財団最高司令部命令
次のファイルはレベル5/4023機密です。 権限のないアクセスは禁止されています。
4023
アイテム番号 : SCP-4023
オブジェクトクラス: [保留]
特別収容プロトコル: [保留]
説明: アイク博士と彼のチームは現在SCP-4023の性質を調査中です。SCP-4023は現在、無関係と思われる要素の集まりです。
SCP-4023は異常なオブジェクト、出来事、存在の集まりであり、現在アイク博士により調査されています。この調査に関連する文書は以下に追記されています。
SCP-4023-1 "サイコロ"
アイテム番号: SCP-4023-1
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-4023-1はサイト19にある標準Safeクラスオブジェクトロッカーに収容されます。SCP-4023-1の使用は実験時のみに制限されます。
説明: SCP-4023-1は23面の黒いサイコロです。サイコロのそれぞれの面には白色で数字が書かれています。SCP-4023-1の異常性はオブジェクトが生きているヒトのいる方向へ投げられたときに発生します。1から13の目が出た場合、対象者は身体的外傷を体験します。出目が小さい数であるほど、この影響は強くなります。一方で14以上の目が出た場合、体力の増加や体調の改善などの好影響を受けます。
補遺: 実験ログ4023-1
被験者: ██████博士、女性、45歳
出目: 7
結果: 左手の親指を骨折した。
追記: ██████博士はこの時オブジェクトの特性を知らなかった。
被験者: Dクラス職員、男性、31歳
出目: 19
結果: 被験者の喘息が治癒した。
被験者: Dクラス職員、男性、34歳
出目: 2
結果: 即座に内部から出血したため、被験者は終了された。
被験者: Dクラス職員、女性、23歳
出目: 23
結果: [データ削除済]
SCP-4023-2 "アルバム"
アイテム番号: SCP-4023-2
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-4023-2はサイト91の標準Safeクラスオブジェクト収容コンテナに保管してください。使用は実験目的に限られ、レベル4以上のセキュリティクリアランスを持つ職員の同伴のもと行ってください。
説明: SCP-4023-2は"審判"という未知のアーティストの音楽アルバムです。アルバムは23トラックからなります。ほとんどのトラックは壁をひっかく音や受信機の雑音のようなホワイトノイズに類似しています。再生されると、それぞれのトラックは以下のような種々の異常な影響を聴いたものにもたらします。
補遺: 最も特筆すべきトラック
トラック |
名称 |
影響 |
トラック1 |
「反逆者」 |
10秒以上聴くと、聴いた者は突然自身の体の制御を失い、近くにいるかつて関係のあった知人や親交のあった人物を傷つけようとする。 |
トラック4 |
「蛇」 |
1分以上このトラックを聴いた人は会話能力を失い、代わりに蛇のようなガラガラ音を出します。トラック4の影響はミームウイルスです。影響を受けた人物は聴覚によって意図せず他の人物に感染させます。影響は永続的です。 |
トラック7 |
「後悔」 |
このトラックを聴いた被験者は自身の考えについて迷い、過去の決断について再考します。トラック7はトラック1の効果を打ち消すものであると思われます。影響は2時間続きます。 |
トラック10 |
「偽の英雄」 |
このトラックを聴いた人物は友人や知人との関係をすべて断ち切ります。被験者はしばしば、「彼らの嘘を見抜いた」と主張します。影響は永続的です。 |
トラック11 |
「罪は忘れ去られない」 |
このトラックを聴いた人物は、自身の過去の過ちをすべて思い出します。影響は永続的です。 |
トラック13 |
「裏切者」 |
トラック13の影響はトラック1に類似していますが、より強力です。トラック7の対抗効果は、トラック13には影響がありません。効果は永続的です。 |
トラック14 |
「神の救い」 |
他のトラックに影響を受けた人物がトラック14を聴きながら謝罪すると、負の影響が消滅します。唯一の例外はトラック13の効果です。 |
トラック18 2023年5月2日 |
「帰還」 |
このトラックは現在再生できません。書き加えられた日付の意味は不明です。 |
トラック19 |
「解放」 |
影響を受けた人物は、ある特定のものに対しますます執着を見せ、最終的にはその物に関係のない一切の活動を停止します。影響は永続的です。 |
トラック23 |
「救世主」 |
[データ削除済] |
SCP-4023-3 "木"
アイテム番号: SCP-4023-3
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-4023-3には1日に2度上部から霧吹きで水を与えてください。何らかの理由で霧吹きが破損した場合、修理されるまで世話係の手によってSCP-4023-3に水を与えてください。SCP-4023-3に水を与える職員や霧吹きを修理するメンテナンス職員は作業前に目隠しを装着し、SCP-4023-3の認識災害に曝露しないように完全に何も見えない状態で作業を行ってください。
説明: SCP-4023-3はあらゆる用途、あらゆる手段に使用できる、財団サイト-11の閉鎖されたアトリウムに植えられたオークの木です。SCP-4023-3を直接知覚した人物は木の先端にある認識災害の影響を受けます。文書執筆現在、23本のうちの10本の枝は枯死しており、残りの13本はいかなる損傷の兆候もなく生きています。
補遺: インタビュー4023-3
インタビュイー: 目隠しなしでSCP-4023-3に曝露したDクラス職員。
インタビュアー: アイク博士
備考: 定期メンテナンスの期間中、SCP-4023-3は人の手によって給水する必要がありました。当該Dクラス職員はこの時目隠しを外し、SCP-4023-3の認識災害に曝露しました。
<ログ開始>
アイク博士: お前は何を見た。
D-32123: [目に見えて混乱しながら]終わりの日を見た。
アイク博士: 正確には何を見たんだ。それを説明できるか。
D-32123: 枯れ枝の正義の炎が残りの枝を燃やしていた。
アイク博士: どういうことだ。
D-32123: 正しい決断によって物事を誤りにし始めていた。
アイク博士: その時SCP-4023-3はどのように見えたか、説明できるか。
D-32123: 残りの枝は恐怖を感じていた。
アイク博士: SCP-4023-3は危機にさらされているということか。
D-32123: ああ?[長い間を開けて] 良いことだよ。
アイク博士: どうして良いことなんだ。
D-32123: 彼らはそうされるべきだ。
アイク博士: 誰がそうされるべきなんだ。
D-32123: [返答せず、目の前を見つめる]
アイク博士: [罵倒のため編集]
<ログ終了>
インタビュー後の記録: D-32123は終了されるまでさらに数時間無反応であり、現場にいた全職員に対しSCP-4023-3の認識災害について再通知されました。
SCP-4023-3の残りの枝は[データ削除済]を表すと結論付けられました。
補遺: SCP-4023-3の性質に関するさらなる調査はO5評議会の命令により凍結されました。
FROM: アイク博士
TO: 中山博士
まだ調査の結論が出ないんだ。なぜか23という数字に関連しているアノマリーの集まりだということ以外何も分からない。ここにきて助けてくれないか。知っての通り人にお願いするのは嫌いなんだが、君は優秀な数秘学者だし、知り合ってそれなりに経つだろ。お願いできるか。
どういうことだ?
どれも意味がない、何でこれが一個のアノマリーとして登録されているんだ?
この数字のせいか?
ああ、最後の一つは有望そうだ。だが誰も詳細を教えてくれない。
多分そんなに重要じゃない。
SCP-4023-5 "馬"
アイテム番号: SCP-4023-5
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-4023-5は現在サイト-0の近くの囲いに入れられ、食料、水、寝床、ブラッシング、獣医によるケアが与えられます。SCP-4023-5の厩舎は毎日清掃されます。
説明: SCP-4023-5は様々な品種からなる13頭のEquus ferus caballusの群れです。
SCP-4023-5の異常性は、何者かが実体のうちの一つに乗ろうとすると発現します。このとき群れのすべての実体が乗っている人物に向かって、到達するまで止まらずに走ります。12頭すべての馬が乗っている人物の周りに到着すると、それらは一頭に合体します。この状態では、SCP-4023-5は時速200kmにまで到達することができ、より回復力があり、乗っている人物からテレパシーで命令を受けることができます。加えて、乗っている人物はSCP-4023-5の力を弱めるために個々の実体に分裂するよう命令することができます。
補遺: 20██年██月█日、複数人が同時に偶発的に曝露し、複数の実体に人が乗っている間にSCP-4023-5が合体したとき、乗っている人物も一つに合体しました。この状態について、すべての第三者は混乱に巻き込まれているようだと述べました。SCP-4023-5は乗っている人物の身体は一つに合体させたものの、精神は分かれたままであり、馬の制御をめぐって戦っていたとみられています。曝露は9分後、乗っている人物の一人がSCP-4023-5に分裂するよう命令しようとしたことで終わり、それぞれの身体に分裂しました。さらなる研究が実施されています。
補遺: 20██年██月██日、SCP-4023-5に関するすべての研究はO5評議会の命令により凍結されました。
SCP-4023-6 "ミーム"
警告: あなたは危険なミームエージェントに接触しようとしています
この文書を閲覧すると危険なミームエージェントに曝露する可能性があります
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アイテム番号: SCP-4023-6
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: このファイル内に自己収容されています。
説明: SCP-4023-6はミーム災害であり、記録された事例においてその影響症状を知る人の23.3%が症状を発症します。
SCP-4023-6に影響された人物は徐々に23という数字、ひいてはSCP-4023に異常な関心を持ちます。この強迫観念は以下のような複数の段階を経ます。
- 曝露の直後 - 対象は23という数字を興味深いものであると思うようになります。
- 曝露の数時間後 - 対象は価格、数字の並び、電話番号などからより頻繁に23という数字を発見し始めます。
- 曝露から数日後 - 対象は自身の強迫観念に気づき始めますが、23という数字が他の数字より頻繁に使われているからであると否定します。
- 曝露から一週間後 - 対象は23という数字に関する情報を探し始めます。財団職員の事例では、SCP-4023や他の23に関連するナンバーのオブジェクトに強い関心を持ちました。
- 曝露から二週間後 - 対象は、なぜ23という数字を頻繁に発見するのか可能な説明をしようとし始めます。
- 曝露から三週間後 - 対象は23という数字が存在しないところでもそれを発見し始めたり、32,2,3といった数字や23に等しい数式を発見し始めます。例 13 + 10 = 23
- 曝露から一か月後 - ほとんどの対象は23という数字がついて回り、周囲のいたるところで見かけると主張します。
- この段階以降、強迫観念は強くなりますが症状は変わりません。
このひとつの数字の何が特別なんだ?
O5に聞いてみたらどうだ?
ああ、そうしようとしている。すべてが最低だ。もし私がその一部じゃなかったら、仕事を誰かに受け渡すだろう。
SCP-4023-7 "鍵"
アイテム番号: SCP-4023-7
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 9つ全てのSCP-4023-7は、分離したうえでサイト-19、サイト-91、サイト-██、サイト-[編集済]の収容ロッカーに保管してください。
説明: SCP-4023-7は製作者不明の錆びた鋼鉄製の鍵9つのセットで、少なくとも1週間 2か月間 5年間 不明な期間サイト-62が保有していました。当初SCP-4023-7は同じサイトにあるSCP-004に対応しているとされていましたが、最初の実験においてSCP-4023-7の9つ全ての鍵がSCP-004-1を開けられなかったことで否定されました。
[データ削除済]を除き、この文書を作成している時点で、どのSCP-4023-7の鍵に対しても開けられる錠は発見されていません。
さらなる情報はセキュリティクリアランスレベル6の職員に制限されています。
どうなった?
大して成果が得られない。Skipが雑多で誰かが何とかしなきゃいけないから、奴らは調査を受け入れるべきだ。なのにいつも秘密にしやがる。
だから奴らは何を教えてくれたんだ。
鍵の説明はいくらか受けたが、十分じゃない。奴らの一人が次に調べに行くべきところを教えてくれた。残りのやつらは気に入らねえみたいだが、今俺はサイト-[編集済]に向かってる。
ああ、サイト-[編集済]じゃなかった。
笑えねえよ、あんたは編集したのが俺じゃなくてコンピューターだって知ってるんだろ。
フェアにやろう。終わったら手紙をくれ。
SCP-4023-8 "蛇"
アイテム番号: SCP-4023-8
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: 残存するSCP-4023-8は性質のさらなる調査のためサイト-[編集済]にある低優先度収容ロッカーに保管してください。
説明: SCP-4023-8は過去のある時点で、[編集済]と思われる不明な起源を持つ、爬虫類様の生物でした。SCP-4023-8は現代のワニに似た厚い鱗を持つ長い蛇のような見た目です。SCP-4023-8の全長は約11メートルであったと推測されていますが、無力化後に残存した骨は2.5メートルしかありません。
SCP-4023-8はタイプ・グリーンの、小規模ながらも獲物に気づかれにくい現実改変をする異常実体でした。姿を変えることで人間を近くにおびき寄せ、十分に近づいたら丸呑みしていたとみられています。しかしながら、この行動が観測されるのは空腹時のみでした。SCP-4023-8は高い知性を持ち、発話が可能で人を巧みに操ることができ、この方法でサイト-[編集済]の職員とよく交流していました。SCP-4023-8は財団職員との会話に喜びを感じており、会話中は礼儀正しいものの、でしゃばるような態度をとっていたことが分かっています。
SCP-4023-8の年齢は不明ですが、人類よりも古くから存在するとアノマリーは主張しています。SCP-4023-8はインタビュー中は協力的ですが、自身の所有する知識と引き換えに財団の管理下からの解放や特権の獲得を求め交渉します。この受け入れはO5評議会の要請で厳しく禁止されています。
補遺: 19██年██月██日、SCP-4023-8は、複数のオブジェクトの大規模収容違反中に、サイト-[編集済]の収容セルから脱走しました。のちにこの収容違反はSCP-4023-8に説得されたと主張するエージェント・█████が起こしたことが判明しました。
補遺: サイト-[編集済]の収容違反から3か月後、サイト-[編集済]からおよそ23キロメートル離れた地点で財団エージェントがSCP-4023-8の死体を発見しました。死因は対象の頭部と体への複数の銃撃と[データ削除済]でした。世界オカルト連合による介入が確認されました。
補遺: SCP-4023-8の死に関与した、かつてGOCのエージェント・ウクレレとして知られていた、財団のアルト クレフ博士にインタビューが実施されました。
インタビュイー: クレフ博士
インタビュアー: アイク博士
備考: インタビューは、クレフ博士が連合のエージェントだった時にSCP-4023-8の死に関与していると判明した後に行われている。
<ログ開始>
アイク博士: SCP-4023-8を殺した事件の日のことを教えてくれますか。
クレフ博士: もちろん、ただすべては覚えてなくて、ところどころはっきりしねえ。記憶処理は何をするか、知ってるだろう。
アイク博士: ええ、知っています。始めて構いません。
クレフ博士: ああ、あれは寒い日のことだった。今も覚えている。俺と同僚は森に送られたんだ。財団のペットが一匹逃げ出して、お前らが捕獲する前に俺ら連合が倒すチャンスがあったからな。そいつがよく分からない奴だとは知っていたが、司令部は誰一人それが蛇だなんて言わなかった。奴らも知らなかったのかもな。そうして、俺らは森に入って奴らを見つけた、訓練していた通りにな。ラッキーなことに、奴は我々のほうを見てなかった。
だがそのとき、気味悪いことが起こったんだ。いつも言ってるように昔から現実改変は慣れていたが、何か他のことが起こったんだ。戦いのことは覚えてない。気づいたら奴は、その場に横たわって、出血で死にそうだった。だからこの件で記憶処理を受けなくてもよかった。
アイク博士: SCP-4023-8を殺したのはあなたではないということですか。
クレフ博士: 医者に診てもらって、俺がこの組織で一番信頼できる人物などではないと分かった、でもこの話は本当だ。俺らは一発も銃を撃ってない。
アイク博士: しかし、奴の死体の銃撃痕はなんだ。
クレフ博士: 俺の弾だ。俺の銃は弾丸を撃っていた。だけど俺じゃない。俺が分かるのは、何かがそこにいたということだ。他の現実改変者が、俺が殺したように見せたのだ。なぜか?分からない、その蛇に話してほしくなかったのかもしれない。
アイク博士: なぜ、SCP-4023-8があなたに何かを伝えようとしていると思ったのですか。
クレフ博士: 奴が実際にそうしたからだ。
アイク博士: すみません、あなたが到着したときそれは死んでいたと言いませんでしたか?
クレフ博士: いや、出血で死にそうだった、といった。奴はまだ生きていた。
アイク博士: 分かりました。そしてそれはあなたに何を伝えましたか。
クレフ博士: はじめは奴は動いていなかった。奴は死んだと思って俺の同僚は無線で作戦の成功を報告しに車に戻った。俺はその場に立っていて、その獣を見た、その時奴は動いた。それは俺の目をまっすぐ見つめ、笑い出した。そうしたら…
アイク博士: 博士?何が起こったのですか?
クレフ博士: 奴はすべてを俺に言った。これまで隠し持っていた最後の秘密まで…[一瞬クレフ博士は沈黙して]でももう何も覚えてない。この仕事の不運なところだよ。
アイク博士: なるほど…最後に質問を一つ。
クレフ博士: さっさと言ってくれ。
アイク博士: 23という数字で何か思い出すことは無いですか。
クレフ博士: [一瞬クレフ博士は動きを止めて]ない。
<ログ終了>
インタビュー後の記録: 「どういうことだか分からない。」 - アイク博士
だから?
データを送信した。
だがあなたの意見が欲しい。
それは何の助けにもならない、ただ事態を複雑にするだけだ。
今か?
関連アイテムをもっと調べて後で知らせるよ、23という数字に関連する別のアノマリーも見つけた。関係があるかはまだ分からない。
OK。必ず随時情報を知らせてくれ。
もしもし?
ああマリー、どうした?
私の最後のメッセージに返信していない。
ごめんなさい、考えに迷っていた。最後のメッセージで話したカルトは本当に役に立った。これらすべてをつなぐ何か、ラブクラフト的何かがあるのだろう。分からないのは、どうして23なのか、ということだけだ。
待ってくれ、本当にカルト信者たちが23個の目を持つ気味の悪い怪物か何かを信仰してると思うのか?
いや。しかし確実にこのすべての背後に何かがいる。私の背後にも。
それについては…
SCP-4023-11 "生き残り"
アイテム番号: SCP-4023-11
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-4023-11の9つの実体はすべて隔離して収容し、不必要にそれぞれが接触しないようにしてください。財団社会に再統合できる実体は、実体が望めば広範な心理評価と再統合プログラムの後にそのようにすることが可能です。敵対的または信用のできない実体は収容セルにとどまり、彼らの性質についてさらに尋問される必要があります。
説明: SCP-4023-11は不明な手段により別宇宙から我々の宇宙に出現した9人の人間に対する指定です。これらの人間に共通点はなく、ランダムに選択されたようです。彼らの唯一の関連は、異常について予備知識を持ち、それぞれの宇宙でSCP-4023に関連するインシデントの途中で死亡したことです。
SCP-4023-11のすべての実体は1999年9月9日にサイト-23の空の収容セルに同時に出現しました。全員は無意識で裸の状態で実体化しました。当サイトの警備員は、実体が覚醒する前に全実体を隔離および状況の十分な分析を達成しました。実体はおよそ23時間以内に同時に覚醒しました。
補遺: 最も特筆すべき実体
実体名: 同盟オカルト連合エージェントチャールズ・ライト
KTE-4023/3を破壊しようとして死亡した。
現在の状態: サイト17で当サイトのセキュリティ職員として収容。
実体名: ギアーズ・アリソン・チャオの教会の指導者。
SCP-4023-18により死亡。死亡して我々の宇宙に再出現する前は、身体を機械的に補強していたと思われる。
現在の状態: 財団に対する敵対意思を持つ可能性があり、尋問のためサイト-17の標準人型実体収容セルに収容。
実体名: 特別収容調査財団の研究員、タイラー・アイク博士
サイト-91にSCP-4023-8が出現した際に死亡
現在の状態: 主席研究員としてSCP-4023に指定
実体名: 特別収容プロトコル協会メンバー、O5-9
[データ削除済]
現在の状態: [データ削除済]
うん、マリー?
あなたはあなたの世界を全く話さない。どうだったのですか?
私はそれでもまだ財団の研究者です。大した違いはありません。
そうではないのですか?報告書を読みました。あなたは死んだ。
私たち全員がそうしました。それはアノマリーの異常な部分でした。
しかし、なぜあなたはここに現れたのですか。
ねえ、私はこれを調査することになっている人です、覚えていますか。
でも、別のことがありませんでしたか?
どうしました?
あなたと一緒にあのセルで。一回言ってくれましたよね、覚えていますか?
SCP-4023-12 "子分"
アイテム番号: SCP-4023-12
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-4023-12に関連する職務を行うすべての職員は、SCP-4023-12が野生動物と同レベルの知性を持ち、躊躇せずに攻撃をすることに留意してください。SCP-4023-12の全実体は、それぞれ隔離して窓のない収容セルに収容してください。
説明: SCP-4023-12は身長1.5mで灰色の肌を持ち、体毛がなく、23個の青色の人間の目と23本の指を持つ人間です。SCP-4023-12は高次の脳機能を持たず、目についた人間を攻撃しようとします。SCP-4023-12を視認したすべての人間は認識災害に曝露し接近させられますが、対象が集中していた場合、特に対象がこの影響を認識していた場合、この影響に曝露しません。
SCP-4023-12の皮膚に接触すると、対象の体はSCP-4023-12の別個体に変化し始めます。当報告書執筆現在、財団は9体のSCP-4023-12を収容しています。
発見: 最初のSCP-4023-12実体は、SCP-4023-11と同じ収容セルで発見されました。しかし、実体はちょうど23分後に完全に意識のある状態で出現しました。サイトセキュリティ担当の6人は状況が処理される前にSCP-4023-12に変化していました。実験によって認識災害影響が示され、収容プロトコルが制定されました。最初のSCP-4023-12は未だ不明ですが、███████が最初の実体であると予想されています。
O5にもう一回行ってきた。別のアノマリーを指摘したのに評議会員は怒っているみたいだった。彼らは本当に俺がそれを深掘りするのが気に入らないんだろう。俺は絵画にも言及しようとさえした。偶然のはずがない。彼らはそれが気に入らないんだ。
だったら、次はどこに行こうとしてるんだ?あなたが望むなら助けてあげられます、私は今一つしか割り当てがないし、それも待てるので。
SCP-4023-13 "絵画"
アイテム番号: SCP-4023-13
オブジェクトクラス: 不必要
特別収容プロトコル: 不必要
説明: SCP-4023-13は、サイト-01にあるO5評議会の会議室へ入るドアの隣の壁に掛けられた絵画です。この絵画は、中心のブラックホール1つとその周りを公転する22個の惑星からなる恒星系の3次元の風景です。ブラックホールに近い9つの惑星は、残り13個の惑星が大きく色彩に富んでいるのとは対照的に、比較的小さく暗く描かれています。
注記: 現在私が言及を許可されているのはこれだけです。 - アイク博士
SCP-4023-14 "ループ"
アイテム番号: SCP-4023-14
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 一般市民からの隠蔽とアノマリーの研究所の提供のため、SCP-4023-14の周りに時間領域-[編集済]が建設されます。
説明: SCP-4023-14は時間領域-[編集済]を基とした、無限に繰り返される時間異常です。この異常はポータルに入る9人の人物を描いた23秒の長さのシーンで構成されます。
詳細な描写は次の通りです:
00秒: 指定領域の中央にある種のポータルが出現します。
05秒: 9人のぼやけた人物の集団が、同じくぼやけた馬に乗って指定エリアに入ります。
10秒: 集団は何かについて議論しているように見えます。
14秒: 集団は合意し、それぞれの馬へ戻ります。
18秒: 馬を含むすべての人物が一つに合体し、ポータルを通り抜けます。
23秒: ポータルは閉まり、即座に開いて、次の秒にはループが繰りかえされます。
おい、アイク!君の送ってくれたファイルを調べているとき誰かが私の扉をノックした。簡単に言うと、マン博士が君を探してる。SCP-4023について何かがあり、君にだけ伝えられるそうだ。だから、君がどこにいるか教えた、気にしないでくれ。
SCP-4023-15 "物語"
SCP-4023-15はあるO5の物語です。
おはようございます、博士。
ああ、おはよう。この時間が終われば、私たちはこれに慣れるだろう。君の顔から、私と同じようにこれが気に入らないのが見て取れる。だが、別に雑談しに来たわけじゃない。君が4023の調査に引きずり込まれたのが私と評議会の注意を引いた。さて、エヴァレットの秘密を君と私が共有していることは知っている、君がそれに引きずりこまれることを予期しておけばよかった。
君にこれらすべての秘密、4023について話したことがないし、忘れていた。だから、23という数字について、O5評議会にとっての意義について話そう。
ああ、我々はそれを秘密にしようとした。
ああ、それは誤りだった。
前に話したから知っているだろうが、我々は財団をゆっくりと、だが着実に、私と私の部下、私に忠実な12人で始めた。必ずしもそうじゃない。私たちは13は我々に向いていないことに気づいた。不運にも、13はよくない数字だ、少なくとも我々の一部はそう思った。加えて、我々の組織は日が経つにつれどんどん大きくなり、我々の一部は制御のためにより大きな評議会がいるかもしれないと思った。これが最初の試みだった。管理者、サイト管理者、さらにはアルファ-1、それらすべてより前からO6評議会があった。
彼らは我々を支えるためにいて、仕事が多すぎるときに我々ができないことを気にかけてもらうはずだった。思い返すと恐ろしい考えだが、当時はうまくいった。信頼する人物を選び抜き、ほぼ始めから我々と共にいて、有能な人たちだった。そしてしばらくの間は、まさしく期待していた通りにしてくれた。ある意味では、我々が認めていた以上によく我々を手助けしていたかもしれない。私たちも学んでばかりいた最初期は、彼らの助けなしでは、何年も後のあの反乱に対して準備できなかったに違いないだろう。
とにかく、それはうまくいった。あのアノマリーの出現までは。当時でさえ、我々はいろんなことを過小評価していた。君も私が他で話した事例をいくつか覚えているかもしれない。ええと、我々は23という数字を間違いなく過小評価していた。それは些細な異常であり、ストレスを与えることなくその数字がどこまでもついて回るような気がした。何が言いたいか分かるだろう。それはO6に渡された。私は今と昔をよく比較するんだが、当時我々はミーム特性や認識災害について何も知らなかった。これがその一つであると判明した。
O6評議会全体がミームに感染して、そのアノマリーに執着し始めた。アノマリーの全てに。23という数字が持つすべてに。こうして、今も我々の所有する4023の一部のうちの多くが発見された。それについて話そう。
気の毒にも、彼らはそれに執拗だった。それについて我々を説得しようとさえした。メルは異常をここに送ってきた別次元の気味悪い生き物について、これらの数字を錨として我々の次元に入ろうとしていると話し続けた。我々の生活でそのようなことが起こるということは、何の助けにもならなかった。しかし、我々はそう見ていなかった。我々にとって、彼らは過労と偶然でおかしくなり始めているだけだった。
そうして我々の関係はよどみ始めた。我々は彼らに仕事を任せていたが、彼らは完璧にこなし、彼らの理論に我々をのせようとするのをやめた。我々は見ておくべきだった。今なら我々の過失だと分かるが、あの爬虫類のせいにせずにはいられなかった。その頃我々はもっと大きなものを捕えようとしていた。O6は自身の数字を持ち、我々は蛇に悩まされていた。蛇は多くの秘密を持っているといって、それらを我々に与えようとした。それを知ろうとしないでいられただろうか。
我々は知ろうとした、だがそいつは実際重要なことを何も言わなかった。それに対して、我々はすべてを伝えてしまった。我々評議会の多くは、彼と友人になった。やつにいかにうまく扱われていたか、誰も気づかなかった。我々は多くを語り、時に会話の焦点はずれていった。我々はO6への不満を奴に言っていた、しかも頻繁に。あれが死んで本当に喜んでいる。奴は私自身より私のことを知っていたからな。
そういうわけで、長い間、我々はO6評議会となんの問題もなかったし、彼ら自身の仕事をする限りは何をしているか気にもかけなかった。偶然にも彼らは自分たちの仕事しかしなかった。
そしてある日、彼らは我々の会議に現れた。助けが要るという。この時点で、我々は本来の目的を放棄したことで彼らに怒っていたし、彼らも我々に怒っていた。なぜならな、ええと、我々がそれを信じなかったからだ。その夜の我々はプロ失格だ。下品な言葉のやりとりが出てくるのはまだいい、会議がすぐ終わったのは、殴り合いのけんかが起こったからだ。それが限界だった。狂気の聖戦を手伝わせてくれと懇願してきたが、我々は彼らを、部屋から、そして組織からを追い出した。残ったのは書類仕事だけだ。部屋に残ったやつは皆、次の会議まで落ち着くことにした。
だが結局、彼らが正しかった。その数字に関する何かは彼らを狂わせたのかもしれないが、とても危険だった。その夜、彼らは馬に乗ってサイト-アルファから消えた。これは我々の目を覚ましてくれ、蛇の正体を理解した。次の会議の時は心はもう晴れていたが、それでは遅すぎた。O6評議会は行ってしまった。地球上から消えてしまった。
その消失を調査すべきだと我々は皆同意した。そのぐらいはしなければならない義務があった。そして、知っているかもしれないが、掘れば掘るほど、たくさんの23という数字が出てきた。彼らの研究を見つけて血の気が引いた。すべてを取り上げることはできないが、この呪いで堕落した多くのアノマリーや出来事があった。そして、それらはすべてある日付につながっていた。2023年3月2日に。この日に光の速さで近づいているようで怖かった、私の友人も、もしかしたら研究の残りも、過ぎ去ってしまうかもしれないと。ああ、心配しないでくれ。世界滅亡の予言なんかすでに十分すぎるほどある。
ああ、研究か?隠蔽して、O6が存在していた証拠もろとも消した。我々の中には、知識でさえもその数字に影響するかもしれないと怖がる者もいた。それの真の正体は未だに分からない。呪いか?不運か?異常存在か?すべてあり得る。分からなくても大丈夫だといいんだが。
何だって?いや、23人のメンバーがいたことは無い。O5評議会はいつも13人で、O6は9人だ。合わせて22人で、それで落ち着いたことを嬉しく思っている。
なぜこれを君に教えているか?エヴァレット、私は君に多くの話を伝えた。なぜ君かだって?ええと、評議会は誰にも知られたくない。アイク博士は調査でどん底に突き落とされてるようじゃないか。君は彼に必要な情報を与えられる唯一の人物だろう。評議会のことは心配しなくていい。いいか?何年も前の決定を今でも後悔している、とだけ言っておこう。
ありがとうマリー。返答に時間がかかって申し訳ない。エヴァレットが私に教えてくれたことを…ええと、すべてを理解し始めていると思っている、そしてそれが気に入らない。このプロジェクトでの私たちの協力を終わらせなければならなくなるかもしれないと恐れている。これは大きすぎる。望めば私はまだあなたに進捗を知らせることができるよ。
ばかばかしい。あんたのラッキーナンバーで頑張れ、箝口令が敷かれてO5評議会に感謝すべきなのか?
いいや、実は、これは私の決定だ…
SCP-4023-16 "像"
アイテム番号: SCP-4023-16
オブジェクトクラス: 不必要
特別収容プロトコル: 現在サイト-91のアイク博士のオフィスにある収容コンテナに収容されています。
説明: SCP-4023-16は高さ23センチメートルの元管理者█████ ████████の黄金製の像です。像は、前管理者が辞任した19██年に作成されたようです。像の前方には23という数字の形の凹みがあります。
これはO5評議会の全会一致の決定の後、アイク博士のもとにO5-█によって運び込まれました。
SCP-4023-17 "肖像画"
アイテム番号: SCP-4023-17
オブジェクトクラス: 不必要
特別収容プロトコル: 現在サイト-91のアイク博士のオフィスにある収容コンテナに収容されています。
説明: SCP-4023-17はO5評議会とO6評議会の22人のメンバーの肖像画であり、O5評議会の全会一致の決定の後、アイク博士のもとにO5-█によって運び込まれました。
マリー、ここだ、どうなっているかちょうど知りたかったんだろう?良いのか?悪いのか?君から詳細を教える必要はない。
君か。ちょうど呼ぼうとしていたところだ、状況が変わったんだ。色々と。約束してくれた直接の助けが要るでしょう。状況を理解したと思っていますが、あなたがここに来るまで何も説明できない。
これは何かの冗談ですか?
いや、O5は今このことで助けてもらっている、たくさんの関連物品も送ってくれた。私のもとへ来てくれ、そうすれば話してあげられる。
SCP-4023-18 "実体"
アイテム番号: SCP-4023-18
オブジェクトクラス: Apollyon
特別収容プロトコル: 現在SCP-4023-18の収容方法はありません。収容プロトコルの開発に関わる全ての情報は、セキュリティクリアランス6/4023に制限されます。
説明: SCP-4023-18は、2023年3月2日に我々の次元に侵入しようとしている、余剰次元実体と推測されています。SCP-4023-18の外見や動機に関する情報は存在せず、何らかの情報が発見された場合、すぐにアイク博士に報告されなければなりません。
SCP-4023-18が存在する最初の証拠は、O6評議会として知られる財団内部組織によって記録されました。評議会はSCP-4023に関する広範な調査を行い、その中核に悪意を持つ実体を発見しました。O6評議会は監督評議会の上官にSCP-4023-18に対して即時行動を起こすように説得しようとしましたが、否定されました。
O6評議会はアノマリーの調査のためにサイト-アルファを離れました。当該アノマリーは別次元への跳躍ポータルであると判明しています。SCP-4023-18は力を得てポータルから我々の次元に侵入するために、我々の世界で23という数字に関連するアノマリーを創っていたと考えられています。O6評議会は全会一致でポータルに進入し、逆側からポータルを閉じようとしました。彼らの試みは成功し、進入を防ぐ局所的時間異常が発生しました。このアノマリーは現在SCP-4023-14として収容されています。
O6評議会のメンバーの成り行きは不明ですが、この出来事以降、SCP-4023に関連するアノマリーがより個人に対する性質を持つようになっています。複数の関連するアノマリーはO5評議会に言及しているようで、特にO6の成り行きを彼らの責任にしています。これにより、O6評議会は実体に加わったと考えられています。
補遺: アイク博士によるSCP-4023の調査状況
SCP-4023の実在を確認するのに十分なアノマリーを我々の理論に結び付けることに成功しました。
SCP-4023-1,2,3,4,6,9,10,12,13,14,16,17,19,20,21,22はSCP-4023-18に関連するアノマリーまたは生成物とみられています。
SCP-4023-5,8と文書4023-15はSCP-4023の発見に関連しています。
しかしながら、SCP-4023-18、SCP-4023-7、SCP-4023-11の間にはいかなる関係も発見することができていません。
しかし、私が助けを求めた中山博士は、SCP-4023の数字の別のパターンを発見することができました。SCP-4023の各部分に最も頻出である数字は23ですが、次に9がよく出てきます。O6評議会は9人ですし、SCP-4023-11は私を含めて9人います。SCP-4023-7は9つの鍵で構成されています。この信憑性については現在不明です。考案された収容プロトコルに関するさらなる情報は、より高いクリアランスレベルの職員に制限されています。
- アイク博士
聞かなければならない。何が起こると思いますか。これをどう収容すればいいのか分からない。
私のチームと話して、すべてのデータを纏めた。それは明らかだ。
教えてくれませんか。
ええ、今すぐにデータを取得してください。私たちはO5と話し合い、プランAで合意しました。プランBが気に入らなかったみたいですが、何とか過半数を説得することができました。
だから?
今それに取り掛かっています、時間をください。元管理者に連絡を取るのは簡単な仕事ではありません。
うまくいった確信はあるか?
私たちは静観している必要があるでしょう。すべての手助けに感謝します。
文書4023-23へのアクセスはセキュリティレベル6/4023の職員に制限されています。
SCP-4023-23 "機械"
アイテム番号: SCP-4023-23
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: 当文書執筆現在、プロジェクトThaumiel-4023 は完了しておらず、2023年3月2日に終了が予定されています。サイト-62のプロジェクト司令部は、プロジェクト終了まで申請された全ての物資が供給されます。そのような申請はすべて、アイク博士もしくは彼のチームに提出されなければなりません。
説明: SCP-4023-23は完成後、複数の別宇宙から最大9人を我々の次元の1999年9月9日に転送して、ブートストラップパラドックスを発生させる機械になります。
SCP-4023-23はO6-1からO6-9に指定された操作担当によって、同時に機械に9つの鋼鉄製の鍵を挿入することで操作できるように設計されます。
SCP-4023-23を使用して、SCP-4023-23の操作や建設に関わる9人の実体を別宇宙から連れてくることで、別次元から我々の次元へのいかなる局所的侵入も防ぐことができるような局所的ブートストラップパラドックスを発生させます。当プロジェクトの実施場所はこのパラドックスの有効性を証明する9人のメンバーの最初の出現に基づいて選ばれます。
これがそうなのですか?過去の自分を我々の宇宙に連れてくることで時間的パラドックスを発生させ、別のポータルから到達した実体を罠にかけようとしているのですか???
もう少し複雑ですが、そういうことです。
あなたたちは完全に狂っているに違いない!
別の計画があります…
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文書SCP-4023最終版
アイテム番号: SCP-4023
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-4023の我々の次元への侵入は、必要ないかなる手段をもってしても阻止されます。この目的のため、プロジェクトThaumiel-4023(文書4023-23に詳述)や監視者-4023命令プロジェクト(補遺4023-1に詳述)を含む複数の計画が考案されています。
説明: SCP-4023は、アノマリーや数字を用いて我々の次元に侵入しようとする悪意を持った実体です。侵入後のSCP-4023の目的は、O5評議会と併合して実体が23個の接続された部分から構成される完成状態に入ることです。SCP-4023は現在、それ自身と当初のO6評議会9人の合計10人で構成されます。実体は数字、特に23に執着しています。
補遺4023-1: 監督者4023命令プロジェクト
SCP-4023に関連するオブジェクト、特にSCP-4023-10に関連するアノマリーに対する既存の収容プロトコルのおかげで、監督者4023命令プロジェクトは考案されました。
仮説: 23がSCP-4023の完成状態である場合、既存のアノマリーの数が23に到達したら我々の次元にさらなるアノマリーを生み出すことはできない。
この仮説に基づき、元のSCP-4023文書に、非異常オブジェクトを説明した、あるいは単に削除された偽の文書がいくつか作成されました。
仮説: もし財団の最高司令部が23人で構成されていたら、完成状態になりSCP-4023はO5評議会と併合することができなくなる。
この仮説に基づき、管理者およびO6評議会の地位が財団最高指令部に再導入されました。