SCP-405-JP
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4/405-JP LEVEL 4/405-JP
CLASSIFIED
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Item #: SCP-405-JP
Apollyon

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SCP-405-JP

特別収容プロトコル: SCP-405-JPは破壊/収容が不可能であり、衝突の回避が第1目標とされます。SCP-405-JPが世間に露呈することによる混乱を避けるため、大規模な記憶処理及び認識災害の流布が実施される予定です。サイト-8129に所属するDクラスを除く職員は当報告書をセキュリティクリアランスレベルに関連せず閲覧することが許可されます。

説明: SCP-405-JPは宇宙空間上に突如出現した核部分が直径約50kmの彗星です。報告書作成日である1998年7月1日現在より約1年後に地球に衝突する危険性が非常に高いものであると推測されています。SCP-405-JPは強力な各種耐性を有しているものと考えられており、現実改変や因果律改変による影響を受け付けていないことが判明しています。1財団の予測通りSCP-405-JPが地球上へと衝突した場合、大規模な大量絶滅が発生する可能性が高く、GH-クラス:"デッドグリーンハウス"シナリオにより深海に生息する生物を除いた大部分の生物が絶滅するものと推測されています。財団ではSCP-405-JPの接近/衝突を回避するためオブジェクトの利用や各要注意団体への協力要請が検討されています。


上記オブジェクトの利用が一部認められ、サイト-8129において余剰次元的現実改変者の代表クラスに属する実体(以下、実体と呼称)の協力によるSCP-405-JPの破壊実験が行われました。財団によって召喚された実体の契約条項は変則的な血の魔術契約となっています。以下は契約の詳細です。

  1. 実体はサイト-8129における144名分の魂と引き換えに、余剰次元的神的存在と取引を行いSCP-405-JP衝突の瞬間に現次元の形而上学的な複製2で時間面においてほぼ正確に1年前である姉妹次元へとサイト-8129を退避させます。
  2. サイト-8129の人員は余剰次元的神的存在との運命協定3を調整し、現次元への帰還を実施します。
  3. これによりSCP-405-JP衝突から正確に1年前の時点にサイト-8129を転移させます。
  4. 実体はサイト-8129のランダムな144名の職員の魂を回収したのち、消失します。

上記について実体の召喚実施担当職員である曽我部研究員が倫理委員会及び上層部議会の判断を待たず契約締結を行いました。4当担当研究員の処分については議論が行われています。サイト-8129においてはDクラス職員の大量異動により人員を増加させることで研究員や管理官などの重要人物の喪失確率を減少させることが決定されました。実体がSCP-405-JPの直接破壊を行えなかったことに関して曽我部研究員によって聞き取りが行われたことが確認されています。聴取によるとSCP-405-JPは別種の神的存在の契約効果によるものであり、干渉することが困難であるとの証言が得られています。当該神的存在の情報については調査が進められています。オブジェクトを利用してのSCP-405-JP破壊計画についてはこれ以上の人員喪失を防ぐ観点及び神的存在であってもSCP-405-JP衝突を防ぐことは不可能である事実から保留とされました。また当契約の更新5についても再度同じ実体を召喚することが困難である点から保留されています。

オブジェクト利用によるSCP-405-JP衝突を防ぐ計画が保留されたことにより、各要注意団体への協力要請が実施されました6が、SCP-405-JP破壊へと至らず実体との契約履行の結果としてサイト-8129の次元転移が行われました。これにより各要注意団体への協力要請ではSCP-405-JP衝突を防ぐことは困難であると断定され、転移後は実施が保留される予定です。

当報告書はサイト-8129内部のローカルネットワークに保存されているため消失を防ぐことが可能です。


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SCP-405-JP衝突地点

補遺.405-JP.1: SCP-405-JP衝突地点調査記録

SCP-405-JP出現の直前へと転移したサイト-8129は財団に全情報を提供することによって神的存在及び契約者の捜索が実施されました。これによりSCP-405-JP衝突地点であった東京都千代田区大妻高等学校の調査が行われています。調査の結果、生徒による大規模な売春組織が発見され、また異常存在の関与が認められました。当異常存在のSCP-405-JPとの関連については不明です。

大妻高等学校の教師及び生徒は大規模な認識災害に罹災しており、売春行為を「教育の一環である」との認識を持っていることが確認されています。また認識災害を引き起こしている中心人物として大妻高等学校3年生である双葉 英梨香氏の存在が明らかとなっています。双葉 英梨香氏は既に死亡が確認されており、当該人物の霊的実体が認識災害の原因であると考えられています。

売春行為によって得られた金銭は双葉 英梨香氏の実妹の大妻高等学校1年生である双葉 英恵氏の治療費に充てられていることが確認されました。聴取によると双葉 英恵氏は大妻高等学校入学後、集団によるいじめのターゲットとされており売春の強要や違法薬物使用の痕跡が確認されています。双葉 英恵氏は現在違法薬物摂取による大脳への損傷から昏睡状態であり転院を装い財団施設にて保護、治療を施したところ7大妻高等学校における認識災害は消失しました。双葉 英梨香氏の霊体についてはサイト-8129にて収容されています。また当案件によるSCP-405-JPへの影響は存在しない、もしくは極小規模であると想定されています。

双葉 英梨香氏が異常性を獲得した経緯については調査が行われています。


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確保された萩原 アリサ氏

補遺.405-JP.2: 双葉 英梨香氏殺害記録調査結果

双葉 英梨香氏の殺害について異常存在の関連が認められました。当異常存在のSCP-405-JPとの関連については不明です。当該異常存在は東京都千代田区にて売春行為によって金銭を得ていた萩原 アリサ氏であることが判明しています。当該地区における男性の不審死8が相次いでおり、当初財団において注目されていませんでしたが双葉 英梨香氏の死亡状況が酷似していたものであった点から調査が開始され、不審死した男性と萩原 アリサ氏との関連から発見に至りました。

発見当初、萩原 アリサ氏は宿泊施設において男性との性交渉を行った直後であり、男性は保護され経過観察が行われましたがその後死亡が確認されました。萩原 アリサ氏においては異常性を理解したうえで性交渉を行っているものであるとの証言が得られています。また萩原 アリサ氏が双葉 英梨香氏を殺害した動機については、売春を行うにあたって同業者である双葉 英梨香氏が顧客を独占していたためであると判明しています。

以下は萩原 アリサ氏へのインタビュー記録抜粋です。

対象: 萩原 アリサ氏

インタビュアー: 杉本研究員

付記: 萩原 アリサ氏には当組織が法的に処罰を行う機関ではないこと、それにより罪を問うことはないものの虚偽の報告等を行った場合においては待遇について保証はできない旨を伝達している。

<録音開始>

[インタビューについての説明及び異常性とは関連の無い会話であったため割愛。]

杉本研究員: あなたが異常性を獲得した経緯についてお話しください。

萩原氏: はい。私こう見えて以前はすごく不細工だったんですよ。今ではこんなに綺麗になってるから信じられないでしょ。どうしてだと思います?

杉本研究員: 一般的には整形手術などが考えられますね。それは異常性の獲得と関係のある話ですか?

萩原氏: 残念。実は私、悪魔と取引しましたの。

杉本研究員: 悪魔実体ですか。

萩原氏: 驚かないのね。

杉本研究員: それで取引とは具体的にどのような?

萩原氏: 悪魔との取引なんて魂と引き換えだって昔から相場が決まってましてよ。

杉本研究員: なるほど、それで美しさを手に入れたと。それとこちらはあなたと性交渉した相手が死亡する件についても異常性が関連しているものと推測しているのですがどうでしょうか。

萩原氏: もちろん、それも取引の内容の1つですよ。こういうときって3つの願いを叶えるって定番じゃないかしら。1つは美しさ、1つは殺す力、そしてもう1つは……。

杉本研究員: 彗星の落下……ですか?

萩原氏: 彗星?何のことかしら。実は最後の1つはまだ決めてませんのよ。

杉本研究員: ……いえ、なんでもありません。最後に尋ねますがその力を手にした動機はなんですか?

萩原氏: 私は他人を自分より不幸にしたいだけなんですの。それにしても……彗星、ね。[微笑む]なかなかいいかもしれないわね。あら、そんな顔で睨まないでくださいまし。冗談よ。

杉本研究員: ……美しくなりたいというのは幸福のためではないのですか。

萩原氏: さあ、どうだったかしら。でも行きずりの男どもに抱かれて苦しんで死ぬ様を見るのはとても楽しかったわ。そうだ!3つ目の願いは巨乳にでもしてもらおうかしら。あなた巨乳は好き?

杉本研究員: インタビューを終了します。

萩原氏: あら、つれないのね。『hellhound on my trail,hellhound on my trail』9[笑い声]

<録音終了>

終了報告書: 萩原 アリサ氏は記憶処理を施した後、引き続き収容及び常時監視がなされナンバリングについては後日決定される予定です。

当案件によるSCP-405-JPへの影響は存在しない、もしくは極小規模であると想定されています。


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UE-405(悪魔実体/低級多能性実体)

補遺.405-JP.3: 低級多能性実体出現記録

収容当初より危険視されていた悪魔実体(以下、UE-405にナンバリング)とされる存在から萩原 アリサ氏への接触が確認されました。これにより萩原 アリサ氏が収容室より消失したことが確認されています。監視カメラの映像では萩原 アリサ氏は収容室内に突如出現したUE-405と会話をしたのち、瞬間的に消失しました。装着していたGPSはUE-405により取り除かれ破壊されました。また萩原 アリサ氏消失後、収容室内は帝国ホテル東京におけるインペリアルフロアプレミアデラックススイートと同様の内装へと変化したことが確認されています。

UE-405の出現及び萩原 アリサ氏の消失までは予測がたてられており、萩原 アリサ氏の消失後スクラントン現実錨の起動準備が完了、UE-405の捕獲に成功しました。以下は、UE-405捕獲時の記録です。

[記録開始]

[UE-405はソファへ腰かけ、食事を摂っている。]

UE-405: やあ、諸君。ようこそ、歓迎するよ。

Agt.桒田: 悪魔実体を確認。拘束します。

杉本研究員: 許可します。スクラントン現実錨があるとはいえ慎重にお願いします。

UE-405: 誰か白ワインを持ってきてくれないか。魚料理なのに生憎赤しかなくてね。

Agt.桒田: 黙れ。[UE-405へと接近する。]

UE-405: 食事中だぞ?それ以上近づかないでくれたまえよ。

[Agt.桒田がUE-405へと触れる。]

UE-405: 魔法を使えなくしたからって悪魔を舐めてるからそうなるんだ。

Agt.桒田: 何を言って。

[Agt.桒田の小指が皿の上に落ちる。]

UE-405: おや、肉料理になったみたいだ。でもこれはとてもじゃないが食べられないなあ。下げてくれ給えよ。

杉本研究員: 各員接近は控えてください。敵性実体無力化まで発砲を許可します。

UE-405: いやいや、君らって俺らみたいなのを保護するのが目的でしょ。発砲って。

[射撃が行われる。数発、腹部への着弾が観測されるも実体は生存している。]

杉本研究員: 何か言いましたか?

UE-405: あ、いや。なんでもないです。ごめんなさい。

[機動部隊員によりUE-405が拘束される。]

杉本研究員: それで、あなたがここに出現した目的はなんですか。

UE-405: そりゃあのイカレポンチの願いを叶えてやるために決まってる。

杉本研究員: 萩原 アリサ氏のことですね。

UE-405: そうそう。他人の不幸を願って自分の魂を捧げるなんて馬鹿な女だよなあ。

杉本研究員: 彼女が願ったこととは?

UE-405: 1つ、美しい容姿。1つ、性交時の呪い。1つ、自由の獲得。

杉本研究員: 世界を滅ぼすことなどではないと。

UE-405: そんなもの願われても俺の力じゃ叶えられないな。……例えば彗星を落としてくれ、とかな。

杉本研究員: ……何のことでしょう。

UE-405: 知ってるだろう。今上空を飛んでる彗星の存在。

杉本研究員: ……ええ、こちらも把握しています。

UE-405: ヒトの生き死になんぞに興味はないが、リンボが賑やかになるのは楽しそうだ。

杉本研究員: 何をどこまで知っている?

UE-405: さあ、俺は何も。精々苦しんで死んでくれ給えよ。

杉本研究員: 契約者共々地獄に送り返してやりたいよ。

UE-405: 生憎ホモだから女には興味がないんだ。あんたが一緒に来てくれたらいいんだがな。

杉本研究員: 地獄に落ちろ。

[記録終了]

収容されたUE-405は財団に対し取引を提案し、財団はこれを承諾しました。詳細として「財団にて収容中の双葉 英梨香氏の魂と引き換えに情報を提供する」といった内容です。倫理委員会を含む一部職員から反対意見が上がりましたが、SCP-405-JPに対する情報の少なさから最終的に財団上層部によって決定が下されました。聴取の結果により以下の事実が判明しています。

  • 双葉 英梨香氏については過去に取引を行っており、それにより認識災害能力を授けたが2つ目の願い10を聞く前に萩原 アリサ氏によって殺害されたため魂の回収に苦慮していた。
  • 萩原 アリサ氏は間もなく死亡することが決定している。
  • UE-405は低級多能性実体11であり、SCP-405-JPを操作できるほどの能力を有していない。
  • SCP-405-JPを操る存在について心当たりはないが、少なくとも日本国内に神的存在が発生したことを感知しており、ただし1年後に衝突する彗星という回りくどいやり方をしていることから何かしらの制約があるとの推測がたてられる。

UE-405は引き続き収容され続ける予定です。


補遺.405-JP.4: 双葉 麗奈氏身辺調査記録

双葉 英恵氏の実母である双葉 麗奈氏の遺体が発見されました。状況証拠により萩原 アリサ氏による殺人と断定されています。萩原 アリサ氏は双葉 英梨香氏から現金を受け取っていたとの情報がUE-405から得られており、双葉 麗奈氏を殺害した動機についてはこれに関連しているものと想定されています。

死亡した双葉 麗奈氏の調査を行ったところ、結婚した記録が存在しておらず双葉 英梨香氏、双葉 英恵氏の父親について不明であることが判明しました。また双葉 麗奈氏は双葉 英梨香氏、双葉 英恵氏の出生以前には新興宗教に傾倒していたことが判明しており、自宅には科学的に解明不可能な儀式の痕跡などが残されていました。信仰宗教の信奉者に聴取を行ったところ、当該新興宗教は性行為の一切を禁じており、子供ができた双葉 麗奈氏は破門となったことが判明しています。12しかしながら双葉 麗奈氏の遺体を調査したところ、性行為及び妊娠出産の痕跡が発見されませんでした。双葉 麗奈氏と双葉 英恵氏の血縁関係についてDNA鑑定を行ったところ99%以上の確率で親子関係が証明されています。

双葉 麗奈氏は異常な方法を用いて子供を作ったことが判明しており、それによって双葉 英恵氏の調査が開始されました。調査の結果、アキヴァ放射13において異常な数値を検出しました。このため、双葉 麗奈氏は何らかの神的存在の異常性によって子供を作ったものであることが判明しています。また奇跡量の測定結果から双葉 英恵氏の意識下、もしくは内部に神的存在が留まっているとの推測がなされています。

SCP-405-JPと神的存在が深く関連しているものと判明していることから双葉 英恵氏の内部に存在しているとされる神的存在との接触について検討がなされています。

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SCP-405-JP関連相関図


補遺.405-JP.5: UE-405との取引記録

UE-405からの要望により、杉本研究員との面会が行われました。以下は面会記録です。

[記録開始]

UE-405: やあ、いらっしゃい。

杉本研究員: また飲んでいるのですか。

UE-405: ここにいるとそれくらいしかやることがないからな。

杉本研究員: それで何の用でしょうか。

UE-405: 神が見つかったみたいだな。

杉本研究員: ……どこでそれを。

UE-405: いやあ、友人に恵まれていてね。

杉本研究員: 内通者がいると?

UE-405: どうとでも考えてくれ給えよ。

杉本研究員: で、あなたはそれを知ってどうするのです。

UE-405: いやなに。神とヒトの戦いなんてそうそう見られるものではないから楽しませてもらおうと思ってね。

杉本研究員: あなたには関係ありません。

UE-405: そうでもないだろう。娘の姉と母を間接的に殺したのは俺だぞ?

杉本研究員: なおさらあなたは危険な存在です。この件に関わらせる訳にはいかない。

UE-405: そうかい。泣きついてくるのが楽しみだよ。

杉本研究員: そんなことにはなりません。人類は強い。

UE-405: そうか、じゃあ賭けようじゃないか。もし俺に泣きついてくるようなことがあれば、あんたが一晩俺の相手をする。あんたが勝ったら1つ、無償であんたの願いを叶えてやろう。

杉本研究員: ……いいでしょう。お前を永遠にここに捕らえてやるよ。……お前、萩原 アリサが2人を殺すことを知っていたのか。

UE-405: どうだか。

杉本研究員: 双葉 英梨香の死が滅亡のキーだと知って、2つ目の願いを叶える前に消したのか。

UE-405: だったらどうする。

杉本研究員: だとしたら、お前は人類の敵だ。

UE-405: 悪魔が人間の味方だと思っているのか?

杉本研究員: 後悔させてやるぞ。

[記録終了]


━━━━━━ 取引記録1 ━━━━━━


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新興宗教にて発見された神的存在/ピスティファージ実体であるアンゴルモアの大王の絵画

双葉 英恵氏の内部に存在しているとされる神的存在との接触に関して、財団上層部指示によりUE-405との取引によって行われることが決定しました。杉本研究員主導の反対意見14があったものの、仮にUE-405を使用した計画が失敗した場合においても被害は僅かであるとの判断が下されています。サイト-8129に存在する人間1名の魂及び1日間の杉本研究員の貸与と引き換えに、調査員が神的存在が留まっているとされる双葉 英恵氏意識下に直接干渉するといった内容です。残り2つの取引については保留されています。

以下は意識下へと干渉した際に得られた情報の一覧です。

  • 意識下に存在しているのはアンゴルモアの大王と呼称されるピスティファージ実体15である。
  • アンゴルモアの大王は西暦1550年頃、ノストラダムスに予言と称して自身が1999年に世界を滅ぼすことを囁いている。
  • アンゴルモアの大王を信仰する宗教組織が複数立ち上げられ16力を増している。
  • 上記宗教組織の立ち上げによって力が増したことは事実だが、世界を滅亡させるには今一歩及ばなかった。
  • そこで双葉 麗奈氏に目を付け、自身の分身である半神半人の子供を作り世界の滅亡を願わせることでSCP-405-JPを発生させることに成功した。
  • 世界を滅亡させることに関して全ての知的生命を地球上から1度抹消し、新たな知的生命誕生に際して支配者として君臨することを目的としている。
  • SCP-405-JPの耐性は双葉 英恵氏の魂と意思がキーになっているものの、双葉 英恵氏の死がSCP-405-JP衝突のトリガーとなっているため、双葉 英恵氏を殺害することはSCP-405-JPの距離を無視しての即座の衝突といった結果を齎す。

SCP-405-JP衝突を阻止する方法について現在議論が重ねられています。


━━━━━━ 取引記録2 ━━━━━━


アンゴルモアの大王の能力を現状よりも向上させないことを目的として、メディア等でノストラダムスの予言についてデマである旨を放送することが決定されました。またUE-405への第2の取引としてアンゴルモアの大王信仰者の信仰心喪失の依頼が決定され、実行されました。これにより完全に信仰心を取り除くことは不可能であるものの、アンゴルモアの大王の能力を大幅に制限することが可能になったと推測されています。

UE-405に対する第3の取引に関して、現在上層部会議による承認待ちの状況となっています。


━━━━━━ 取引記録3 ━━━━━━


UE-405への第3の取引について承認されました。以下はUE-405との取引記録です。

[記録開始]

兵頭管理官: 記録を開始しろ。

杉本研究員: 既に起動済みです。

兵頭管理官: UE-405、最後の取引内容が決定した。

UE-405: ほう。彗星はどうにかできたのかな?まあいい。で、何を叶えればいいのかね。

兵頭管理官: その前に、願いに関しては貴様が行える範囲でなら何でも叶えるといったことでよろしいか。

UE-405: それはもちろん。やっぱり魂はあげたくないみたいなものでなければどんなものでも。

兵頭管理官: では最後の取引だ。双葉 英恵氏を絶対に死なさないでくれ。

UE-405: それは不死を望むと?

兵頭管理官: そうとらえて貰っても構わん。

UE-405: なるほど、そうきたか。うん……うん、結構。ただ1人分の魂ではいささか対価が不足しているな。あんたが一晩相手してくれるってなら考えようか。

兵頭管理官: では、ここからの解放も対価としてつけよう。

UE-405: ふむ……よろしい。ここからの脱出に関しては聊か難儀していた。いい条件だ。

兵頭管理官: では取引は成立でよろしいか。

UE-405: いや、まだ誰の魂をいただけるか決まってないな。

兵頭管理官: その件か。魂については双葉 英恵氏のものを提供する。

UE-405: ……なんですと?

兵頭管理官: 双葉 英恵氏の魂を差し出すと言っている。

UE-405: いやいや、さっき言った通りやっぱり魂はあげたくないみたいな願いは……。

兵頭管理官: 違う。魂はくれてやる。ただし、絶対に死なすな。

UE-405: ああ、なるほど。そういうことか。では取引は成立ということで。

兵頭管理官: スクラントン現実錨を停止しろ。

杉本研究員: はい、手配いたします。

UE-405: それじゃあ。これで1柱の神の存在が喪失し、あんた方の平和は守られる。いい取引だったよ。機会があればまた。

[UE-405が退出する。]

杉本研究員: 奴は本当に敵だったんでしょうか。

兵頭管理官: 君がそう言うとはな。奴と一晩過ごして情でも湧いたか。

杉本研究員: いえ……奴は私に指一本触れなかったんです。

兵頭管理官: 何?ならばなぜ君を収容室に呼んだ。

杉本研究員: わかりません。もう私には奴が何を考えているのかも。

兵頭管理官: ……個人的には最初から最後までUE-405の手のひらで転がされていた様で癪に障る。何もかもが出来すぎてるんだ。彗星の落下地点に神的存在の関係者がいたのも、殺人鬼が殺した人物も、奴がここに現れたのも。どこからどこまでが奴の思惑通りなのだ。哀れな娘と契約したときか、彗星が現れたのを確認したときか、それとも……1500年代のフランスからなのか。おい、記録装置を止めろ。

[記録終了]

UE-405との第3の取引により、双葉 英恵氏は肉体的に生存していながら情動反応が確認できない状態となっています。アンゴルモアの大王は能力を大幅に制限され双葉 英恵氏の内部に現在も存在していることが判明しました。これによりアンゴルモアの大王への信仰心が復興しない限り収容し続けることが可能となりました。アンゴルモアの大王へのナンバリングについては後日行われる予定です。

SCP-405-JPは破壊耐性を喪失したと想定されており、事実の確認が行われ次第オブジェクトクラスはTiamatに変更される予定です。


契約の元、UE-405が解放されました。SCP-405-JP破壊の協力要請が行われましたが、UE-405の異常性では破壊は困難であるとのことから拒否されました。以下は杉本研究員によるUE-405の記録です。

未詳実体番号: UE-405
概要: 身長180cm程度の人型低級多能性実体。
収容日次: 1998-12-14(解放済み)
保全プロトコル: 現在収容は行われていない。
補遺: 杉本研究員をUE-405に貸与した当日深夜、萩原 アリサ氏が杉本研究員の自宅周辺で発見されていたことが、後に判明しました。萩原 アリサ氏は刃物を持ち歩いており、通報を受けた警察組織によって捕縛されています。17

伝言: 次は白ワインを用意しておいてくれ給え。

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世界を救った英雄の写真

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