SCP-4109
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アイテム番号: SCP-4109 LEVEL 1/4109
収容クラス: SAFE 制限無し

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SCP-4109を収容している納屋。

特別収容プロトコル: SCP-4109が存在する地所は財団フロント企業に買収されており、カバーストーリー93(私有財産)の下に収容されます。高さ3.6mの金属柵が地所の周囲に構築されています。T/MTO.AICによって収集されたデータは、内容に著しい逸脱が無いかを週1回チェックします。実験中に生成された可食廃棄物は動物サイト-37に提供されます。

説明: SCP-4109はフロリダ州ゲインズビルの放棄された納屋に存在する柑橘類果実の巨大な山です。山から10,000kg以上の果実が除去されているにも拘らず、SCP-4109の大きさは縮小していません。SCP-4109を構成する果実は、集塊の一部である間は腐敗しません。SCP-4109から除去された果実は非常に速い速度で腐敗し、3日後には乾燥した状態になります。SCP-4109から除去された果実は、皮を剥くまでは物理的に異常性が無いように見えます。果実の皮を剥くと、その内側には図像(SCP-4109-1と指定)が存在します。

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乾燥したSCP-4109-1の一部。

SCP-4109-1の美術様式、調子、構成は現代の風刺漫画、とりわけ印刷媒体の新聞に掲載される類のそれに類似しています。SCP-4109-1は専ら、現時点では擬人化された果実だと考えられている実体群のやり取りを描写します。これらの実体は肉体的に人間のように見えますが、特徴の無い大きな頭部、毛髪の欠如、異常な皮膚色素の沈着といった顕著な相違点があります。各SCP-4109-1実例の内容は非常に定型的であり、基本的な物語の雰囲気は他の実例と同じで、逸脱は殆どないし全く見られません。この物語は多くの場合、やや悲観的な調子で、特定の実践行動に対する批判を巡って展開します。SCP-4109-1の美術様式もこの傾向に従っており、キャラクターたちはしばしばお互いに同じ容姿のコピーで、年齢や職業を表すための僅かな違いがあるだけです。

補遺.4109: 財団リソースの短期再配置に際して、SCP-4109の目録化と分析に用いられている手段は極めて非効率的だと判断されました — 当時、効率的なデータ予測を行うには8名のDクラス職員が必要でした。手作業で皮を剥いてSCP-4109-1を記録するという煩雑なプロセスを回避するために、そして実験中に特筆すべき実例が全く確認できなかったことを受けて、SCP-4109-1の記録と分類はT/MTO.AICに割り当てられました。T/MTO.AICは本来、財団の保安用人工知能ですが、現在は改造された工業用オレンジ皮剥き機の内部で動作しており、物理メディアの効率的分類のために再利用されています。T/MTO.AICは内部業務に関する幅広い知識を有し、財団の利益に対して害となり得る異常な脅威を識別できるように設計されています。以下はT/MTO.AICが収集したSCP-4109-1の内容の要約です。

テスト#57

T/MTO.AIC 要約

選択された抜粋:

教室に数人の生徒と1人の教師がいる。生徒たちは“本”というタイトルの教科書を持って机に座り、教師は黒板の隣に立っている。黒板の文字は“知識”と読める。1人の生徒が教科書を持ち上げ、もう1人の生徒に「スワイプしてるのにページがめくれないんだけど」と述べている。

分析:

∙ 子供には物理的な印刷書籍の仕組みを理解するための精神的能力が欠如している。

∙ 子供は十全な運動能力の発達に必要な正しい栄養を与えられておらず、本を損傷することなくページをめくることが不可能である。

∙ 子供は印刷メディアについての過去の知識を曖昧化するウィルス性反ミームに曝露し、印刷メディアを認識することが不可能になっている。

類似する抜粋の数: 3,581

最終結論: 子供は不利益である

テスト#94

T/MTO.AIC 要約

選択された抜粋:

浜辺に2人の子供と数人の大人がいる。大人たちは携帯電話を持って漫然と歩いている。子供たちの隣には2つの大きな穴がある。これらの穴から大人のキャラクターの容姿に類似する足が突出している。子供たちはショベルを持って話している。1人の子供がもう1人に「何匹捕まえた?」と訊ねている。

分析:

∙ テクノロジーに夢中になっている大人は自らの子供を監督できず、彼らが労働安全衛生局の規制に違反して、罰則を受けずに安全上の問題を作り出すのを放置している。

∙ ヒト型生物の足に類似する異常な生命体が砂地の大きな割れ目に形成され始め、そこに落ちる不注意な人物を捕食している。

∙ 子供たちは人通りの多い地域で定期的に生贄を捧げるための穴を掘り、テクノロジーに夢中になっている不注意な人物をそこに落として、人間の死体を収集するプロセスを早めている。

類似する抜粋の数: 10,219

最終結論: テクノロジーは破壊的で恐るべきものである

テスト#176

T/MTO.AIC 要約

選択された抜粋:

1人の大人がバーカウンターの丸椅子に座っている。カウンターの後ろには、バーテンダーと推定される第2の大人がいる。客は財布を開けてからコップ1杯のアルコールを注文する。バーテンダーはアルコール入りと推定されるガラスコップを客に提供する。客は再び財布を開けてから2杯目のアルコールを注文し、提供される。3杯目を注文されたバーテンダーは「ねぇ、何故しょっちゅう財布を覗くんですか?」と客に訊ねる。客は「妻の写真が入ってる。綺麗に見え始めたら飲み過ぎだと分かるんだ」と返答する。当該実例には大きな白い外枠が付随しており、その上部に沿って“ワロタ、マジおもしろ!!!! [原文ママ]”という文言と、その後に続く数個の笑顔の絵文字が記されている。

分析:

∙ 客の妻は、彼女の配偶者の血中アルコール含有量に直接比例する異常現象の影響を受けている。

∙ 飲料は、主要な瓶詰め加工会社全体に拡散した水媒介の細菌によって、着実に強力な幻覚発現物質に変換されている。

∙ 男性は現在Tartareanクラス悪魔実体に憑依されており、実体を効果的に鎮圧して完全な身体機能を取り戻すために、著しく高い酩酊レベルが求められている。

類似する抜粋の数: 17,498

最終結論: 結婚は有害である

テスト#214

T/MTO.AIC 要約

図像転写:

高齢のキャラクターが蓄音機を持って歩道を歩いている。この人物の背中には大きな自動車用バッテリーが括り付けられ、蓄音機に電力を供給している。人物は立ち続けるのに苦労しているように見える。より若いキャラクターが遠くの窓から高齢キャラクターを眺めている。高齢キャラクターは「MP3プレイヤー??? MP3プレイヤーじゃと??? 誰がそんな物を欲しがる?? 純粋な録音には敵わんわい!」と言う。

分析:
∙ 不明なK-クラスシナリオによってインターネットアクセスを必要とするテクノロジーが廃れ、物理的な記録とメディアへの依存度が高まったことで、デジタルメディアの可用性と信頼性が低下している。

∙ ミームハザードが蔓延し、情報を基に判断を下す人間の能力を低下させている。具体的には、ミームハザードの標的は合理的思考と分析的推論であり、人類は代わりに柔軟性の無い論理、経験則、認知バイアスに依存するようになる。これは、ヒューマンファクターの観点から見て最適ではない決定と、個人的な信念や経験を大きく信頼する傾向に繋がる。

∙ 財団の崩壊と広範囲に及ぶ異常兵器の運用によって、人類の文明は滅亡し、生存者たちは終末論的な環境下に置かれている。この状況を修正するために、人類は有形財や資産を犠牲に捧げ始め、それによって人為的な携挙を引き起こすか、または不明な神格実体を召喚しようと試みている。

類似する抜粋の数: 31,843

最終結論: 何もかも酷い


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