アイテム番号: SCP-4091
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在、シェパード次席研究員はサイト-25の標準人型実体収容チャンバー内に収容されています。また、シェパード次席研究員を中心とした半径5メートルの範囲は常時監視される必要があります。SCP-4091-1が出現した場合、SCP-4091-1は保安職員によって捕獲された後に消失するまで収容されます。
説明: SCP-4091はシェパード次席研究員を中心とした半径5メートルの範囲内で発生する、SCP-4091-1と指定されている1匹のイエイヌ(Canis lupus familiaris)の自然発生現象です。SCP-4091の発生間隔は不規則性が高く、最長記録は3ヵ月間、最短記録は1時間です。
SCP-4091-1は知能が高く、会話が可能です。SCP-4091-1は出現後、シェパード次席研究員を見つけ、会話しようと試みます。会話が終了する、または出現から30分以内にシェパード次席研究員を発見できなかった場合、SCP-4091-1は消失します。
補遺: シェパード次席研究員とSCP-4091-1の間で行われた会話の記録。
<記録開始>
シェパード次席研究員: おお、君か。元気だったかい?
SCP-4091-1: ばっちりだよ。
シェパード次席研究員: それは良かった。それで、私が去ってから何か面白い事はあったかい?
SCP-4091-1: あんまり。ちょっとぶらぶらしてただけ。
シェパード次席研究員: そうか。私がここに居た間、こちらも何も起こらなかったよ。
SCP-4091-1: それは嘘だね。マイクが滑って転んで、新しいジーンズを泥だらけにしちゃったときにマイクのお母さんがどれだけ怒ったか覚えてる?僕らは何年もの間、それについて笑ってたんだ。
シェパード次席研究員: うん、ああ、それは良かった。
シェパード次席研究員は床に視線を落とす。SCP-4091-1とシェパード次席研究員は40秒間沈黙する。
SCP-4091-1: 君が居なくて寂しいよ。
シェパード次席研究員: ああ、だろうね。
SCP-4091-1: 君は戻って来てくれるの?
シェパード次席研究員: できるかどうかは分からない。
SCP-4091-1: なんで?
シェパード次席研究員: 私はここで仕事をしているんだ。
SCP-4091-1: 仕事って何?
シェパード次席研究員: 言っても分からないと思うよ。
SCP-4091-1: じゃあ、いつかは帰って来れる?
シェパード次席研究員: 多分、できない。
SCP-4091-1: そんな、それは残念だよ。
シェパード次席研究員: ああ。
保安職員が到着する。SCP-4091-1が消失する。
<記録終了>
尋問では、シェパード次席研究員はSCP-4091-1と交わした会話の詳細を述べることを拒み続けました。