[SCP:/4000-JP/文書/Incōdex処理済ファイル.Doc]
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警告: 情報災害性異常

1. 指定符号以外での呼称

↳右記行為を厳に禁ずる

2. 許可なき筆記・発声

異常性警告:
情報災害

下記の行為を
厳に禁ずる

1. 指定符号以外の呼称

2. 許可なき筆記・発声

SCP-4000-JP.jpg

図 1.1. 意味論的攪拌収容セル、内部映像キャプチャ。


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図 1.2. 第IV世代型 H███████式概念攪拌房。

アイテム番号: SCP-4000-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-4000-JPをその符号以外のあらゆる名前、肩書、呼称で言及することは制限されます。それらの名の使用は収容以前のSCP-4000-JPに言及する際にのみ部分的に許可され、同時にそれが"SCP-4000-JP"というナンバーに指定される以前の旧名または変形に過ぎないことが明確に示されなければなりません。

当報告書、及び付帯する文書では収容以前のSCP-4000-JPについて言及します。このため当報告書では収容違反の予防的措置を目的として、当該アノマリーに関して言及を行う際にその呼称を統一して着色し1区別します。

SCP-4000-JPは財団81管区(通称"日本支部")が保有する無号サイト群2の1つに収容されます(図 1.1)。当該施設には専用に調整された概念攪拌房(図 1.2)を収容セルとして配置し、意味論的刻印として機能している"SCP-4000-JP"を除いた全ての名辞要素を当該アノマリーから常時分離し続けます。現時点で、収容以前にSCP-4000-JPと関連していた名前、肩書、呼称は支障なく使用可能な状態です。

Incōdex処理に基づくSCP-4000-JPの取り扱いは上記の手順を助けるとともに、当該アノマリーの自己収容状態を維持するために必要不可欠であると考えられています。代名詞の使用は許可されますが、収容サイトの職員はコミュニケーション及び可読性を過度に損なわない範囲において、"SCP-4000-JP"という符号を用いてSCP-4000-JPに意識的かつ継続的に言及し続けなければなりません。

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図 2.1. 初代"管理者"、W██████ F████。

説明: SCP-4000-JPは、"管理者(The Administrator)"として知られる称号に紐づく意識体です。"管理者"は初期の財団において最高意思決定権を持つ個人(図 2.1)のために設けられた役職でしたが、その権限が後に発足した13名のメンバーからなるO5評議会へと順次に移譲されたことから、当該の称号は長らく名誉職位としてのみ用いられていました。

SCP-4000-JPが異常性を発露した正確な時期は判明していません。現在判明している事実の1つは、ある時点を境に「管理者の称号そのもの」が自我意識を獲得したということです。当初この意識体は明確な実体を持っていなかったものの、次第に"管理者"の称号を与えられていた複数の財団職員の精神を侵襲し、その人物らの身体を通して基底世界へ影響を及ぼし始めました。

SCP-4000-JPは存在と同時にQ-HEARTSクラスの源理改変性質を保有しており、その影響は多様な結果を産み出すものでありながら、極めて単純な機序に沿って作用しました。すなわち、名辞が持つ複数の意味・背景に沿う形で発生する現実構造への干渉です3。この性質によりSCP-4000-JPは理論上、名辞可能なあらゆる事物を支配下に置き無力化することが可能でした。

その異常性とSCP-4000-JPに紐づく称号は、"管理者"という名がかつて持っていた財団の最高意思決定権限を異常な形態で無制限に行使することを可能としました。これによりSCP-4000-JPは財団を厳格なトップダウン型の組織構造へと改変するとともに、その頂点に立つ人物が"管理者"こと自身であると再定義しました。

改変の影響は既知の全財団職員の意識下に対しても速やかに波及したと推測され、急激な変化に関するあらゆる違和感は財団内で表面化しませんでした。以上の経緯から、SCP-4000-JPにより財団は一切の対策を講じる暇なく即時に掌握され、長期間に渡って事実上の制御不全に陥っていたと考えられています。


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図 3.1. 改変後の財団直轄地域の図示。その地域への影響力はの順で強い。

補遺: SCP-4000-JPに掌握されて以後の出来事について、財団は前述した理由から全景を把握していません。その期間について推察するにあたり現状最も正確であると考えられている情報源は、協定Α19-4000-Fに基づきGoI-α-019("蛇の手")から財団へ提供された文書群です。

この文書群は過剰に装飾的な表現と客観性を欠く視点で構成されていました4が、協定の付帯条件のため、脚色や誤謬、偽情報が含まれている可能性を加味した上で大きな変更を加えずに当報告書へと引用・掲載されました。SCP-4000-JPにより発生した諸影響については[回収されたエントリー]を、財団機能の復旧に至るインシデントについては[文書4000-JP:2A]及び[文書4000-JP:2B]を閲覧してください。

当該文書群に依拠すると、SCP-4000-JPによる組織再編の目的は財団の異常存在に対する管理権限を最大化することにあったと思われます。財団は現時点で政府の管轄権を超えた活動を世界の主要各国において認められていますが、SCP-4000-JPが求めるイニシアチブは更に急進的なものであり、利害が競合する全ての要注意団体を殲滅・吸収・合併して、財団を異常に関して独占的な管理を行う世界で唯一の組織として位置付けることを至上命題としていました。

この試みはSCP-4000-JPの異常性により、開始から間もなくほぼ成功裏に達成されることとなったと記録されています(図 3.1)。有力な要注意団体がSCP-4000-JPの源理改変により武装解除されていった一方で、Q-HEARTSクラス源理改変へのオカルト的対抗知識の保有、及び組織の本拠を「放浪者の図書館」として知られる超常的な異次元空間に置いていたという要因から、当時蛇の手は財団に対する最後の大規模な抵抗勢力として活動を継続していました。


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脚注
1. 色覚障害のある閲覧者用のアクセシビリティを有効にするにはここをクリック。
2. サイト-8100の直接指揮下に置かれた特定機密サイト群の総称。通常の財団施設間連携から除外され、識別の余地を無くす目的で個々の施設名称は剥奪されている。
3. 類似した性質または機序を示すオブジェクトとしてはSCP-408-JPSCP-774-JPSCP-1086-JP等が挙げられますが、それらと比較してSCP-4000-JPは他者の名辞自体を能動的に改変可能である点で最上級の多能性を持ちます。
4. "蛇の手、そして放浪者の図書館の性質を鑑みれば文書がこういった形式をとること自体を不思議とは思われません。彼らは官僚的な定型よりも、神秘的な仄めかしや「おとぎ話」のような物語による伝聞を好む傾向にあります。" — L█████博士
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