SCP-4015-JP
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2/4015-JP LEVEL 2/4015-JP
CLASSIFIED
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Item #: SCP-4015-JP
Keter

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収容中のSCP-4015-JP

特別収容プロトコル: 現在、財団によって確保されている全てのSCP-4015-JPはサイト-81YOの異常昆虫飼育エリア内に収容されます。エリア内には椅子として使用可能な物体が設置されないようにしてください。

説明: SCP-4015-JPは椅子の内部に対して産卵を行うアサギマダラ(Parantica sita)です。外見的特徴等は非異常の個体と同一ですが、その生活史において大きな差異が見られます。以下はSCP-4015-JPの生活史における、産卵から成虫になるまでの過程を時系列順にまとめたものです。

産卵期:

SCP-4015-JPの産卵期は通常の個体と同様5月下旬~6月上旬、9月下旬~11月上旬の年に2回です。この際、SCP-4015-JPは食草の葉裏ではなく、椅子の内部に潜り込み、約100個の卵を産みつけます。産卵の対象となる椅子(以下、SCP-4015-JP-Aと呼称)の明確な条件は不明です。また、SCP-4015-JPは自身の触角を使って周囲の人間から発せられる微弱な脳波を探知していることが確認されています。SCP-4015-JPはこの特性により対象の思考をある程度読み取れる可能性が高く、これは産卵に適したSCP-4015-JP-Aの存在やその位置の把握に用いられていると推測されています。 SCP-4015-JPは全ての個体において感覚器官が退化しており、視覚や嗅覚で周囲の状況を把握できないため、このような異常性を獲得したと思われます。

SCP-4015-JPがSCP-4015-JP-A内部に産卵を行う理由としては、人間がSCP-4015-JP-Aに座ることによって温められ、なおかつ汗等が染み込み浸潤することにより、その温度や汗等に含まれる水分が卵の生育に適しているためであると思われます。

孵化:

SCP-4015-JP
SCP-4015-JP-1

SCP-4015-JPの産卵からおよそ20分後、卵は孵化を始めます。ほぼ同時に全ての卵からSCP-4015-JPの幼虫(以下、SCP-4015-JP-1と呼称)が孵化し、着座等の障害物による圧死を避けるためにSCP-4015-JP-Aの座面の裏側を食い破る形で外部に進出します。結果的に、SCP-4015-JP-Aの座面の裏側を大量のSCP-4015-JP-1が覆う形になります。またこの際、SCP-4015-JP-Aが金属等の硬い材質で構成されていた場合、通常と比べて食い破るのに時間が掛かることが確認されています。

SCP-4015-JP-1の外見的特徴および生態は通常のアサギマダラの幼虫と同一ですが、SCP-4015-JP-1の成長速度は通常個体と比べて異常に速く、孵化後数分で終齢幼虫1になります。

蛹化:

SCP-4015-JP-1が終齢幼虫となった後、SCP-4015-JP-1は蛹化を行います。蛹化が始まると、SCP-4015-JP-1は静止した後に足元に足場となるよう糸を張り、脱皮を行います。蛹が形成されると、その内部では通常のプロセスを経て成虫の姿が形成されます。

成虫:

成虫の姿が形成された後、全ての蛹の表面に切れ目が入り、成虫であるSCP-4015-JPが抜け出て出現します。この際、通常の個体であれば蛹の殻にぶら下がるようにして体を休め老廃物等の排出を行いますが、SCP-4015-JPは出現後即座に飛行を開始します。


日本国内におけるSCP-4015-JPの総数は判明していません。現在、734匹のSCP-4015-JPが収容されています。

補遺: 以下は、現在までに記録されたSCP-4015-JP関連事案の抜粋です。完全な記録を閲覧する際は、SCP-4015-JP研究責任者に問い合わせてください。

SCP-4015-JP関連事案-001

発生日時: 2006/6/1

発生場所: 石川県金沢市内の住宅

SCP-4015-JP-A: 庭に設置されていた木製の椅子

備考: 財団によって観測された初の事案。住宅には5名の人間が居住していた。そのうちの一人である岩倉 浩司氏がSCP-4015-JP-Aを使用しており、同氏による通報を傍受した財団エージェントが調査した結果、SCP-4015-JPの存在が発覚した。

SCP-4015-JP関連事案-023

発生日時: 2007/5/26

発生場所: サイト-81YO第2実験室

SCP-4015-JP-A: パイプ椅子

備考: 財団サイト内で発生した初の事案。当時、第2実験室では人型アノマリーの実験が行われており、そこでパイプ椅子が使用されていた。実験室内には、保安要員3名、実験責任者1名、記録係1名の計5名が存在していた。どのようにしてSCP-4015-JPが実験室内に侵入したのかは不明。

SCP-4015-JP関連事案-048

発生日時: 2008/11/7

発生場所: 千葉県旭市内の住宅

SCP-4015-JP-A: バランスボール

備考: SCP-4015-JP-1が表面を食い破ったことによって内部の空気が急激に抜け萎んだことにより、複数のSCP-4015-JP-1が当時SCP-4015-JP-Aを使用していた宮本 優菜氏によって押し潰された。当時、住宅内には宮本氏の友人を含め5名の人間が存在していた。

SCP-4015-JP関連事案-060

発生日時: 2009/9/23

発生場所: 秋田県鳥海山の山小屋

SCP-4015-JP-A: 内部に設置されていた木製の椅子

備考: 内部に設置されていた監視カメラによって観測された。当時、山小屋内には5名からなる登山隊が存在していた。

SCP-4015-JP関連事案-108

発生日時: 2015/11/3

発生場所: 愛知県名古屋市

SCP-4015-JP-A: 佐々木 颯汰氏(発生当時15歳)

備考: 人間が対象となった初の事案。佐々木氏の所属する中学校の生徒に対する調査により、発生当時に佐々木氏含む6名の生徒で廊下を移動していたことが判明している。また、当事案におけるSCP-4015-JPの産卵から孵化までの速度は異常に早く、これは佐々木氏の体液および体温が直接生育に使われたからであると思われる。佐々木氏は、大量のSCP-4015-JP-1が外部へ進出する際に腹部の大部分を食い破られたことによって死亡した。


SCP-4015-JP関連事案-108において人間が対象となったこと、および全ての記録のSCP-4015-JP-A周辺には5名以上の人間が存在したことから、SCP-4015-JPが産卵を行う対象の条件は「最低でも5名以上の人間に椅子として認識されたもの」であると思われます。
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