SCP-3964
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アイテム番号: SCP-3964

アイテムクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-3964は財団が壁で囲っており、その存在を示す記録は全て削除を済ませています。SCP-3964の下にある小空間は掘り起こしてサイト-██-Bに改装しており、このサイトには承認された職員のみが立ち入りできます。

サイト-██-Bに割り当てられた職員は、最初に心理学的スクリーニング1を受けなければサイトへの立ち入りが許可されません。このスクリーニングを受けていない人物は、実験目的で主任研究員が許可した場合を除き、サイト-██-Bへの立ち入りを禁じられます。インシデントを避けるべく、再スクリーニングを必須とし、2週間に1回、もしくは追加のスクリーニングが必要と思われる理由がある際に実施します。後者の場合、疑いのある職員を精神病棟に移して鑑定します。

現地では常に療法士を利用できるようにする必要があります。

SCP-3964への直接の接近は常に監視する必要があります。

無認可の職員や一般人がサイト-██-Bに進入した場合、拘束してクラスA記憶処理を施します。その後であれば公共のもとに解放しても構いません。SCP-3964への進入に成功し、異常活動が確認されて対象が生存した場合には、拘束とデブリーフィングの後にクラスAからDの記憶処理剤の使用が許可されます。その後であれば公共のもとに解放しても構いません。

███████コミュニティカレッジとその図書館は、当分にわたって開かれる予定です。図書館の西側階段以外で異常活動は観測されていません。それとは関係なしに、東側階段、ひいてはキャンパス内の全ての階段は常に監視下に置かれます。

説明: SCP-3964は███████コミュニティカレッジに所在する図書館の吹き抜けの階段であり、通常時では設計どおりに機能します。深刻な希死念慮の既往歴がある人物 (以下、SCP-3964-2実例と呼称) がSCP-3964に進入すると、異常性が活性化し、SCP-3964-2実例をSCP-3964-1に転送します。自殺願望やその傾向のない人物は何事もなくSCP-3964を通行します。

SCP-3964-1は一続きの吹き抜けの階段から成るポケットディメンションであり、出口は発見されていません。SCP-3964-1の上限や下限は確認されていません。SCP-3964-1に転送された人物は、階段の手すりから飛び降りる選択を取るまでこの異次元空間に留まることになります。ほとんどの場合、飛び降りた結果としてSCP-3964-2実例は墜死します。この原則の例外はこれまでに█件記録されています。

SCP-3964-1内には人間の基本的諸要件を無期限に満たす手段があります。各階層にはトイレ、水飲み器、軽食の自動販売機が備え付けられています。自動販売機は正常に動作し、商品の販売に金銭の投入を必要とします。金銭を所持していないSCP-3964-2実例が、鈍器によって防護ガラスを破壊して食料を入手した記録もあります。

SCP-3964-1内での時間の流れは一貫性がありません。この異次元空間内でSCP-3964-2実例が体感する時間の長さは、階段で過ごしたと外部の観測者が認識する時間と一致しないように思われます。さらに実験の結果、身体の老化の兆候は、通常の時空間で予測される老化速度とは対照的に、SCP-3964-2実例が認識する時間の長さに相対すると判明しています。

補遺.1: 異常活動が最初に記録されたのは、キャンパス開設後の [データ削除済] にまで遡ります。この一件がSCP-3964を生み出したのか、SCP-3964が原因でこの一件が起こったのかは不明です。当事者である一般学生は階段の上から飛び降りて死亡しました。死因は重大な頭部外傷であり、25 mの高さから落下した場合に生じるものと一致していました2。調査の結果、鬱病の既往歴が明らかになりました。

この一件から同様の事例が██年もの間続きました。目撃者の供述では、これらの自殺は "突然" かつ "予想外" であるとされていましたが、財団にはこの場所がアノマリーではないかと疑うだけの証拠がありませんでした。数年後、SCP-3964は学生の間で "自殺階段" と呼称されるようになりました。

SCP-3964はインシデント-3964-1がきっかけとなって初めて財団の目に留まりました。SCP-3964を利用して1階から2階の踊り場へ上がった白人女性 (SCP-3964-2-Aと指定) が、そこから飛び降りて無傷で下の階に着地したのが観測されました。自身の経験を他者に説明しようとしたために、当地域に割り当てられていたフィールドエージェントはSCP-3964-2-AがSCP-3964-1内で経験したことを知り、財団に通達しました。SCP-3964-2-Aは拘束され、クラスC記憶処理を受けて解放されました。携帯を始めとする持ち物とともに、SCP-3964-1にいたときの経験を記録したノートが研究のために回収されました。その後、財団はSCP-3964を封鎖し、サイト-██-Bを建設しました。

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