SCP-4096

アイテム番号: SCP-4096

アノマリークラス: Euclid 議論中

特別収容プロトコル:

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SCP-4096はその場で収容し、金網フェンスで囲って閉鎖済の標識を取り付けます。SCP-4096が建物の壁を通過して公衆の面前に触れた場合、SCP-4096を覆い隠すために2つ目の壁が建設されます。

SCP-4096の実験にはO5評議会による明示的な許可が必要であり、実験は現在 最優先事項となっています 無期限に延期されています。

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SCP-4096は、多様体の現在の定義の下では収容されています。この収容を突破する方法は現在調査中です。

説明:

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SCP-4096を内包する建物 (収容前)

SCP-4096はイギリス、ヘレフォードの、現在は放棄された文書館の壁の一部に入れ子になっている複素位相多様体です。SCP-4096は、確立した二項対立における2つの相反するものを入れ替え、それによって対照的もしくは正反対の組み合わせである2つの要素を交換する方法を表しています。この影響はSCP-4096を使用して元に戻さない限り恒久的であり、周辺地域にのみ適用されます。SCP-4096は抽象概念のものを除いて物理的かつ物理用語で定義されていないものであるため、その位置を外部から変えることはできません。大陸移動に対する僅かな過補正により、毎年およそ0.4 cmずつ北に移動しています。

以下はSCP-4096の全使用記録のリストです。

2018-06-12: 民間人によって活性化され、半径100 m圏内の昼と夜とが入れ替わった。月が白熱するプラズマの球と化し、太陽が輝く巨大な岩の球体になった。この変化は影響範囲内の現実性にのみ影響を及ぼした。

2018-06-14: 初期収容チームによって活性化され、半径100 m圏内の赤と青とが入れ替わった。すべての電磁放射が電磁スペクトル上の約545 nmを軸に反転した。その結果生じた物的損害と人命の損失は影響範囲をはるかに超えて拡大し、職員24名、民間人9名が死亡した。

2018-06-29: 研究職員のチームによって活性化され、半径100 m圏内の善と悪とが入れ替わった。生存者1名は現在収監されている。

2018-07-11: Dクラス職員によって活性化され、大と小とが入れ替わった。対象は死亡し、38時間後にバクテリアが無力化された。空間の歪みは観測されなかった。

2018-07-21: Dクラス職員によって活性化され、半径100 m圏内の大と小とが入れ替わった。建物が構造健全性不良を起こし、対象は腕時計の下に押し潰された状態で見つかった。

2018-08-01: Dクラス職員によって活性化され、半径100 m圏内の破損と無傷とが入れ替わった。建物は構造健全性を受け、対象は破損していた。

2018-09-02: 自発的に活性化し、半径200 m圏内の正常と異常とが入れ替わった。調査チームはストレージに配置された様々なAnomalousアイテムの検索中に誤ってSCP-4096を活性化していた。その後、これを補うために2次ボリュームがAnomalousアイテム記録に追加された。

2018-09-03: 調査チームによって活性化され、半径250 m圏内の上と下とが入れ替わった。当該影響を元に戻すため、機動部隊シータ-90 ("角度研削者") が派遣された。活性化を引き起こす前に、SCP-4096は自発的に自己活性化した。

2018-09-03: 自発的に活性化し、半径500 m圏内の協力的と反抗的とが入れ替わった。機動部隊シータ-270は直ちに効果範囲から立ち去った。多数の昆虫が建物の中へ放たれ、昆虫恐怖症であるDクラス職員のチームが活性化の原因を特定するために派遣された。

2018-09-03: 自発的に活性化し、半径950 m圏内の前方と後方とが入れ替わった。混乱状態からしばらくして、Dクラス職員がアノマリーに向かって反転し続けた。

2018-09-03: 自発的に活性化し、半径1.6 km圏内の内側と外側とが入れ替わった。建物内の人物は外側に出た。外部の監視チームは内側に入ったか、内側になった。SCP-4096は文書館の壁と交差していたためその場に留まっていた。

2018-09-03: 自発的に活性化し、半径20 km圏内の発話と沈黙とが入れ替わった。SCP-4096は数分間にわたって絶え間なく懇願し続けたが、その場に居合わせた誰もが沈黙しか聞き取ることができなかったため、行動は取られなかった。

2018-09-03: 自発的に活性化し、不明な半径にわたって不明な組み合わせが入れ替わった。

2018-09-04: 自発的に活性化した。現在の説明を参照。

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SCP-4096

SCP-4096は自然法則に反する現象の収容・破壊・利用に尽力する秘密多国籍組織です。
SCP-4096の指導者達 (監督評議会。現在はSCP-4096-1に指定) は、現在自らを収容している多様体を活性化しようと試みているか、(突破防止のために十分すぎるほどの収容手段を多様体が講じて以降は) 外部から多様体を活性化させようと試みています。

現在は組織自体は収容されているものの、職員や資源の大部分は収容を免れていることに留意してください。現時点では特にSCP-4096を体現する品目のみが多様体内に収容されています。異常現象によってSCP-4096が収容されていること、およびSCP-4096が自らのデータベースに登録されていることは、最悪の場合でも、SCP-4096-1以外の全職員にとっては些細な問題に過ぎません。特筆すべきは、SCP-4096-1の構成員こそが自らを収容している多様体を故意に活性化した直接の責任者であり、それによって多様体が恒久的に被収容物と収容者の下位集合を入れ替える事態を引き起こしています。

現在SCP-4096-1は、SCP-4096の職員に対し可能な限り速やかに多様体の防衛線を突破するよう指示しています。それが実現不可能であることはいずれ明らかになるため、非多様体関連の職務は通常通り継続されます。