SCP-4051
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虐待と感情操作のテーマを含みます。


以下の文書に関しての分類委員会からの通達
SCP-4051は2013年7月18日以前はEuclidに分類されていました。再分類の契機となった出来事の説明は、4/4051クリアランスを持つ職員ならば補遺4051.6にて得られます。


特別収容プロトコル: SCP-4051はサイト-17の標準人型収容室に収容されます。SCP-4051は現在継続的な心理スクリーニングを必要としています。このスクリーニングはサイトのセラピストであるジュール・イエセニアにより行われます。イエセニア博士のオフィスとの間の移送は週毎に行われねばなりません。

SCP-4051は現在サイト-17の改造人型収容ユニットに収容されています。SCP-4051収容ユニットに施される改造は複雑な、標準床・壁・天井の外側に位置する外壁として振る舞うピストン連動式システムを含んでいます。1当該特別措置は収容に必要という訳ではありませんが、収容違反試行中にその異常な能力を妨害するために選ばれています。

SCP-4051は徹底的な心理スクリーニングを必要としています。サイトのセラピストであるジュール・イエセニアとの収容ユニットの双方向音声監視システム経由でのセッションは毎週行われねばなりません。

説明: SCP-4051は理論上無限個の珍しい物品が存在する異次元空間に繋がる一時的クラス-Eワームホールを作成可能な男性人型実体です。これら物品がワームホールを物理的に通過可能であるならば、異次元空間から取り出せます。SCP-4051は顕現後に異次元空間の内容物を変更できない、と実験により結論付けられています。

SCP-4051はサイト-17でのエドワーズ博士の監督下の制御実験にて以下の物品を顕現できました。関連実験記録にて詳述されている顕現された物品は以下から省かれています。

  • 3m²と計測された小さな錘付きネット。
  • 糖衣錠の入った標準薬箱。なおラベルに頭痛薬と記されている。
  • コップ一杯の飲料水。

以下の物品をエドワーズ博士の承認を受けた実験の外で顕現したとSCP-4051は主張し、あるいは報告されています。

  • アルミ製野球バット
  • ダクトテープ数巻
  • 爆発物と防爆シート
  • 11個のクラス-E超常認識災害

SCP-4051はサイト-17の一般修繕の補助にその異常能力を使用することを許可されています。 倫理委員会によるSCP-4051収容にまつわる全プロトコルとプログラムの遡及審査とそれに続く財団収容委員会の評価の後、収容ユニット外のSCP-4051の存在は、サイト-17にいるあらゆる全ての職員に対する潜在的脅威であると証明されています。

回収: SCP-4051が最初に財団エージェントの注意を引いたのは、2012年8月に異常能力を使用している様を描いた動画がネット上の注目を大いに集め始めた時でした。SCP-4051が強襲して複数人の男性を異常能力を用いて鎮圧している様を録画は描いていました。

動画は介入許可を得る以前に200万回以上再生され、コメント投稿者からは同様の事案についての複数の証言が寄せられました。機動部隊パイ-1 "シティ・スリッカーズ"はSCP-4051を同定し、回収と事情聴取に成功しました。

関連資料と報告:

警告: 以下の報告はレベル3/4051機密指定されています


以下の報告は倫理委員会により遡及的に無謀に杜撰であると宣告されたものへの言及を含みます。適切なクリアランスを欠いたこれらプロトコルに関連した資料へのさらなるアクセスは、即時の懲戒処分の原因となります。

補遺4051.1: 関連実験記録及び収容違反試行

補遺4051.2: 実験記録及びイエセニア博士とのセラピーセッション

補遺4051.3: プロトコル350-プロメシアン及びイエセニア博士とのセラピーセッション

補遺4051.4: SCP-4051はサイト-17の一般修繕を補助するためレベル1セキュリティクリアランスを与えられています。SCP-4051が施設内を自由に徘徊してもよいということをこれは意味しません。SCP-4051は武装職員により週に1度修繕を必要とするエリアに連れ出されます。

補遺4051.5: 2012/10/10から2013/05/25までの間のイベント表

日付 イベント説明
2012/10/10 SCP-4051は初の定期メンテナンスセッションを実施しました。セッションは何事もなく終わりました。
2012/10/18 イエセニア博士はプロトコル350-プロミシアンに関する情報を要求しました。イエセニア博士のクリアランスレベルが不十分であるため要求は却下されました。
2012/11/02 エドワーズ博士がサイト管理官グラハムにプロトコル350-プロミシアンがプロジェクト350-ヤヌスを企画出来るほど十分な量のデータを生成したことを知らせました。
2012/11/07 プロジェクト350-ヤヌス設計が完了しました。
2012/11/21 サイト-17はサイト全域収容違反を経験しました。偶然SCP-████-█の██実例が週毎のメンテナンスに従事していたSCP-4051と接触しました。実例は当初随伴していた武装職員を圧倒しますが、SCP-4051が「火焔」を顕現すると共に形勢は逆転されました。これは開かれたワームホールから絶えず放出される炎を生成したということです。SCP-4051はSCP-████-█実例を狙うことが可能であり、随伴職員がSCP-4051を無力化して安全な場所に撤退するまでに██実例を終了しました。
2012/11/28 イエセニア博士は先週の収容違反中に無認可で物品を顕現したことについて口に出してSCP-4051を譴責するよう命令されました。イエセニア博士は命令に従い、SCP-4051は2ヶ月間あらゆるメンテナンスセッションへの参加を許されませんでした。
2013/02/07 SCP-4051は財団に監禁されたから初めての誕生日を祝いました。イエセニア博士の元々の贈り物案はトレッドミルであり、SCP-4051の娯楽として室内に設置するというものでしたが、エドワーズ博士により却下されました。イエセニア博士の続けての案はポータブルチェスセットであり、これは認められました。
2013/02/28 SCP-4051は20m³のメトキシフルランを顕現しSCP-████を無力化することによりその収容室からの再収容を手伝いました。
2013/03/03 プロジェクト350-ヤヌスの試作機が建設されました。機器が運用できないことが実験により確認されました。エドワーズ博士はSCP-4051のアノマリーについてのデータがより必要であると通知されました。
2013/03/04 エドワーズ博士はプロトコル350-プロミシアンに用いられる切開機器の交換を要望しました。当該機器は不明な手段により大変な損傷を受けています。
2013/04/10 プロジェクト350-ヤヌスは求められた物品の代わりに████████████を産生し続けていました。エドワーズ博士はプロジェクトを確実に成功させるために全権を与えられました。
2013/04/12 イエセニア博士はプロトコル350-プロミシアンに関する倫理委員会による審査を要求しました。要求は却下されました。
2013/04/27 週毎の標準メンテナンスセッション中、SCP-4051は落下してきた鉛製支柱により受傷しました。随伴職員は治療を要求し、SCP-4051は怪我のために様々な包帯を顕現する許可を求めました。要求は承認されました。
2013/05/16 イエセニア博士はSCP-4051の診療録へのアクセスを求め、彼女のクリアランスレベルが不十分であることを再確認させられました。要求は却下されました。
2013/05/23 [倫理委員会命令によりデータ削除済]
2013/05/25 プロジェクト350-ヤヌスは要求された物品を成功裏に顕現しました。顕現直後に機械は故障し、動作不能となりました。

補遺4051.6: [入力無効]

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