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アクセス完了
ようこそ:ロバート博士
アイテム番号: SCP-3942-JP
オブジェクトクラス: Keter Safe(暫定)
特別収容プロトコル: SCP-3942-JPは現在サイト-467に存在していると考えられています。SCP-3942-JPによる死亡者と見られる人物がサイト-467外で発見された場合、オブジェクトクラスはKeterに変更され、旧特別収容プロトコルが適用されます。
午前1〜2時の間、サイト-467の居住区への立ち入りは制限されます。同時刻の監視カメラの映像を職員が閲覧することは禁止されますが、不測の事態に備えAICにより映像が確認されます。その間、SCP-3942-JPの対象以外の職員は自身の部屋から外出することを禁止されます。又、部屋の外の様子を観察することは禁止されます。
説明: SCP-3942-JPは複数の人間の体組織で構成された人型の実体であり、特定の人物と成り代わる形で存在すると考えられています。詳細な情報は後述の特性から未解明であり、上記は複数の断片的な資料/証言を統合して得られた仮説であることに留意して下さい。
SCP-3942-JPは自身の住居の隣に在住している人物(以下、対象)のみ知覚することができます。対象以外の人物からはSCP-3942-JPは成り代わり先の人物として知覚されます。SCP-3942-JPによって対象以外との人間関係や勤め先の仕事に影響が出た例は確認されていません。
対象がSCP-3942-JPに関する情報を他者に伝達した、又は他者にSCP-3942-JPの対象であると認識された場合1、対象は即座に死亡します。SCP-3942-JPの対象となった人物はSCP-3942-JPに対する知識の有無に関わらず、SCP-3942-JPに関する情報を他者に伝達してはいけないという事を知覚します。通常、対象はSCP-3942-JPを認識してから徐々に抑鬱傾向を見せますが、これは非異常のものであると判明しています。
対象の死亡後、SCP-3942-JPは対象に成り代わり、対象の住居の隣に在住している人物が新たな対象に指定されます。対象となる人物が複数存在した場合は、それらの人物から無作為に1人対象に指定されます。また、対象となる人物が存在しない場合は、SCP-3942-JPは転移し、地球上のランダムな人物を死亡させ、成り代わります。
先述の異常性により対象が死亡した場合、対象が伝達した/しようとした/認識されたSCP-3942-JPに関する情報、及び死亡した対象自身は強い反ミーム性を帯びます。この反ミーム性は徐々に弱くなりますが、観測出来るようになるのは最短でも1年かかります。これらの性質によりSCP-3942-JPの正確な位置を特定することは困難であり、現在は大まかな位置を特定することに留まっています。
補遺: SCP-3942-JPは現在サイト-467に存在していると見られます。サイト-467の居住区にてSCP-3942-JPによると見られる最後の死者が発見された20██/██/██からおよそ5年間、サイト内外で新たな死者は発見されていません。SCP-3942-JPによる反ミーム性が5年も持続した例は確認されておらず、SCP-3942-JPによる新たな死者が発生していないものと推測されました。
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To: サイト-467全職員
From: ジョージ・ピーターソン,サイト管理官
Subject: SCP-3942-JPについて
最初に、これは全職員に送信されている。もしこれを読んでいるのがSCP-3942-JPの対象で無いのであれば、このメッセージを閉じて職務に戻ってくれ。
SCP-3942-JPの対象である君へ、特別収容プロトコルはもう見ただろうか。午前1~2時には君以外の職員は部屋に戻る。その間に居住区のB棟503号室に来てくれ、出来るだけ物音をたてないように。
その部屋に入るとパソコンがあるだろう。欲しいものがあったらそこに書き込んでくれ。だが、個人を特定できるようなものは書き込まないでくれよ、それ以外なら出来る限りの物を与えるから。書き込んだ翌日か明後日にはその部屋にお望みの物が届いているだろう。
パソコンの横に勲章が置いてるだろう。それは我々からの勲章だ。
だが、残念なことに非公式の物なんだ。名前が不明の人物に勲章は与えられないらしくてね。
だから、近くに万年筆があるだろう。それで勲章に名前を書き記してくれ、我々が知ることのない英雄の名を。
To: ジョージ・ピーターソン,サイト管理官
From: ロバート・ホルツァー博士
Subject: RE:SCP-3942-JPについて
お気遣いありがとう。こんな勲章、今まで貰った事ないよ。だが、この勲章は貰えない。僕は収容の為にあれを他の人に伝えていない訳じゃない。
ただ、怖いだけなんだ。
死ぬのが怖い訳じゃない。いや、やっぱり死ぬのは怖い。でも、それよりあれが、SCP-3942-JPがなくなるのが怖い。
僕はあれに理想を見ているだけかもしれない。あれが只の化け物と知っている筈なんだが。
ただ、あれは姿は全然違うんだが、所々の仕草が面影を残しているんだよ。
コーヒーの淹れ方。話しているときの身振り手振り。頬にぶら下がってるブラウンの目。その妙にロマンチックな文章も。
それが虚像に過ぎないと知っていても、お前を思い出してしまう。
ジョージ。どうか戻ってきてくれよ。



