCP-3911-1から発する高レベルのアキヴァ放射のため、エリア-02に送られました。SCP-3911を輸送する財団の輸送団は途上で、ロシア系マフィアと結びついた犯罪組織であり、ネオ-サーキック・カルトであるGoI-0432(「ハンターの黒きロッジ」)により襲撃されました。彼らがどのように輸送団の情報を得て、位置を特定したのかに関しては、現在調査中です。

SCP-3911は当初ノルウェー、 ベルゲンへ海路で輸送され、エリア-02までの残りの道程のために装甲輸送団に積み替えられました。輸送団はスウェーデン、フロートニンゲン近くまで問題なく移動しましたが、そこで襲撃を受けました。

唯一の生存したGoI-0432のメンバーは、生存したサイ-8のメンバーにより現場にて拘束され、自己終了を防止されました。彼はSCP-3911と共に、エリア-02へと輸送され、そこで尋問を受けました。

第一幕: 見よ、蒼ざめたる馬来たりて | 追憶のアディトゥム

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