
不活性状態のSCP-3961。
アイテム番号: SCP-3961
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: シンシナティ大学法学部の本館は24:00から05:00まで封鎖されます。この時間帯に建物への立ち入りを試みる学生は退去させ、開館中に戻って来るように通達します。
毎日24:00、財団エージェントはSCP-3961が設置されている台座の上に模造品を配置します。この模造品は05:00に除去され、現地の安全な保管庫に格納されます。
SCP-3961が修正した全ての文書は、異常な内容が含まれていないかを検査した後、本来の場所に戻します。SCP-3961自身が執筆した文書はサイト-19の図書館に保管されます。
説明: SCP-3961は第27代アメリカ合衆国大統領 ウィリアム・ハワード・タフトの銅像です。SCP-3961はシンシナティ大学法学部の本館正面に位置しており、タフトが卒業した同大学の創立175周年を記念して2007年に設置されました。
24:00から05:00までの間、SCP-3961は自律性を発現させ、法学部本館への入場を試みます。SCP-3961が行動する仕組みは不明です。建物の内部に入れない場合、SCP-3961は瞬間的に非実体化し、建物内の学部長オフィスに再出現します。不活性期間中にSCP-3961を現在地から除去しようとした場合、SCP-3961は24:00に非実体化し、05:00に大学の外に再出現します。
活動期間中、SCP-3961は建物の内部を巡回し、時折立ち止まって文書を執筆します。学生の著作に遭遇した場合、SCP-3961は銅製のペンを生成し、その著作へのフィードバックを提供します。SCP-3961は学習能力を持ち、世界情勢と法的措置についての情報を積極的に探します。
活動状態の間に人間と遭遇すると、SCP-3961は一連のハンドジェスチャーで挨拶を試みます — SCP-3961は発声できないと考えられています。法律に関する情報への必要性や欲求を表明した人物は大学図書館へ案内され、SCP-3961は関連する書籍や資料の発見を支援します。
毎年の4月28日、SCP-3961は現任の大学学部長1のデスクに多数の書類を残します。これらの書類はその年の卒業が予想される法学部の生徒全員の一覧であり、各学生に宛てた個人的な激励のメッセージが記されています。
補遺: 2010/09/27のSCP-3961活動状態
2400: SCP-3961は活性化し、正面ドアから建物に入場した後、ドアを押さえたまま財団エージェントたちが入るのを待つ。財団エージェントは背後でドアを施錠する。
2400-0100: SCP-3961は廊下を彷徨しながら、ウィリアム・ハワード・タフトの肖像画を立ち止まって調べ、時折一部の肖像画に対して拒否するような身振りを示す。
0100-0300: SCP-3961は数時間かけて“ホワイトハウスの彼方: 裁判所長官としてのタフト大統領”という、タフトが最高裁判所長官に在任していた期間について論じる講義資料を執筆する。内容にはSCP-3961の通常の文書よりも顕著に感情的な記述が見られる。
0300: SCP-3961はアメリカ史に関する複数の本を読む。
0400: SCP-3961は数枚の論文をコピーしようと試みるが、コピー機を扱う際に目に見えて苛立ちを表明する。エージェント ベイカーがSCP-3961がコピーを取るのを支援し、背中を優しく叩かれる。
0500: SCP-3961は建物を退出して台座に近付く。エージェントたちは模造品を除去し、SCP-3961は定位置に戻る。不活性状態に入る前に、SCP-3961はエージェントたちに軽くお辞儀をする。
補遺: 2010年9月15日2、SCP-3961は通常のルーチンから逸脱し、直近の大学キャンパスカフェテリアへの入場を試みました。エージェント ベイカーとパスターに案内された後、SCP-3961は数種類の材料を集めて小さなチョコレートケーキを焼き上げました。調理完了後、SCP-3961はケーキを半分にカットし、それぞれをエージェントたちに与えました。エージェント ベイカーがケーキの一部を分け与えようとしたところ、SCP-3961は幾つかの“辞退”ハンドジェスチャーを示し、自らの胃を指差しました。SCP-3961は現在、この行動を毎年繰り返しています。