
メイン州バンゴー(アメリカ合衆国)の衛星写真。以前までは、SCP-4070-1の一般的な目的地でした。
アイテム番号: SCP-4070
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 自動運転車がSCP-4070-Aへ向かっていると判明した場合、その全ての移動を妨害し、停止させてください。
自動運転車用ナビゲーションソフトウェアを開発するグループに潜入している財団のエージェントは、関連システムを用いてSCP-4070-Aの認識を阻害するコードを注入してください。
SCP-4070-1を迎撃するために機動部隊タウ-58「プリムス・フューリー」が設立されています。プリムス・フューリーは、SCP-4070-Aの周囲1kmの防御線を常に維持してください。
説明: SCP-4070は影響を受けた自動運転車(SCP-4070-1)がユーザー入力を無視し、代わりにSCP-4070-Aへ集結しようとする現象です。
SCP-4070-AはSCP-4070-1の標的です。現時点での予測では、自動運転車はその発進時において、(100/e^x)%の確率でSCP-4070-1となることが判明しています(xは、電気自動車とSCP-4070-A間における、キロメートル換算での距離と同値)。SCP-4070-1はSCP-4070-Aに向けて一直線1に進んでいるとみられています。
近年まで自動運転車が相対的に希少であったため、SCP-4070がいつ発現したかは判明していません。しかし、SCP-4070-Aの経歴から、1983/██/██が開始日であると提案されています。
補遺-4070-1: 発見記録: SCP-4070は、イギリスの████で[編集済]ブランドの自動運転車が発進時にSCP-4070の影響を受けて海中へと飛び込み、乗車していた3人を死亡させたことによって発覚しました。
車のデータを解析したところ、安全装置が無効化されており、GPS座標でアメリカ・メイン州のバンゴーに相当する地点へ向かって進んでいたことが判明しました。その地点は後に、当時のSCP-4070-Aの位置と正確に一致していたことが確認されました。後の実験で、SCP-4070-Aの異常性が立証されました。
補遺-4070-2: 1999/██/██、SCP-4070-Aは、自動車の人身事故に巻き込まれ、付近の窪みへ跳ね飛ばされました。SCP-4070-Aは臀部の骨折、右脚の多重骨折および気胸に見舞われました。
この事故について、後に財団が広範な調査を行った結果、SCP-4070は関与していないことが判明しています。
補遺-4070-3: 2019/██/██、██████社が2018年に██████ブランドの車両を搭載して発射した宇宙ロケットが、██████社の意図していない進路を取っていることが確認されました。宇宙ロケットは、目的地の[編集済]へ向かわずに、残りの燃料を利用してSCP-4070-Aへ向かうように進路を変更しました。現在の予測では、宇宙ロケットは小惑星-41970-A455へそのまま衝突することになるとみられており、人命を脅かすことはないと予測されています。