SCP-4129
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アイテム番号: SCP-4129

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 米国西部の農村部の道路は交通ライブカメラ及び財団の衛星によって監視されます。SCP-4129が出現した地点は厳重な監視体制下に置かれます。不自然な場所へ出現したSCP-4129に関する記録、特に興味関心をもたせるようなもの(下記の事件記録を参照)は全て押収され、状況の深刻度に応じたカバーストーリーが適用されます。SCP-4129内への追跡装置の持ち込みは禁止されています。SCP-4129-1の許可を得て、SCP-4129内にライブ映像を出力する監視カメラが設置されています。その映像はSCP-4129の場所の特定のため、財団職員によって常に監視される必要があります。財団職員が到着した際にSCP-4129実体がまだ存在した場合、職員は七面鳥と小麦パンのサンドイッチを1つ持ち帰りで注文する必要があります。SCP-4129の設計上、この特定のリクエストはSCP-4129-1が速やかに調理を完了するにあたって最も簡単なものになります。

説明: SCP-4129は、人口密集地から離れた以前訪れたことのある場所を好む看板等の無いデリです。このデリは時折"Delightful Deli"、"The Best Sandwiches in ██████████"、そして稀に一般的なフランチャイズであるSubwayといった看板を出すことで知られています。SCP-4129内にある床に触れていないものや、スツール、テーブルなどの物体はSCP-4129が場所を変えた際に置き去りにされます。非活性状態のSCP-4129がどこへ向かうのかは分かっていません。

SCP-4129は24時間以上食事をしていない対象の半径100キロメートル以内に出現することが分かっています。SCP-4129が実体化する地点は完全にランダムで、唯一目安となるのは対象がその時向かっている方向へ出現することと、その範囲内の誰の目にもつかないということのみです。一度対象が食事を完全に終えると、SCP-4129は非物質化すると考えられます。

対象はしばしばSCP-4129内へ入ることを不安に感じ、多くの場合入れない口実を考えます。SCP-4129内へ入ることを決めた対象は、中でSCP-4129-1と接触します。SCP-4129-1は身長およそ2メートルの白人男性です。SCP-4129-1はSCP-4129内に存在する間、いかなる形のダメージにも耐性があるとみられます。SCP-4129-1は通常協力的ですが、特定の状況において敵対的になることが分かっています。SCP-4129-1はこれまでにSCP-4129内で目撃された唯一の従業員です。しかし、他の従業員との会話が目撃されている一方で、相手の応答は記録されていません。すぐ近くではあるものの、SCP-4129の外でもSCP-4129-1が目撃されています。SCP-4129-1が自身でSCP-4129内へ留まることを決めたのか、他の何らかの手段でそこへ引き留められているのか、どちらなのかは不明です。

対象が注文を完了すると、SCP-4129-1は対象が注文した料理について「ここで食べるか、持ち帰るか」を対象へ尋ねます。対象が「持ち帰る」と答えた場合、SCP-4129が消滅する以外の異常なイベントが発生することはありません。対象が「ここで」と返答した場合、SCP-4129-1によって席へ案内されます。その時点で対象はSCP-4129-2と指定され、建物から出られなくなります。SCP-4129-2は6歳から87歳のSCP-4129の利用客です。SCP-4129-2との会話のための試みは全て失敗しています。SCP-4129-2個体がSCP-4129から出た場合、対象は即座に死亡します。全てのテーブルが埋まった場合、SCP-4129-1は最大10体の個体に対して建物から出るように要求し、要求を受けた個体は素直にそれに従います。個体の死因は1分以内に死亡するような方法である限りは完全にランダムであると見られます。発見以降、SCP-4129-2個体の内8体のみがSCP-4129からの脱出を試みています。デリが最大収容人数に達した際、SCP-4129-1の場所へ清掃係が研究員と共に派遣されます。


回答者: SCP-4129-1
質問者: マルコム博士
前書き: 以下のインタビューはSCP-4129-1がSCP-4129の外へ出ることを拒否したため、SCP-4129内で行われました。

<ログ開始>

マルコム博士: こんばんは、私はマルコム博士です。あなたのお名前は?

SCP-4129-1: よろしければ、アールとお呼びください。

マルコム博士: 分かりました、アールさん。あなたはどれくらいの間ここで働いていますか?

SCP-4129-1は隠れていたネームプレートを整え始める。

SCP-4129-1: えー、少々お待ちください……確か数年前だったと思います。少し前に時間を忘れてしまいました。

マルコム博士: あなたが1964年からここで働いているとの報告があるのですが。

SCP-4129-1: 1964年ですか?ああ、この10年は本当にあっという間だったな。まるでちょうど昨日この仕事に応募したような気分ですよ。

マルコム博士: 今年が何年かお気付きですか?

SCP-4129-1は一瞬間を置き、目に見えて動揺する

マルコム博士: アールさん?

SCP-4129-1: はい、えっと、質問は何でしたっけ?

マルコム博士: 今年が何年かご存知ですか?

SCP-4129-1: 休憩時間が終わってしまったようです、申し訳ありません。ご協力させていただきたくはあるのですが、仕事がございますので。一日中座っていても、お給料は貰えないのです。

マルコム博士: もう少しだけ質問があります。10分も掛かりません。

SCP-4129-1: ご注文の品はこちらでお召し上がりですか?それともお持ち帰りですか?

マルコム博士: あと一つだけ、お願いします。"こちら"の中から好きなものに答えてくださって構いませんので。

マルコム博士は職場環境及びSCP-4129-2に関する8つの質問リストが書かれたクリップボードをSCP-4129-1へ手渡す。

SCP-4129-1: ごゆっくりどうぞ。窓際のお席に座られても構いませんよ。

<ログ終了>

SCP-4129の収容監督官██████のメモ: 私は今後このアノマリーに対処する際、慎重な言葉選びがいかに重要かを強調しないわけにはいきません。現場に送り出した研究員がもう戻ってこなくても良いというような、そんな余裕は我々には無いのです。二度とこのようなことが起こらないようにしてください。


事件記録 SCP-4129

1982年8月4日 財団のエージェントである███と█████が██████-██████山においてSCP-████の目撃情報を調査していた際、SCP-4129を偶然に発見する。約45分後、標準的な追跡装置とセキュリティカメラを持ったDクラス職員2名がSCP-4129へ入る。1時間10分後に出てきた2名は酷い打撲傷を負っていた。彼らはマネージャーがセキュリティカメラを設置することは許可したが、追跡装置について要求した際に信じ難いほど敵意を剥き出しにして彼らを攻撃してきたと報告した。
1985年11月17日 SCP-4129が███████家の農場の納屋の場所へ出現した。土地と家畜の両方に大きな被害が発生し、住民は経済的な補償を受けた。
1989年2月23日 SCP-4129は北カリフォルニアの森の奥で実体化した。民間人が異常に気づくことはなかったが、SCP-4129-2個体が店を出る際にタバコを落としたため、森林火災が発生した。近くの██████町の住民17名が死亡した。
1994年6月5日 SCP-4129は地上から10メートルの空中に出現した。建物の床は異常な形で地面まで伸びており、SCP-4129-1が入口に縄ばしごを設置していたと報告された。多くのドライバーがSCP-4129に注目し、近くで見ようと車を降りた。その後すぐに地方のテレビ局が到着した。財団職員が撮影された映像や写真を押収し、関係者全員にCクラスの記憶処理を行った。
1999年5月9日 SCP-4129-2個体が別の注文をするためにカウンターへ急いで向かうのが目撃された。その間にSCP-4129は場所を変えた。そのSCP-4129-2個体は4時間半後に岩山で登山客に発見された。死因は塩水が肺の内部へ入ったことによる溺死とみられた。カバーストーリーが適用され、遺体は財団に回収された。
2001年10月3日 SCP-4129はアリゾナ州の州間高速道路のちょうど中間地点に出現し、3時間に及ぶ通行止めを引き起こした。幸いにも発生した時間帯が良かったため、これに気付いたのはほんのひと握りの人々のみだった。
2008年1月18日 [データ削除済]
2018年12月22日 SCP-4129は前回の事件の███████に覆われたままの状態で出現した。実体は地元当局が現場からの通報を受け、建物へ入った23分後に消滅した。当局の職員はテイクアウトされた料理と共に建物から出てきたが、夥しい量の███████に気づくことはなかった。SCP-4129-1がそれをこすり落とそうとしているのが目撃された。

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