アイテム番号: SCP-3968-JP
収容クラス: Euclid
特別収容手順: 冨和井小学校内外を問わず、SCP-3968-JPの勝利者と影響を受ける対象の捜索が行われます。発覚した対象者は周囲への影響度に応じて5段階評価が行われます。評価は影響度が低いものを1、高いものを5として分類されます。評価1から3の対象者はKušumクラスAnomalousリストに分類され、経過観察の対象になります。評価4から5の対象者はサイト-██に収容され、異常性の詳細な影響範囲の調査を目的とした実験が行われます。
SCP-3968-JP-A実例
説明: SCP-3968-JPは神奈川県横浜市の冨和井小学校で行われるトランプゲーム、大富豪1です。SCP-3968-JPの異常性の発現には少なくとも以下の条件を満たす必要がありますが、下記以外にも異常性の発現の要因があると考えられています。
上記の条件を満たした上でトランプを配ると、確率的異常によって必ず各プレイヤーに10の札が配られます。プレイの前に各プレイヤーは10以外の札に自身が離れたいと考えているものを書くことで次段階の異常性が発現します。書かれた札をSCP-3968-JP-Aに指定します。
十捨てルールによってSCP-3968-JP-Aを破棄した上で大富豪となった場合、そのSCP-3968-JP-Aに書かれた対象と該当するプレイヤーは、SCP-3968-JPのおおむね一週間後から直接相対しないようになります。相対しない原因は多岐に渡り、プレイヤーと対象の関係の解消や対象の損壊などがありますが、可能な範囲で偶然の範疇に収まる非異常のものになります。それ以外の状況ではSCP-3968-JP-Aに書かれた対象とプレイヤーに異常性は発現しません。
SCP-3968-JPは冨和井小学校で不明な時期から行われていました。しかし関係者が内密に行っていたことと影響の結果そのものに異常性が無いため、2007年に開始された超常証跡データベースを用いた異常存在探知による発覚も大幅に遅れることになりました。
インタビュー記録3968-JP-10
対象: 東海林 竟斗氏
インタビュアー: エージェント・狩田
付記:東海林氏は冨和井小学校の用務員で、長期に渡ってSCP-3968-JPを児童に斡旋やその補助を行っていた。
<再生開始>
Agt.狩田: あなたが児童に大富豪を斡旋していた、ということで間違いないですか?
東海林氏: 斡旋というと言葉が強いとは思うのですが、私が勧めていたのに間違いはありません。
Agt.狩田: 長く見てきたなら危険性を理解していないということもありませんよね。
東海林氏: もちろん、それはこの身で嫌というほど理解しています。
Agt.狩田: この身?
東海林氏: 私もかつて大富豪で人生が変わった一人です。その力は絶大で、子供自身はおろか、親や学校ですら成せないことをいとも簡単に成すことが出来ます。
いじめてくるクラスメイトも、なにもしない両親も、贔屓する教師も、勝ちさえすればどこかに追いやれます。もちろん、その後にどうなるかはその子次第ではありますが……その様を私は見たいのです、大富豪の先輩として。
Agt.狩田: 見たい、だけなんですか?
東海林氏: もちろん子供たちを助けたいという気持ちはありますよ。
Agt.狩田: それは良かったです。
東海林氏: なのでバレてしまったのは非常に残念です、隠してやっていたつもりなんですがね。
Agt.狩田: それは頑張ったからとしか言い様がありません。
東海林氏: なら、仕方ありませんね。
<再生終了>
以下は確認されている範囲での勝利者および冨和井小学校へ及ぼした影響の抜粋です。これらはSCP-3968-JPの勝利者が在籍するクラスにおいて、該当する対象がそのクラスから排除されるということに起因します。
| 番号 | 勝利者 | 発生年 | 対象 | 冨和井小学校への影響 |
|---|---|---|---|---|
| #1 | 鈴木 恵子氏 | 1990年 | 算数の授業 | 算数の授業をしようとするタイミングで、教師に激しい腹痛が生じる、児童同士が喧嘩をしてその仲裁が長引く等の理由で授業が中断した。 |
| #7 | 細川 良悟氏 | 2013年 | 授業 | 授業を行おうとした教師が全員突発的な体調不良で帰宅していた。自習の連絡をしに行こうとした教頭も同様の事態に陥ったため、学級崩壊が起こった。 |
| #14 | 五代 猛氏 | 2000年 | 牛乳 | 児童が教室に運ぶ最中に必ず転倒した。 |
| #17 | 谷町 翔子氏 | 1983年 | 担任教師 | 通勤中の自動車事故により長期休職をした。 |
| #23 | 相田 凛氏 | 2023年 | クラスメイトの ██ ██氏 |
通学中に付近の工事現場から落下した工具がぶつかり死亡。児童が対象となる事例は多数確認されている中で唯一の死亡事案。 |
| #45 | 浜崎 東太氏 | 1995年 | 成績評価 | 学期末に児童の全記録が消失し、また担任教師が事故で記憶喪失になったことで評価が保留されていた。 |
| #49 | 東海林 竟斗氏 | 1975年 ~現在 |
卒業 | 東海林氏の卒業が検討される度に取り消しになっている。少子化によって児童数が減ったため、6年5組は東海林氏のみのクラスである。東海林氏は正規の雇用ではないものの、これを知っているのは一部の教師のみである。 |









