アイテム番号: SCP-4117-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-4117-JPがある傘見村周辺地域を保護区域とし、警備員を常駐させ民間人の侵入、脱出を防いでください。████川の下流には堤防を築き洪水から下流の街を守ってください。気象庁特異自然現象対策室に連絡し、SCP-4117-JPに関する情報を差し替え、カバーストーリーを流布してください。
説明: SCP-4117-JPは傘見村内を通る████川の川辺に存在する異常性を持った建設途中の堤防です。SCP-4117-JPは一週間に一度原因不明の力により崩壊し、大量の水を生み出し傘見村及びその周辺に洪水を引き起こします。洪水は傘見村の村民が全滅するまで続き、全滅した後傘見村及び洪水の影響を受けた地域が洪水発生前の状態に復元されます。その後、一週間経つとまた洪水を引き起こし、繰り返し続けます。また、SCP-4117-JPを破壊を試みは実行者が何らかの異常な力によって殺害されてしまうことからすべて失敗しています。
SCP-4117-JPは19██年█月█日に傘見村で発見されました。発見当時、傘見村は洪水によって消滅したと記録されていましたが調査員が発見した際、住民が232名確認され普通に生活していました。財団は衛星画像等から解析した結果、洪水した後復元される異常性が確認され洪水を引き起こし続ける堤防を SCP-4117-JPに指定しました。19██年█月█日に傘見村の住民を洪水から逃れられる高台まで避難させようと試みたもののSCP-4117-JPが避難場所ごと飲み込むほどの水を避難した村民が全滅するまで生み出し周辺の街にも甚大な被害負わせたことから傘見村の村民は傘見村から脱出することを禁止しました。その後の調査でSCP-4117-JPは建設途中であることがわかりました。
SCP-4117-JPが建設された経緯や異常性についての住民に調査が行われました。
対象: 傘見村村民A、里美村村民B
インタビュアー: 島岡里見研究員
付記: 質問予定
・異常性の自覚について
・SCP-4117-JPの建設経緯等
・SCP-4117-JPの異常性に関する原因<録音開始>
島岡里見研究員: まず、あなたはあの堤防が崩壊して洪水を起こしたことがあることを知っていますか。
傘見村村民A: ええ、知っています。
傘見村村民B: あの堤防について何か知っているのですか。
島岡里見研究員: あまり、多くは知らないです。
傘見村村民B: 堤防が一週間ごとに崩壊して洪水を起こしていることもですか。
島岡里見研究員: それは知っています。洪水に飲み込まれるとき痛みや苦しさは感じますか。
傘見村村民A: 感じますよ。もう100回以上洪水に飲み込まれていて、最近は安楽死できるような設備を一部の村民で作ったんだ。他の村民はすで精神が破壊された状態にある人もたくさんいる。
島岡里見研究員: もう一つ質問を、あの堤防はどのような経緯で建てられたのですか。
傘見村村民A: 昔、この地域に国が公共事業として堤防を建設しようとしたんだ。その川で洪水が昔から頻発していたからね。でも、村民の多くは反対したんだ。村民は川に思い入れがあった、堤防によって今までの生態系や景観が崩れることを危惧してたし、うちの村では川を信仰の対象としてから。洪水が飛発しているといってもこの村は大丈夫だったしね。
傘見村村民B: 確かそのあと、強引に建設しようとした国に対して村民がたくさん反対運動をして建設中止まで追い込んだんだよ。
傘見村村民A: でも今でも川に信仰がある人は一部の人だけだよ。今はほとんどの村民が川を嫌ってる。島岡里見研究員: なぜ、洪水を引き起こして復元されるのを永遠に繰り返しているのかわかりますか。
傘見村村民A: わからないです。
傘見村村民B: 村長に聞けばわかると思いますよ。反対運動の中心に立っていたので。
<録音終了>
終了報告書: 昔、堤防建設に関する対立があったようです。次は村長にインタビューをしてみましょうか。
対象: 傘見村村長
インタビュアー: 島岡里見研究員
付記: 質問予定
・川に対する信仰について
・SCP-4117-JPの異常性に関する原因
<録音開始>
島岡里見研究員: 川に対する信仰はどのようなものなのか教えてください
傘見村村長: いまから、何百年か前に洪水が起きた。でも、その時村民が川に宿っていた神様にお願いをしに行って洪水を止めたという伝承が残っている。そこから、村を守ってくれた神はあがめられるようになった。
島岡里見研究員: それでは、川が悪者になると思いますが、なぜ川の神をあがめているのですか。
傘見村村長: 川は悪者ではない。我々が生きるための飲み水や畑作のための農業用水を恵んでらっしゃる善の神だ。悪者は大雨を起こす雨の神だ。彼が定期的に村で遊んでいるの如く、大雨を降らしていのだ。島岡里見研究員: そうなんですね。ではなぜ、堤防が崩壊することで洪水を引き起こし、その後村ごと復元されるのを永遠に繰り返しているのかわかりますか。
傘見村村長: それは呪力によるものだ。堤防建設が反対運動で止められたのはしっているか。
島岡里見研究員: はい、知っています。
傘見村村長: その時の建設を指揮していた███という奴がおって、そいつは堤防建設事業の中止されたことに強い怒りを感じていたんだ。事業の中止で降格されたからね。その後、建設途中の堤防の解体工事中に███は反対運動をしていた村民が投げた石で事故でけがをした。川を壊そうとした罰だと思うが、けがした時の怒りが呪力として堤防に宿ったんだ。それで呪力で我々に復讐をしようと洪水を起こしているということだ。
島岡里見研究員: 石を投げてけがさせたのは川を壊そうとした罰といえないのでは。
傘見村村長: 何を言っている神聖な川を壊そうする奴は罰があって当たり前だ。
島岡里見研究員: そうですか。この呪力による被害を止めることはできないのですか。
傘見村村長: 呪力は呪いから生み出される。その呪いを祓うことが出来たら止められるかもしれん。しかし、それはかなり難しい。でも、いつか祓うことができると信じている。それまで何度でも立ち向かい続ける。洪水なんかで村は滅ぶことはないからな。
<録音終了>
終了報告書: 原因は堤防建設を指揮していた███による呪いのようです。村長はいつかこの苦しみが終わるという希望を抱いているですがなぜ、そこまで自信があるのでしょうか。
調査の結果、SCP-4117-JPに関する様々な情報が得られました。███氏について財団が新たに調査したところ、現在、行方不明になっていることが明らかになりました。
補遺1: 傘見村堤防建設事業指揮担当███氏が残した手記
おかしい、おかしいなぜこうなる。
何がおきているんだ。これではすべてが無意味になる。
だとしても、一生戦い続けるのみだ。
補遺2: 島岡里見研究員が残した手記
今回の調査で思ったことを書こうと思う。報告書に書けるものではないが次の調査で役に立つかもしれないですし。
一昨日に村の奥にある神社に行ってみたんですよ。一瞬、大きな青い光が見えてちょうど何かの儀式が終わったところだったみたいで話を聞いてみたんですけど、村を未来へつなぐための重要な儀式だそうです。そんなことで今の状況が変わることはないと思いますが、やれることはやったほうがいいはずです。一週間ごとに行っているみたいですし、次は見てみようかな。
もう一つ、堤防のほうを調査した時にこの傘見村って川と村がかなり近いんですよね。少し、雨が降っただけで洪水になるようなそんな土地なのに洪水を止める堤防に反対するのはかなり合理性に欠ける気がします。神聖な川だったとしても洪水を起こしていたら信仰心が堤防建設前から薄れていてもおかしくない。被害を0にできるような方法でもあったのだろうか。
補遺3: 堤防建設反対運動について取り上げられた記事 (一部抜粋)
発行年月日・・・19██年█月█日
現在、██県の傘見村では堤防建設反対運動が続けられています。傘見村では建設省の治水事業によって堤防建設が行われていましたが度重なる反対運動によって建設が中止され、取り壊し作業に取り掛かっています。しかし、取り壊し作業中にも反対運動は続けられているようです。また、建設省にインタビューしたところ反対運動の中には石などを投げるなどの直接被害を受けるような過激な妨害があり、建設担当者が投石により足場から滑落し足に重大なけがを負ったなどの被害もあったそうです。今後の動きについて注視していきたいですね。
発行年月日・・・19██年█月█日
今日の午前七時に傘見村の建設途中の堤防が崩壊し、洪水が起きたと警察等の機関から連絡がありました。傘見村村民の安否について今後、捜査していくと発表されています。



