SCP-402
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アイテム番号: SCP-402

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-402はサイト-41において環境的に密閉された収容ロッカーに保管されます。全ての既知のSCP-402-A及びそれに影響を受けた水(現在のところ〜612,000リットル)はサイト-41の冷凍庫に保管され、事故を防ぐために各サンプルはバリケードテープで巻かれています。実験下を除き、SCP-402とSCP-402-Aを水に近づけてはなりません。

収容されていない非常に多量のSCP-402-Aが存在する可能性があります。全ての異常な溺死や窒息死はSCP-402との関連の可能性を調査しなければなりません。機動部隊タウ-4"Water, Water, Everywhere"(あらゆる場所に水がある)1がSCP-402に関連する全ての実験、調査、そして回収ミッションを実行します。

SCP-402-1はサイト-59においてタイプ2ヒューマノイド収容独房に収容されます。

説明: SCP-402は4kgの重量がある不整形固体です。SCP-402の大部分は黒曜石で構成されるものの、微量のプラチナとイリジウムが存在しています。SCP-402の構造にはSCP-148に見られるものと類似した、多数の異常な極小の間隔が存在します。これは、SCP-402の異常な密度(22.2g/cm3、黒曜石のそれのおよそ8.5倍)と共に、その2つの物質が似た原理の下で動くことを示唆しています。

SCP-402と接触したすべての水(以後SCP-402-A)は反ミーム的性質を発達させ、実質的にあらゆる直接的な方法ではそれを認識することが出来なくなります。目撃者は通常これをSCP-402が水を吸収したのだと解釈します。SCP-402-Aは他の物質と作用することによって検知することが可能であり、これは普通に発生します。例えばSCP-402-Aに塩を溶かすと、塩が消失するように見えます。重量計や温度計はそれぞれSCP-402-Aの重さと温度を測定し、通常のように値を読むことが出来ます。水に浮く物体はSCP-402-Aに置かれると、浮遊しているように見えます。

SCP-402によって認識不能となった水は、その効果を別の水へ伝達することが可能です - 水の中へ入れられた1ユニットのSCP-402-A毎に、それに隣接した11,000(± 500)ユニットが同様の影響を受けます。これは影響を受けた水が急速に自然消滅したように認識されます。SCP-402-Aが連鎖反応を起こす危険性はありません。しかしながら自然な流れのため、特に流れる水の中に入れられたSCP-402が多量の反ミーム的水を生成する可能性があります。

SCP-402-Aを消費することは深刻な窒息災害を引き起こします。これは気管にSCP-402-Aが入ったとしても、気道を密閉するための咽頭痙攣が引き起こされないためです。SCP-402-Aが肺の中に存在することは、結果として生じる酸素欠乏によってのみ検知可能です。これはしばしば他の病状と間違われ、適切な処置が阻まれます。訓練を受けた職員のみが安全にSCP-402-Aを扱うことが可能です。

SCP-402-1はおよそ35歳の人間であり、インドネシアの██████においてSCP-402が回収された際に、SCP-402と4リットルのSCP-402-Aを含んだプラスチック製ジョッキを所持していました。SCP-402-1は財団職員に協力したり会話をしたりすることを拒んでおり、身元は特定されていません。収容される前、SCP-402-1は他の全ての液体を排除するためにSCP-402-Aを消費しようとし2、それに体液が無く、乾燥した外観であると錯覚させる結果となりました。これはSCP-402-1自身の性質であると当初誤って判断され、その状態の真の性質(およびSCP-402の異常性質)は慎重な観察の後になって特定されました。SCP-402-1の外観はその系から全てのSCP-402-Aが排出された後、通常に戻りました。

SCP-402-1の血液がSCP-402-Aによって構成される時、その血液を消費すると消費量に関わらず認知災害効果が引き起こされます。影響を受けた対象はあらゆる水に対してそれが実質的に無限な地下水の一部であり、もし万一その水に接触することがあれば囚われる危険があると確信するようになります。これは結果として深刻な水恐怖症となり、たとえ水が存在しない状況であっても溺死を恐れるようになります。

SCP-402-1の血液の異常性質を実験することは、コスト的に非効率であると判断されています。このため、その影響に関する情報の大部分はSCP-402-1の収容前の活動から得られたものです。

注: 以前にSCP-402-1の血液を消費した数名の被験者は、SCP-109SCP-812に対峙した時に強い恐怖を見せましたが、その反応を正しく理由付け出来る者はいませんでした。更なる実験の遂行が考慮されています。

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