SCP-4007
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第2次世界大戦中のSCP-4007。この写真は平房の731部隊司令部での初期訓練の際に撮影されたと考えられる。

アイテム番号: SCP-4007

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-4007の収容は、主としてSCP-4007-5の所在の調査です。MTFファイ-51("マッカーサーの犬")は現在調査活動の最前線にあり、同時にSCP-4007-5の捕縛の計画を立案しています。

加えて、財団はSCP-4007-4と目的を同じくするゆえに、当該アノマリーとの間に、財団の監視下での限定的な活動を許可する合意を結んでいます。SCP-4007-4はSCP-4007とSCP-4007-5に関する情報における高価値情報資産とみなされるべきです。

説明: SCP-4007は、非公式に"平房五人衆"として知られ、第2次世界大戦中に大日本帝国陸軍731部隊1の特殊作戦部隊であった5人の異常な人物の総称です。 大戦中を通じて、5人全員が複数の異常な能力を付与されました。それぞれの人物は異なった能力を付与されましたが、以下のような多数の特性(異常、非異常を含めて)がこれまでに財団が発見した全ての実例で共通しています。

  • 寿命の延長。SCP-4007-4は100歳を超えるにもかかわらず、良好な肉体の状態を保っています。
  • 身体能力の強化。反射能力、知覚力、筋力の増強を含みますが、これに限りません。
  • 多言語での会話能力。主として日本語、英語、北京官話、ロシア語、ドイツ語。
  • 諜報部員、特殊部隊員としての訓練。

これまでに、全ての既知のSCP-4007実例は第2次世界大戦の終結を受け入れたがらない傾向を示しています。他の非異常性の日本の残留兵と同様に、SCP-4007実例は彼らの任務は完了しておらず、したがって戦場に残る必要があるという考えを維持しています。現在までに、SCP-4007-4のみが、直接の証拠を見てすらも戦争の終結は認めないものの、財団職員との協力の意思を示しています。

財団のSCP-4007との遭遇までに、このアノマリーの全ての実例は、大戦中大日本帝国の領土であった領域全体を通して、捕縛されない状態で活動し続けていました。現在では、2体の実例(SCP-4007-4とSCP-4007-5)が活動しており、SCP-4007-5のみが未収容と考えられます。SCP-4007の来歴と構成のさらなる詳細は以下になります。

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IJAMEAの旗。この機関はSCP-4007の結成に関与した団体のひとつです。

SCP-4007の起源は、大日本帝国異常事例調査局(IJAMEA)2と731部隊の共同計画にあります。IJAMEAの異常なオブジェクトの研究と731部隊の神化計画の発展を合わせ、 SCP-4007は、個人としても部隊としても、敵地での高度に危険な状況下で行動し、彼ら以外では極度に困難な帝国陸軍の作戦目的を達成することのできる、隠密潜入と特殊戦力の混成部隊として生み出されました。

戦時中を通じて、SCP-4007は、日本軍の交戦したほぼすべての主要な作戦で戦闘しましたが、戦時中の大部分を主として中華民国の領土で活動し、非公式に"平房五人衆"と呼ばれるようになりました。1945年までに、SCP-4007は大部分が本土防衛のためにフィールドワークから呼び戻されました。しかしながら、戦後にSCP-4007と遭遇した場所がそれぞれ異なることから、SCP-4007各員は1945年に新たな命令を受領したと考えられます。この命令の内容と、その背景となる理由は不明です。

SCP-4007の各実例は、チームとして更に効果的に働けるように意図された、広範な異常な特性を発揮しています。それぞれの実例との財団の接触、来歴の情報、活動歴は以下に記されています。

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1941年、ビルマに駐在中のSCP-4007-1

名前: 北野光男きたのみつお中尉

元来のコードネーム: 稲妻

生年月日: 1905/06/07

概要: 部隊の名目上の指揮官。SCP-4007-1は電撃を生成する異常な能力を持っていましたが、発生後のその影響に対しては耐性がありませんでした。

状態: 終了

活動歴: SCP-4007-1は戦時を通じて、遮蔽物を減らし、ビルマ人やイギリス領インドの兵士を追い出す目的でジャングルの広い範囲を焼く目的でビルマ戦域で頻繁に展開されました。加えて、SCP-4007の高階級の指揮官として、SCP-4007-1は日本占領下の中国で多くの統合作戦に参加しました。戦後、SCP-4007-1は、東ビルマ、シャン州に戻ったことが財団により確認されています。

財団との接触:

1946/6/10: SCP-4007-1が現地の中国国民党軍により発見されるが、彼らはSCP-4007-1を中国共産党のゲリラと誤認。このとき、SCP-4007-1が中国国民党軍を攻撃しはじめめる。

1946/06/10-1947/09/22: SCP-4007-1が中国国民党軍へのゲリラ戦を展開する。体系的に多数の中国軍の駐屯地、施設を攻撃し、ビルマ、カチン州の人的資源を著しく低下させる。この時期に、現地の市民を除いても最低でも500人の犠牲者が記録される。

1947/09/22: 財団の収容チームがSCP-4007の場所を特定し、アノマリーを捕縛しようと試みる。SCP-4007-1は逃亡中に広範囲のビルマのジャングルを燃やし、財団エージェント1名と市民4名を殺害する。

1948/02/12: MTFファイ-51が公式に設立され、SCP-4007-1捕縛の任務を受ける。

1948/04/25: MTFファイ-51がスモークハウス作戦を実施。SCP-4007-1をジャングルの一部に包囲する。SCP-4007-1は逃亡路を確保するためにジャングルを燃やそうとするが、MTFファイ-51が閉鎖した範囲内に閉じ込められる。炎が燃え尽きたとき、SCP-4007-1の遺体が範囲内で発見され、煙を吸い込んだことにより死亡したと考えられる。事案は許容可能な結果と判定される。

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