BY ORDER OF THE OVERSEER COUNCIL
このファイルはΩ/4121クラスに指定されています。資格情報の入力に失敗すると、ベリーマン=ラングフォードミーム殺害エージェントによる終了措置が行われます。
4121
コード入力: t^ime WAITS f0r n∞ man/dtbmh
資格情報が認識されました。ミーム殺害エージェントは取り消されました。
WARNING: さらに承認が必要です。 黒き月は吼えているか?
コード入力: 真夜中、狼たちが羊を恐れるとき
ようこそ、管理者様。
ファイルにアクセス中…
アイテム番号: SCP-4121 |
脅威レベル: |
オブジェクトクラス: Thaumiel Hiemal |
● 黒 |
影響を受けた職員が描いた「壊れない/壊れたことのない/壊れることのないループ」の視覚的表現
特別収容プロトコル: SCP-4121はCK-クラス:再構築シナリオまたはZKクラス:現実不全シナリオなしに収容することはできません。SCP-4121に関連する公的な哲学的文書または”学説”は隠匿監視されます。SCP-4121の科学的確証は信用を失わせられるか、隠匿されます。SCP-4121の公的研究の責任者は財団へ雇用されるか(非協力的な場合)終了されます。すべてのSCP-4121の研究はサイト-Ω1に制限されます。
SCP-4121に対抗する取り組みは、部分的に構築された概念的な段階にとどまるべきです。SCP-4121が広範囲の中立化を経験した場合、影響を受けたアイテムに全ての緊急プロトコルが同時に適用されるべきです。緊急指令モータス-オメガは完全な状態で考案され、実行されなければいけません。緊急指令モータス-オメガの開始は、優先度アルファ-1とされます。
サイト-Ω1に割り当てられたすべての職員はサイト-Ω1に残らなくてはいけません。サイト-Ω1から出ようとする人物は機動部隊プサイ-58(不動のオブジェクト)によって制止されます。安楽死の試みは行われていません。サイト-Ω1のすべての研究部門は、サイト管理官エドウィンの承認なしに共同研究、研究の交換、部門の変更を行ってはいけません。
説明: SCP-4121は人類、SCP財団、および関連するすべての重要なアイテムのある現実に影響を与える時空運動量の矛盾です。現在SCP-4121の影響は基底現実全体ではなく、特定の物理的、概念的に特別なアイテムに限定されています。これには要注意団体・人物・実体と領域・事象も含まれています。世界規模の報道の可能性を含むSCP-4121の挙動の変化は、緊急指令モータス-オメガとして扱われます。
SCP-4121は特定の事象がある時点を越えられなくなる”因果停滞”を引き起こします。同様に、特定の実体に対する行動は持続できません。この効果はSCP財団にとって有益かつ有害です。SCP-4121は現在の状況を効果的に維持するのに役立ちましたが、多くのSCPオブジェクトの収容慣習の直接的な強化・改善も妨げています。SCP-4121は複数の要注意団体との関係も妨げていますが、この異常性は要注意団体自体にも同様の効果を与えている可能性があります。それにより、複数の攻撃計画が断片的に構築されたままになっています。
完全な概念化の際にSCP-4121が影響を与えるため、現在実行可能な対策を開発することは不可能です。 異常性の影響を受けることを避けるため、緊急指令モータス-オメガは部分的に概念構築中です。SCP-4121は断片的に概念化されているアイテムには影響しません。例えば、概念が3人の異なる人物によって部分的に実現している場合、それがどんな実現であれSCP-4121は防ぐことはできません。しかし、これらの「プロトタイプのアイデア」がまとめられて単一の概念を形成する場合、SCP-4121はその実現を防げます。これらの項目も文書化できますが、すべての文書は部分的に完全なままにしておく必要があります。このため、緊急指令モータス-オメガは現在すべてのO5メンバーによって断片化された形で記憶されています。
SCP-4121は複数のSCPオブジェクトの終了の試みにも影響していると考えられています。(補遺01/4121-ASCPを参照) この仮説は従来の意味では確認されていませんが、現在終了が予定されていないSCPオブジェクトの収容手順は、それらの”因果的不死”を説明するために適応されています。部分的に概念化された収容計画も確立されています。
発見経緯: SCP-4121は以前SCP-3229に配属されていた██████・エドウィン博士によって最初に発見されました。エドウィン博士は初期収容の手段を調査しているときに、SCP-4121の最初の「症状」に躓きました。以下はエドウィン博士の個人ログからの抜粋であり、この異常についての彼の調査に言及しています。
████/6/23
私は承認されていたにもかかわらず実行されずに機密解除されたいくつかの計画を発見した。この情報を局長のユウに送信した。私はこれを局地的な異常であると考えていた。もしかするとこの洞窟は我々が一定の場所にたどり着くのを望んでいないのかもしれない。その後、私の同僚の一人であるウォリス博士と難題について話しながら、彼は彼がつながっていると疑っている3229の敵対的な実体間の行動に気づいたと私に言った。
████/6/25
私は他のサイトの研究者に連絡して、自分の理論を確認するためのさらなる証拠を探した。私の仮説をより危険な結論に導くかもしれないと思う多くの事件にも遭遇した。何かがエリア-55の進捗に影響を及ぼしていたという私の最初の疑念は拡大していった。私は█████にいる古い友人に連絡した。彼は私よりも高いクリアランスを持っている。彼は私が考えていたのに似た事件がいくつかあったと言った。常軌を逸した官僚主義として記録に残っていたものもあれば、SCPオブジェクトの下にマークされたものもあり、ただ埃をかぶっていたものもあった。どれもがずさんで、財団にとっては珍しい行動である。これは、さらなる調査が必要だ。
████/6/26
ウォリスは私を熱狂的な研究から引き離したが、私が休憩中にできたのは私が壊れるのにどれくらい近かったかだ。それだけが、私が今考えられることだったからだ。ウォリスは私に、これが本来の仕事よりも優先されてしまった場合管理官が怒るだろうと警告したが、私は警告を無視することを選んだ。管理官を軽視しているわけではないし、私の仕事の重要性を疑っているわけでもない。ただごみを集めずして離れられない何かを見つけただけだ。
████/6/29
私の個人的な計画についてさらにいろいろ見つかった。今日は収容違反があったようだ。私はこれを利用して制限されたデータを調べた。私は運よく、本当に運よく、撃たれなかった。それは価値があったが、それ自体が異常だった。記録がそこら中にあって、それらはただパズルのすべてのピースを見ていなかっただけだった。サイトが落ち着いてくるのと同様に私はそれらをつなげようとした。そこに何かが無ければならない、必ず。
████/6/30
サイト管理官のユウに彼のオフィスに行くように要請された。そして彼からすべての情報が最高機密に分類されるつもりであると伝えられた。
████/7/1
私は正しかった。
補遺 4121/01:
以下は、ログ4121/ASCPからの抜粋です。これはSCP-4121の異常性を受けていると仮定されたすべてのSCiPのリストです。場合によってSCP-4121が現在の収容の維持を支援することにも注意してください。SCP-4121の影響を受けたすべての人物/GoIについてはログAG/Pを確認してください。SCP-4121の影響を受けた記録のあるイベントについてはログ4121/AEを確認してください。
SCPオブジェクト |
仮説 |
根拠 |
SCP-096 |
SCP-096はSCP-4121の影響によって破壊されない。さらに096はXK-クラスシナリオを引き起こすこともない。 |
事案096-1-Aを参照。 |
SCP-2399 |
SCP-2399の修復は永久的に失速し、財団の対策も同様の影響を受けた。 |
プロトコルLEGIONNAIREに関する不活性化、バリアアレイの有効性/メンテナンス、SCP-2399の状態。 |
SCP-3284 |
現在SCP-3284は、SCP-4121の影響により収容違反を起こしていない。 |
実験記録Bを参照。 |
SCP-682 |
SCP-682の再生能力はSCP-4121に起因し、さらにSCP-682が恒久的な収容違反を起こせないのも同様である。 |
撤回済み。この仮説はSCP-4121の正確な異常性を考慮していない。 |
SCP-3426 |
SCP-4121によってSCP-3426の条件を満たすことが防止されている。 |
構想の段階を越えられない複数の研究、社会的定理や宗教の統一の理想も同様に防止されている。 |
SCP-2317 |
SCP-2317は収容違反する能力があるにもかかわらず、それを起こしていない。 |
SCP-2317/i.6を参照。 |
SCP-001 |
[編集済み] |
[編集済み] |
補遺 02/4121:
以下は、サイト-Ω1における心理的状態と、20██/██/██の時点で研究を妨げてきたさまざまな事件を記したコレクションです。職員の完全な記録と完全な精神評価については、文書4121-SSEを参照してください。現在、職員の97%が、仕事に対する精神的、肉体的、または因果的な歪みに気付いています。
エミリー・ホラン博士:
DOI: ████/04/08
NOI: ホラン博士は一日を通して軽度の不安に苦しみ始め、サイト-Ω1での彼女の割り当ての最後の3ヶ月における「ぼんやりとした記憶」を報告しました。
現在の状態: ホラン博士は4日間の医療休暇を許可され、サイトΩ1からの退去時には精神衛生がはるかに良好であると報告していました。しかし復帰後、ホラン博士がそれまで行っていた研究に関するすべての知識は彼女の記憶から欠落していました。さらに、ホラン博士はSCP-4121に関連する新たな研究を考えることが出来なくなっていました。
マーク・ミランディ博士:
DOI: ████/04/17
NOI: ミランディ博士はSCP-4121に関して不足している研究ファイルがあることを報告し、それをもとに修復を始めました。ミランディ博士はこの事件について報告している際にデジャヴュの感覚があったことを付記しました。
現在の状況: ミランディ博士は彼のファイルを修復し続けています。ミランディ博士をこの因果的ループから取り除く試みはすべて失敗に終わっています。
デイビッド・ブラウン研究員:
DOI: ████/05/02
NOI: ブラウン研究員は過去8日間で15回のパニック発作を経験し、それまでの複数回の職員検査において精神疾患の記録がなかったにも関わらずうつ病と診断されました。ブラウン研究員は彼の研究が終わらないことを繰り返し表明しています。
現在の状態: ブラウン研究員を再配置する試みはすべて失敗に終わりました。また、彼に医療援助を行う試みもすべて失敗に終わりました。ブラウン研究員による自殺の試みもすべて失敗に終わりました。ブラウン研究員は現在監視下でサイトにとどまっています。
アナヤ・████上級研究員:
DOI: ████/05/11
NOI: アナヤ上級研究員は5月11日に暴力的発作によって仲間のスタッフ及び部下を攻撃し始めたことにより拘束されました。目撃者は、アナヤが「うわごとをつぶやいていた」と述べ、壊れない/壊れたことのない/壊れることのないという「ループ」について繰り返し言及していることに言及しました。
現在の状態: アナヤ上級研究員は、医療部門に拘束されており、無反応のままです。彼女は現在、「ループは決して壊れない、決してなくなることはなく、決して壊れない」と発言し続けています。
マイケル・サリバン軍曹:
DOI: ████/07/27
NOI: マイケル・サリバン軍曹は、サイトΩ1の職員を安楽死させる試みを担当しました。セキュリティ映像からも明らかなように、彼はベル研究員を排除することに成功しました。
現在の状態: サリバン軍曹を懲罰する試みは成功しませんでした。ベル研究員は現在5回安楽死されています。サリバン軍曹とベル研究員の両方が隔離されました。
██████・エドウィンサイト管理官:
[O5-1によりデータ編集済み。]
補遺 03/4121:
以下は、サイト-Ω1の検査後、倫理委員会の████・ヴァンによってまとめられた報告書からの抜粋です。
██████。
私はあなたが割り当てた期間を大幅に超えてあなたの計画にとどまった。私は私の進路に残ることにした。これは忌まわしきことである。
サイト-Ω1は、組織内で最も職員の事件率が高い。財団全体で。エドウィンはただ岩が丘を転がり落ちるのを見るために、男女に丘の上に岩を転がさせている、そしてあなたはただ丘の上に土を積んでいる。私はサイト-[編集済み]に行ったことがある。男が682に子供を与えていたのを見た。そして私はこれまでに見た何よりもこれに嫌気がさした。
もしこれらの実験が何らかの利益をもたらしていたら多分、私は理解したいと思うだろう。進展は見られなかった上に私の推奨事項は単純なので、すべて破棄する。私たちは資金提供し、拷問を可能にしていた。言い訳はない。
敬意を込めて
████・ヴァン
倫理委員会より。
補遺 04/4121:
以下は、エドウィン管理官による批評の抜粋及びO5評議会への上訴です。
対象: ██████・エドウィンサイト管理官
インタビュアー: O5評議会
前書き: このインタビューは、████・ヴァンの批評の直後、エドウィン管理官がSCP-4121から直接影響を受ける前に記録されました。
<録音開始>
O5-3: エドウィン博士、あなたは財団の資産、職員、割り当てられたSCPのひどい濫用と取り扱いの誤りで告発されています。あなたのサイトは倫理委員会の代表者によって直接検査されました。通常の状況下では、あなたはすぐに終了されますが、評議会はあなたがあなた自身を説明することを許可することが重要であると判断しました。
エドウィン: そうですか? 私はアノマリーがまた私を救ってくれたのかと信じていましたよ。
O5-3: 反抗は十分です、管理官。倫理批評を却下するのはあなたの肩にかかっているので、話し始めることを推奨します。
エドウィン: もちろんですよ。ヴァン氏の調査は非常に徹底的でした。彼の報告がアノマリーによってリ モートでさえ遅くなっていなかったことに驚いていますが、いくつかの重要な情報が欠落しています。
O5-4: 例えば?
エドウィン: 最初に、最も重要なこととして、このアノマリーは複数の方法で動作します。私たちの資料では、それが停滞効果を引き起こすと述べていますが、私たちの職員の事件では、それがループ効果を引き起こすことを示しています。さて、あなたがたはこれを小さな違いとみなすかもしれませんが、サイクルに直面しているときと比較して、静止に直面したときの時空連続体の挙動は重要です。
O5-4: そして、あなたはこの区別が生命を犠牲にする価値があると信じているのですか?
エドウィン: 私はどんな命を犠牲にした?サイト-Ω1の職員の犠牲者は最小限にした。
O5-4: あなたは私がエドウィンについてどう言及したか知っているでしょう?
エドウィン: サー、あなたの未来を犠牲にする価値のある事件は一度もなかった。
O5-4: 私は-
O5-7: フォー、お願いします。私たちの未来とは、どういう意味ですか?
エドウィン: ここで私たちが対処する無限の実存的な脅威にあなた方は慣れていると私は確信しています。人類を終わらせることができるものが毎日発見され、収容されています。差し迫った脅威をもたらさないものを過小評価するのは簡単です。
O5-4: あなたは過失責任者である我々を非難しているのですか?
エドウィン: いえいえ、このように考えてください。私たちはたくさんのアノマリーを飼っていて、それらの一部は私たち全員を破滅させることが出来ます。人類は崖の端に立っており、これらのアノマリーの多くは私たちを押す以上のことが出来ます。でもこれは違う。SCP-4121の場合は人類は滝の端にいるのではなく、指でそれにつかまっているのです。私の研究がなければ、私たちは4121の慈悲にかかっているのです。私たちは永遠にそのようにとどまるかもしれませんし、私たちの想像以上に落ちてしまうかもしれません。ここであなた方に、今訊きます、どちらの方が悪いと思いますか?
O5-1: …それがあなたの主張ですか、管理官?
エドウィン: 私が何か主張したか?
O5-1: それがすべてなら、あなたの主張は今すぐに評議会で批評されます。
エドウィン: 私の主張?ついさっき私が言ったことを聴いていたのか?
O5-1: ええ、エドウィン、私たちは聴いていました。私の忍耐を試さないでください。警備員、被告人を退出させて。
対象は退出させられる
O5-4: まだ私たちが持っているこの人間の常識を捨てて落ち続けるのなら、嫌なものだ。
O5-1: それでも、まだ私たちは判決を下し続けなければなりません。ビデオを終了。
<録音終了>