アイテム番号: SCP-4045
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-4045-Bは研究用に収容し、車両収容ガレージにて適切な破壊処理がなされるまで保管されます。
SCP-4045現象の前にSCP-4045が確認された場合、現象への参加を防止するためにSCP-4045-A個人を拘束する試みがなされ、SCP-4045症状が消失するまで監視されます。症状消失後、適切な記憶処理が適用されたのちに解放されます。
説明: SCP-4045はアメリカ合衆国、イタリア、オーストラリア、中国、ロシアの郊外地の女性や自動車両に影響する現象です。ヒトに影響した場合、SCP-4045はそれまでの恋愛経験や性的指向、またその有無にかかわらず、突発的な機械性愛1を引き起こします。SCP-4045に影響される対象(以下SCP-4045-A)にはいくつかの共通点があります。
- 全員45歳以上である
- 全員女性と分類される
- 全員が10.7キロメートル圏内で人口密度が6000人未満の地域に居住する
- どの対象も4年以上は性的、ロマンチックな経験をしていない
- 全員が最低1人の子供を持つ。家族に孫がいる場合はSCP-4045に影響される確率が高まると見られる
- 全員ではないが、対象の87.6%が自身を「それなりに時間を持て余している」とする
SCP-4045が妨害されたり、SCP-4045-AやSCP-4045-Bが破壊された場合、あらゆる異常効果は消失します。
SCP-4045の現象は大きく3段階にわけられます。
第1段階では、上記の機械性愛のため、SCP-4045-Aは通常の日常行動から外れ、活発に自動車両を探し求め、多くの場合は身体的危険に晒されます。SCP-4045-A実例は特にすでに製造終了のモデルに関心を示します。
SCP-4045-Aは自動車両に話しかけることを試み、実際にこの段階で車両に影響するような異常性が確認されないものの、SCP-4045-Aは双方向性の会話をしていると認識します。
この初期のSCP-4045現象が成功する2と、SCP-4045-Aは第2段階に移行します。この段階では、SCP-4045-Aは第1段階で遭遇した自動車両(この時点でSCP-4045-Bと分類)との再会を試みます。SCP-4045-Aは、多くの場合は所有者ではないためにSCP-4045-Bの鍵を持たないにも関わらず、ドアを開閉し、またエンジンをかけることが可能になります。SCP-4045-AがSCP-4045-B内に進入すると、2体はさまざまな活動手段でSCP-4045現象を進行させます。
確認された活動は以下の通りです。
- 自動車両の上に座りながら数時間の会話をする
- 自動車両の内部で数時間座り続ける
- 屋外で映画を観賞する
- ピクニックする
活動の終了後、SCP-4045-AはSCP-4045-Bを本来の発見地点に戻します。
SCP-4045-AとSCP-4045-Bが一定期間3を共に過ごすと、SCP-4045の主要現象が発生します。
SCP-4045の主要現象は、開始時点では通常のSCP-4045現象と同様です。しかし現象の終了時、SCP-4045-AはSCP-4045-Bを本来の地点に戻さず、代わりに人気のない地点まで移動してSCP-4045-Bと性的行為に及びます。
SCP-4045-Aがオーガズムに至ると、SCP-4045-Bとの融合を開始します。このプロセスは10〜30分かかります。X線検査により、プロセス中のSCP-4045-Aはゆっくりとプラスチックや金属部品に変換されていると判明しています。この新規素材はSCP-4045-Bの全体に溶け込み同化します。プロセス中のSCP-4045-Aは明瞭に意識を保ちます。
SCP-4045現象完了の後、SCP-4045-Bは本来の地点に自ら帰還します。SCP-4045-Bの電子的検査では、自動車両からは脳神経活動と同等の電子活動が検出されています。以降、SCP-4045-Bから明確な異常活動は確認されません。