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アイテム番号: SCP-4052 |
LEVEL 2/4052 |
収容クラス: EUCLID |
閲覧制限 |
特別収容プロトコル: 比較的辺鄙な地域にあることから、イリノイ州サンドイッチの町は財団によって封鎖されています。町に入ろうとする人物は尋問し、クラスB記憶処理を施して解放します。
このサイトのあらゆる食品は、町境の外側に構築されたカフェテリアの内部で保管、消費しなければいけません。職員の喪失を防ぐため、出現したSCP-4052には誠意をもって対応すべきです。料理に関連する異常存在の除去にSCP-4052を利用する申請は現在審査中です。
説明: SCP-4052はアメリカ合衆国イリノイ州サンドイッチの町にのみ出現するヒト型実体です。この実体は一般的な白人男性の警察官に類似しますが、唯一の例外として、頭部が切り分けられていない食パンの塊のように見えます。これにも拘らず、SCP-4052は特に問題なく話す/見る/聞くことができます。
SCP-4052は、“サンドイッチ”という言葉を使って定義できる物が町内に持ち込まれるか、町内で作られると現れます。SCP-4052はサンドイッチ警察署が使用するものと同一の警察車両(以下SCP-4052-1とする)に乗り、問題の物体の作成者に最も近い舗装路に出現します。SCP-4052はサンドイッチの保有者に接近し、その人物に“サンドイッチ免許証”の提示を求めます。このような法的文書の存在は知られていません。
満足のいく文書を提示できなかった場合、SCP-4052はサンドイッチを押収し、それをSCP-4052-1の後部座席に置いて走り去ります。SCP-4052-1は対象者の視界から外れた時点でSCP-4052と共に消失します。“サンドイッチ免許証”を取得する方法について直接訊ねられた場合、SCP-4052は関心を払わず、質問は“DSO”に向けてほしいと述べます。このような名称の行政機関や部門の存在は知られていません。
補遺: 以下は、SCP-4052出現条件の範囲を特定するために行われたSCP-4052実験記録の一部です。
手順: D-1401は標準的な七面鳥肉入りのサンドイッチを調理した。サンドイッチが完成する前に、100mgのヒ素が加えられた。
結果: SCP-4052は青いゴム手袋を嵌めて出現し、サンドイッチを押収して「このサンドイッチはヒ素が多すぎる。1グーギリオンgoogillion当たり3パーツの標準制限を遥かに超過しているよ」と発言した。
結論: サンドイッチを安全に消費できない場合、SCP-4052が出現する。
手順: 数枚のカットされた金属片を、D-1401が積み重ね、大まかにサンドイッチの見た目を再現した。
結果: SCP-4052は鎖を編み込んで作られた手袋を嵌めて出現し、金属を押収して、職員に「君はクラスBサンドイッチ免許を持ってるか? 金属やその他の高密度物質を含有するサンドイッチを構築する時は、クラスBの免許が必要なんだ」と告げた。
結論: サンドイッチが非食用素材で作られた場合、SCP-4052が出現する。
手順: D-1401は標準的な印刷用紙に“サンドイッチ”という言葉を書いた。その後間もなく、サンドイッチの雑な絵がもう1枚の紙に描かれた。
結果: SCP-4052が出現して両方の紙を押収し、「この書類は何年前のものだい? まだ更新してないのか? 僕らが君のサンドイッチの運用状況を確認できるように、サンドイッチ文書は定期更新する必要がある。もし免許を持ってるのなら、標準サンドイッチ検査を受けて、根本的な問題が無いのを証明してほしいね」と述べた。
結論: サンドイッチの抽象概念や視覚的表現が使用された場合、SCP-4052が出現する。
手順: D-1401は標準的な紙片の上に、アメリカ合衆国マサチューセッツ州サンドイッチの地図を再現した。
結果: SCP-4052は途中で出現し、書きかけの地図をD-1401から取り上げた。立ち去る前に、SCP-4052は「自分が何を弄んでるか分かってやってるんじゃないか? 君は向かい合うサンドイッチの間に亀裂を作ったかもしれないんだぞ。スライスの間にいる奴らを解き放ちたくはないだろう」と述べた。
結論: “サンドイッチ”という用語が特定地点への言及として使用された場合、SCP-4052が出現する。
手順: D-1401はハムサンドイッチの定理を、定理名を述べずに文章解析しようと試みた。
結果: SCP-4052は解析作業の開始から約47秒後に出現し、D-1401から全ての筆記用具を押収し、「何をやってる?! 僕らを皆殺しにする気か?! A4用紙にサンドイッチ創造ルーンを描くだって? こんなペラペラの圧縮パルプ片じゃ、Nサン次元Nth sandimensional実体を押し留められるはずがない。君、これが最後の警告だ。火遊びを止めなさい」と述べた。SCP-4052はその後、D-1401に対して、複数のサンドイッチ関連違反で500ドルの罰金を科す旨が記された違反切符を発行した。
結論: “サンドイッチ”という用語が数学的プロセスや抽象概念に関連する場合、SCP-4052が出現する。
手順: D-1401はSCP-3689のレシピを与えられ、その作成に必要な食材を提供された。
結果: D-1401が最後の食材を加えようとした時、SCP-4052が出現して銃を抜き、調理を止めて手を頭の上に置くようにD-1401に命令した。D-1401は抵抗し、SCP-4052によって拘束され、SCP-4052-1に乗せられた。SCP-4052はSCP-4052-1に再度乗車してから、標準的なレベルB化学防護服を着用し、バイオハザード廃棄袋を持って現れた。SCP-4052はサンドイッチを分解し、各食材を個別に廃棄袋へと投入した。作業の完了後、SCP-4052は付近の研究者に向かって猥褻なジェスチャーを見せつけ、D-1401と共に消失した。現在まで、D-1401はその後のSCP-4052出現事象に伴って再出現していない。
結論: サンドイッチに異常性がある場合、SCP-4052が出現して適宜対応する。
アイテム番号: SCP-4052 |
LEVEL 4/4052 |
収容クラス: ARCHON |
機密 |
特別収容プロトコル: SCP-4052の積極的な収容は行われません。SCP-4052の過去の収容プロトコルは取り消され、それに応じて分類が変更されました。
アーカイブ済収容プロトコル: SCP-4052は旧財団サイトを占拠しており、町内には民間人が存在しないため、SCP-4052を現在地から退去させる試みは成功していません。このため、SCP-4052の収容は偽情報流布と誤誘導を重視します。サンドイッチの町に繋がる/町の中を通っている全ての道路は、近隣のプラノ市またはソモノーク市へ向かう道筋へ迂回されます。財団の前哨基地が、町からは見えないように、近隣の丘の中に建造されます。町に接近しようとする人物は通過を許可され、SCP-4052から見えない距離まで遠ざかった時点で拘留します。これらの人物は尋問され、記憶処理され、近隣の町へと移送されます。如何なる理由であれ、サイト-481への入場試行にはレベル4研究者2名の承認が必要とされます。
説明: SCP-4052は現在、イリノイ州サンドイッチの町を包括する財団サイト-481を占拠しているヒト型実体の集団です。これらの実体は様々な民族・性別の一般的な警察官に類似しますが、唯一の例外として、頭部が切り分けられていない食パンの塊のように見えます。これにも拘らず、SCP-4052は特に問題なく話す/見る/聞くことができます。現時点での推計によると、町に住んでいるSCP-4052個体は45体~200体の間ですが、この個体数は定期的に変動します。
SCP-4052-1は、SCP-4052が所有する装甲車であり、かつてのサンドイッチ警察署が使用していた警察車両に類似します。未知の手段を介して、SCP-4052-1はサイト-481と別次元に存在すると思われる孤立空間(4052-Ωとする)の間を転移できます。SCP-4052はこの能力を使って物資、建築資材、追加の個体を輸送しています。
民間人が接近すると、SCP-4052は非常に友好的に振る舞い、サイト-481や町そのものへの入場を許可します。SCP-4052が攻撃的に反応するのは、“サンドイッチ”という言葉を使って定義できる物を持った人物が町に入ろうとしたか、そのような物体が町の中で作成された場合のみです。一度町の中にある何かがサンドイッチと見做されると、その“サンドイッチ”の所有者はすぐ近くのSCP-4052個体群に逮捕され、“サンドイッチ”は押収されます。その後、逮捕された人物はサイト-481のDクラス独房へと連行され、一見ランダムな期間にわたって留置されます。SCP-4052の敵意の激しさは対象物ごとに異なり、サンドイッチと定義し得る異常物は最も暴力的な反応を引き起こします。
財団の収容試行を認知している人物がサイト-481に入場しようとすると、SCP-4052から激しい攻撃を受けます。これは、対象者と財団の接点が過去のものか、現在も続いているかに関係なく発生します。交戦中のSCP-4052は極めて高い苦痛耐性を示し、銃創や複雑骨折を無視して財団職員を攻撃し続けます。SCP-4052は全ての職員が鎮圧または殺害されるまで攻撃を続けた後、鎮圧された職員をSCP-4052-1に乗せて、4052-Ωに移送します。4052-Ωに連行された人物はこれまで回収されていません。
補遺.4052.1: サイト-481に潜入する数回の試みが失敗した後、財団の潜入エージェントが民間人の写真家数名を説得し、最近建造されたばかりのテーマパークという名目でサイト-481の内部を撮影させました。特記事項として、写真には町の各所に張り出された数枚のチラシが写っており、サイト内でも圧倒的な存在感を示していました。2回目の民間人遠征で、これらのチラシの1枚が回収されました。このチラシの複製は以下の通りです。
全ての警察官に告ぐ
サンドイッチ前哨基地ファイ-アルファに駐留している者は、“確保収容保護財団”の名称で知られる組織に関連するヒトを警戒せよ。意図は不明ながら、この組織はサンドイッチ時間内の大規模な亀裂の生成と、低層スライスにおける数体のNサン次元実体の解放に大きく関与した。我々が施行する法律への、この露骨なまでの違反と無知は、サンドイッチ・プライムの現状の一因となっている。
これらの人物と遭遇した場合は、可能な限り速やかな拘束が不可欠である。 彼らは極めて凶暴だと判断されており、過去にもこの施設への突入を試みている。動機が未だ不明確であるため、サンドイッチ・プライムへ移送した後、鎮静して聞き取り調査を行うこと。拘束できないならば、銃器の使用を躊躇してはならない。君たちの安全が何よりも優先される。
警戒を怠りなく。重ねて言うが、ここでの我々の戦いは民間ヒトに対するものではない。これは我々の法に背き、他者の安全を脅かす者たちへの戦いである。
エンパンダEmpandaが共に在りますよう。
補遺.4052.2 20██/09/14、SCP-4052の施設管理能力を弱めることを目的として、機動部隊ラムダ-24 (“イースト&デジスト”)がサイト-481への組織的な襲撃を敢行しました。かつての荷物積み下ろしエリアで、機動部隊は化学爆薬を用いて、使われていない金属製のガレージドアを破壊しようと試みました。爆発でドアには大きな穴が空きましたが、1人のラムダ-24隊員が入場口を調べようとした時、数匹の敵対的な実体が内部から飛び出し、準備の整っていなかった機動部隊を攻撃しました。これらの実体群は、黄色の半固形物で構成されているかのような外見で、銃火器の影響をほとんど受けず、機動部隊員の大半を数分以内に殺害しました。騒動を聞きつけたSCP-4052個体群が施設外に駆け出し、軍用火炎放射器で攻撃し始めるに至って、ようやくこれらの実体群は鎮圧され、生き残ったラムダ-24隊員は逃走しました。
この事件の後、SCP-4052が記した1枚の簡潔なメモが、ランドール・バノック研究主任のデスクで発見されました。これは恐らく、バノック研究員が以前SCP-4052の収容に関与していたためだと考えられます。メモの書き起こしは以下の通りです。
親愛なる確保収容保護財団へ
我々の活動への干渉を止めるよう、正式に要請する時期が来たようだ。理解できない事や危害を及ぼし得る物から大衆を護るのは善行だと君たちが信じているのは、こちらも重々承知している。それが非常に崇高な大義であるのにも同意する。だからこそ、我々が同じ崇高な目標に従い、理解の欠如ゆえに他者に危害を及ぼし得る事物を制御することを認めてほしい。ここで言う“事物”には君たちが含まれる。
君たちはこれまで、規則が定められた理由を理解できないことを、そしてそれらを公然と無視する傾向を、幾度となく示してきた。つい先日、君たちの部隊がオープンサンドイッチ爆薬のそれと同一のプロセスで、考え得る限り低い層域のスライスに繋がるポータルを作成した結果、我々はその尻拭いをしなければならなかった。君たちの明らかに不注意な活動手段と比べれば、普遍的な制約の順守という点において、我々の機関の方が遥かに良くやっている。君たちは何度も我々の活動を妨害し、“実験”を行う度に数えきれないストレスと事務処理を駐在官たちに押し付けた。君たちが我々の使命において果たした貢献は、何度か侵入を試みている最新の前哨基地の建設だけだ。
我々はお互い独自の道を行くのが最善だと感じている。そうは思わないか? 我々は君たちによる次元間情報漏洩を不安視する必要がなくなる。君たちは我々の空間法を侵害したり、亀裂を作って我々の前哨基地に敵対存在を解き放ったりするのを止める。双方の勝利だ。無論、我々の機関全体に及ぼした影響を鑑みて、今後もそちらの動向には目を光らせておく。君たちもこの方針に従ってほしい。
我々を心配するな。自分たちの収容は自分たちの力でできる。君たちもまた同様であることを望む。
誠意を込めて、
シルヴィア・ラヴァッシュ
サンドイッチ大変動防止会Sandwich Cataclysm Prevention
O5評議会の決議後、SCP-4052とその継続的な次元間法執行活動に対する財団の関与は全て中止されました。
ページリビジョン: 10, 最終更新: 06 Jul 2021 14:02