SCP-4038-JPとの比較を目的として撮影された非異常のマサバ。外見や体躯など、SCP-4038-JPとの差異は見受けられない。
アイテム番号: SCP-4038-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel Safe
特別収容プロトコル: 領域A13を囲うようにして収容サイト-81AGが建造されます。収容サイト-81AGは表向きはダムとして扱われます。SCP-4038-JPを墜落させることは異常性の誘発及び世界規模の被害を発生させるとして禁止されています。
説明: SCP-4038-JPは山梨県丹波村の特定領域上空(領域A13に指定)を滞空するマサバ(Scomber japonicus)です。外見及びサイズは通常のマサバから逸脱していません。SCP-4038-JPは捕食を行わない他、生存に適した環境でないにもかかわらず、不明な機序によって生命活動を維持しています。SCP-4038-JPは“泳ぐ”ようにして空中を移動することが可能です。
SCP-4038-JPは複数個体存在しています。これらの個体は不定期に出現し、その後一定期間滞空した後に消失します。
外的要因によりSCP-4038-JPが死亡し、墜落した場合、世界規模のネットワーク障害が発生します。ネットワーク障害の要因はインターネットサーバーのダウンであることが確認されています。SCP-4038-JPによる影響は一定時間後に回復します。
補遺: 2000年代初頭の財団は、当時発展途上にあったインターネットがヴェール・プロトコルの運営に与える影響を予見しており、それの対応策としてSCP-4038-JPはThaumielクラスオブジェクトに指定されました。SCP-4038-JPを構成要素に組み込んだムーングレイ・プロトコルは限定的状況下においてのみ、監督評議会の承認により発令される計画です。
ムーングレイ・プロトコルの発令に伴い、領域A13に設置された自動射撃システムが作動し、領域A13上空に対する掃射が行われることになっています。これによりSCP-4038-JPの墜落を誘発し、一時的なネットワーク障害を発生させ、異常事象及び事案に関する情報拡散を抑制することが目的とされています。ムーングレイ・プロトコルによってもたらされたネットワーク障害は「太陽フレアによる影響」を初めとした各種欺瞞情報によって隠蔽されます。
追記: 2011年5月、SCP-4038-JPのThaumiel指定が解除されました。これは財団の技術の向上により、選択的にインターネットサーバーをダウンさせることが可能となったための対応です。また、既にインターネットは人の生活に必要不可欠な存在となっており、ムーングレイ・プロトコルの実行によって財団もまたSCiPnetやサイトイントラネットのダウンなどの負の影響を受けるとしてムーングレイ・プロトコルは凍結されました。
SCP-4038-JPのThaumiel指定期間中にムーングレイ・プロトコルが発令された事例はありませんでした。
なお、SCiPnetやサイトイントラネットの重要性が増したのは2009年以降のことであり、それまではSCiPnet及びサイトイントラネットのダウンは然程問題視されていませんでした。これは当時の財団が連絡に電話回線を用いていたことや書類で情報を管理していた(俗に言う"アナログな"システムであった)ことに由来します。
結果、SCP-4038-JPはSafeに分類されました。現在、機密指定の解除手続きが進んでいます。









