SCP-3920-JP
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SCP-3920-JP発生直前に撮影された写真。当該事案では問題なく鎮火された。

アイテム番号: SCP-3920-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-3920-JPの収容は確立されていません。SCP-3920-JPの発生が確認された次第、対象者への即時のAクラス記憶処理が求められます。SCP-3920-JPによる被害が発生した場合、対象となった個人及びその関係者に記憶処理及び情報工作を行い、当該事象を非異常のものに偽装します。

説明: SCP-3920-JPは、棒付き飴の棒部分の先端が自然発火する現象、及びそれに伴う一連のイベントです。SCP-3920-JPの発生は現在までに以下の条件が確認されています。

  1. 棒付き飴の飴部分が完全に口腔内に入る。
  2. 棒付き飴を咥えた状態で棒部分を指で挟む。

これらの条件が達成された場合、低確率でSCP-3920-JPが発生します。(SCP-3920-JPの発生した棒付き飴をSCP-3920-JP-1に指定。)

SCP-3920-JPの発生時、多くの場合において摂食者はごく軽度のパニックを発症し、SCP-3920-JP-1を付近の水場へ投棄する、足で踏みつける等の行動によって鎮火を試みます。しかしながら、一部の摂食者はSCP-3920-JPの発生を好意的に受け取ります。

その結果、SCP-3920-JP-1を咥え続ける他、SCP-3920-JP-1を口から取り出し大きく息を吐くような動作をする・SCP-3920-JP-1を軽く叩くことによって付着した灰を落とす等の行為を見せます。この際、概ね「大人になれたような気持ちになる」といった旨の証言をします。このような行為は、特に近親者や知人に喫煙者がおり、それら人物に対して尊敬や羨望の念を抱いている人物において発生しやすいことが確認されています。

SCP-3920-JP-1は、凡そ10〜15分程度で飴部分付近までの燃焼が完了します。この段階まで進行したSCP-3920-JP-1は、飴部分が破裂します。これをもってSCP-3920-JP事象は終了します。また、この段階に到達する前に飴部分が破壊された場合においても同様に破裂が発生します。この際に発生するエネルギーは4000J程度であると推定されており、これはTNT火薬10g1に相当します。

この際、上記の行為を行っていた摂食者は、殆どの場合においてSCP-3920-JPの破裂イベントに巻き込まれる形で身体への被害を被ります。特にSCP-3920-JP-1が口腔内に存在していた場合、下顎骨の複雑骨折・欠落が発生する他、飴破片が軟口蓋・鼻腔蓋を貫通することによる神経系への損傷が発生し、多くの場合死に至ります。

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