アイテム番号: SCP-3981-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-3981-JPの近隣100m以内に民家に偽装した職員駐在セーフハウス - 3981-JPが3戸建築されます。セーフハウスに割り当てられたSCP-3981-JP収容チーム職員は、大衆の非活性時SCP-3981-JPへの侵入行為を禁止ならびに阻害してください。
説明: SCP-3981-JPはドイツ国エアフルトに位置する異常空間です。非活性時におけるSCP-3981-JP内部に異常性は存在せず侵入も可能ですが、不定期に開催されるイベントSCP-3981-JP発生時には不明な要因によって、人員や機械類の大部分が侵入不可能となります。
SCP-3981-JP-1はSCP-3981-JP内部にて不定期に出現し、イベントSCP-3981-JPを実行する人型実体です。SCP-3981-JP-1は全長2.5m以上と推測され恰幅も非常に大きく、下半身の非常に汚損したズボン以外の服飾品を着用していません。SCP-3981-JP-1の最も近い外見としてハイイロオオカミが挙げられますが、複数のオオカミ種の特徴が混合された外見をしており、また二足歩行であることから純粋なオオカミ種ではないことが推測されています。
SCP-3981-JP-2はSCP-3981-JP内部にて不定期に出現し、イベントSCP-3981-JPを実行する人型実体です。SCP-3981-JP-2は老婆の外見ならびに体躯をしており、白のワンピースの上から頭巾付きの赤いケープを着用しています。
SCP-3981-JP-1、-2の出現はイベントSCP-3981-JPの開始と、消失はイベントSCP-3981-JPの終了と同義です。前述の通りイベントSCP-3981-JP時にSCP-3981-JP内部に侵入することは不可能とされていましたが、無人ドローンをイベント発生時におけるSCP-3981-JP領域内の一定高度以上の上空に滞在させることは可能であることが判明しました。これによりイベントSCP-3981-JPの詳細が判明されました。
イベントSCP-3981-JP概説:
- 1.SCP-3981-JP内部に存在する小屋にSCP-3981-JP-2がベッドの上で就寝している。小屋の外見は破損と劣化が深刻であるが、内部は清潔に保たれており近代的なヨーロッパの住居様相を呈している。
- 2.小屋内部にSCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2が起床することのないように注意を払って侵入する。基本的には扉よりの侵入だが、窓や床下からの侵入も確認されている。
- 3.SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2に組み敷くようにして覆い被さる。この時点でのSCP-3981-JP-1の状態が荒い息遣いや垂涎すいぜん状態であるため、SCP-3981-JP-2の意識はこの時点で覚醒する。
- 4.SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2を捕食する。食べ始める部位の順序や方法といった共通点は見出されないが、SCP-3981-JP-1は深刻な興奮状態下で詳細な感想を述べながらSCP-3981-JP-2を捕食する。SCP-3981-JP-2は明らかに老婆の外見であるにも関わらず、SCP-3981-JP-1はSCP-3981-JP-2を「若い娘」のように認識している言動は特筆すべき点である。
- 5.SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2を捕食した後、「次の獲物を探す」といった旨の発言をして扉より退出する。この文言は必ず発言され、最初の侵入経路に関わらず扉より退出する。発言にはSCP-3981-JP-2からタイムラグがあり、早いケースは即刻、遅いケースでは3分以上経過した後に発言する。SCP-3981-JP-1本人の身体や小屋内部が汚れている状態でありながら、SCP-3981-JP-1が意に介する様子はない。深刻な興奮状態が原因であると推測される。SCP-3981-JP-2は身体の欠損度合いと出血量から死亡している。
- 6.SCP-3981-JP-1とSCP-3981-JP-2が消失、イベントSCP-3981-JPが終了する。小屋内部の様相も瞬時にイベント開始以前に戻される。
無人ドローンによる上空からの観察が成功した一因について、小屋には屋根と天井が存在しなかったというのは特筆すべき点です。この点は小屋の破損と劣化が深刻であるためとは考えづらく、観察の結果まるで小屋がハリボテを四方で囲んだような建築になっていると判明した点から、最初から設計されていなかった可能性が浮上しています。
イベントSCP-3981-JP映像ログ抜粋(3例):
[SCP-3981-JP-1が小屋内部に扉から侵入する。]
SCP-3981-JP-1: ああ、ああ、へへ。匂いがする。どろりとしたソース、新鮮な肉の筋と、7もいかない娘の体臭…[口を両手で抑え、笑いを堪えるような動作]
SCP-3981-JP-1: どうしてこんなに愛しいのか、人間たち。俺のために優しくしてくれて、俺のために怯えてくれて、俺のためにご馳走になってくれる。
[SCP-3981-JP-1が就寝中のSCP-3981-JP-2に覆い被さる。]
SCP-3981-JP-2: [半覚醒状態になりながら]あら…?
SCP-3981-JP-1: 心臓の音が聞こえる、命の滴る音がする、ああ…
[SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2の右腹にかぶりつく。]
SCP-3981-JP-2: [言語的意味のない絶叫]
SCP-3981-JP-1: 苦い、苦くて舌と喉に絡みつくような食感だ。その中に確かにある微かな酸味と歯をガリガリと削る骨の硬さがもう。腕はどうだ。
[SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2の右の二の腕にかぶりつく。]
SCP-3981-JP-2: [言語的意味のない絶叫]
SCP-3981-JP-1: こちらは血管と脂肪がこってりしている。内臓特有のくせのなさが存在しない分、一長一短かあ。
SCP-3981-JP-2: [言語的意味のない声]
SCP-3981-JP-1: ああ、ああ。娘よ。そのすすり泣いている顔を見せておくれ。血潮のような熱い涙を流しているさまを。
[SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2の顔面に近づき、荒い息遣いのまま長くざらざらとした舌で舐め回す。]
SCP-3981-JP-1: このシンプルなしょっぱさがご馳走のつなぎとして申し分ない。かわいいよ。震えている全身も、痛みにかき消されそうになっている恐怖の表情も、幼くて何も理解できない脳味噌も。
[その後約10分、SCP-3981-JP-1はSCP-3981-JP-2の表皮、毛髪、脂肪、血管、内臓、神経、老廃物、糞尿を捕食する。]
SCP-3981-JP-1: はあ…[全身を震わせる]どうやら今回のディナーもここでおしまいのようだ。明日もご馳走を探さなくては。さようなら、ごちそうさまでした、さようなら。
[SCP-3981-JP-1が退出する。SCP-3981-JP-1、-2両者が消失する。]
[SCP-3981-JP-1が小屋内部に窓から侵入する。]
SCP-3981-JP-1: く、食わなくては。[荒い息遣い、目は虚ろ]
SCP-3981-JP-1: 早く終わらせよう、やるべきことを。
[SCP-3981-JP-1が就寝中のSCP-3981-JP-2に覆い被さる。]
SCP-3981-JP-1: 頭からでいい、面倒くさい。
[SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2の顔面を口内へと包み込む。]
SCP-3981-JP-2: [くぐもった声で]一体何が───
[SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2の顔面を嚙み砕く。]
SCP-3981-JP-1: がりがりする、じゃりじゃりする。血潮が熱い、眼球の食感が気持ち悪い。鼻の骨がこりこりと咀嚼の邪魔をする。
[SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2の胸部を無造作に噛みちぎり、肋骨部を折りそこから滲み出る髄を啜る。]
SCP-3981-JP-1: 酸味も苦味もない。ないが薬品のような無機質な臭いが鼻の中で充満してしまう。胃液と一緒に混ぜてポタージュにしてしまいたい。
[SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2の胃液と髄を混ぜ、引き出した腸に残っている便をしごき出しながら吸引する。]
SCP-3981-JP-1: 味わわせてくれ。崩れる君の愛しい構成要素を。
[その後約5分、SCP-3981-JP-1はSCP-3981-JP-2の表皮、毛髪、脂肪、血管、内臓、神経、老廃物、糞尿を捕食する。]
SCP-3981-JP-1: 体が火照っている、もうたくさんだ、もういらない。鉄の味に酸味が混ざっている、もういらない、失禁した排泄物の匂いが鼻につく。恐怖に怯える顔が最高のスパイスだ。
[SCP-3981-JP-1が深刻な興奮状態になりながら鼻を両手で抑える。]
SCP-3981-JP-1: さようなら、ごちそうさまでした、さようなら。次が必要だ。次がいるんだ。
[SCP-3981-JP-1が退出する。SCP-3981-JP-1、-2両者が消失する。]
[SCP-3981-JP-1が小屋内部に扉から侵入する。]
SCP-3981-JP-1: [荒い息遣い]
[SCP-3981-JP-1が就寝中のSCP-3981-JP-2に覆い被さる。]
SCP-3981-JP-1: もうやめたい。
SCP-3981-JP-2: [半覚醒状態になりながら]どうしたの、狼さん。
[SCP-3981-JP-1がSCP-3981-JP-2の上に覆い被さるようにして涙を流す。]
SCP-3981-JP-1: やめてはならない、やめるべきではない。物品は常に小屋に存在している。物品を封じ込めるには「赤ずきんの劇」を演じなくてはならない。
SCP-3981-JP-2: [完全に意識が覚醒して]なぜ泣いているの、一体どうしちゃったの、狼さん。
[SCP-3981-JP-1の声が絶叫に変化する。]
SCP-3981-JP-1: 物品は非常に長い周期だが老化していく、にも関わらず狼役は少女として扱わねばならない。ここに閉じ込めるため劇を演じなければならない。狼役は台詞を言わなければならない。狼役は物品を食べ、詳細な感想を言う必要がある。
[SCP-3981-JP-1が深刻な興奮状態になりながらSCP-3981-JP-2を組み敷く。]
SCP-3981-JP-2: ちょっと、何。役って一体何の役なのよ。
SCP-3981-JP-1: 物品を封じ込めるため食べなければならない。老衰まで物品を封じ込めなければならない。俺がやらなくてはいけない。俺が演じなくてはいけない。
[SCP-3981-JP-1はSCP-3981-JP-2の表皮、毛髪、脂肪、血管、内臓、神経、老廃物、糞尿を捕食する。捕食している最中、SCP-3981-JP-1は人肉に関する酸味、苦味、クセの強さを詳細に発言するほか、「血潮の熱さ」と「恐怖の表情」に関する内容も詳細に発言する。]
SCP-3981-JP-1: 噓として役を演じねば、狼男は噓をつき続けねば。物品を美食とし、美味を叫び続けねば。
[SCP-3981-JP-1が捕食を開始して約7分、SCP-3981-JP-2の可食部位を完食する。]
SCP-3981-JP-1: さようなら、ごちそうさまでした、さようなら。
[SCP-3981-JP-1は深刻な興奮状態下にある。]
SCP-3981-JP-1: おいしいものが、食べたい。
[SCP-3981-JP-1が退出する。SCP-3981-JP-1、-2両者が消失する。]
補遺: 現状の収容コストの手軽さを鑑みて、SCP-3981-JPのより強固な収容体制に関する提言が過去3回行われていますが全て却下されています。イベントSCP-3981-JPは財団がSCP-3981-JP内部の観測を開始してから計7926回行われていますが、収容違反の兆候なくイベントSCP-3981-JPは全て完遂されています。