アイテム番号: SCP-413-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-413-JPは存在する学校校舎ごと工事現場に偽装された収容設備内部に収容されます。表向きはカバーストーリー-"アスベストの除去工事」に従い当該設備を工事現場として取扱います。内部に存在するSCP-413-JPに民間人が接触しないよう最低2人以上の警備員が割りあてられ、常時監視を行います。
説明: SCP-413-JPは███県███市(サイト-81██)の小学校校舎内に存在する全12段の階段です。
SCP-413-JPは校舎の設計図では12段の階段であり、外観上も12段の階段として存在します。
SCP-413-JPの異常性はSCP-413-JPを段を数えながら昇ることで発現します。
SCP-413-JPを昇る被験者(以下SCP-413-JP-1)は思考する位取り記数法が9進法に変化することで13段の階段であると認識します。SCP-413-JP-1から9という数字の概念が欠損し、SCP-413-JPから離れても9進法により思考、計算を行うようになります。
SCP-413-JP-1はSCP-413-JPとの接触後、階段を見るたびに段を数えながら(往々にして発声しながら)昇らなければならないという強迫観念に捕らわれます。さらに、階段を昇る度にその階段の最終段が13段となるように認識している位取り記数法が変化します。階段の段数が13段未満であれば対応する位取り記数法に使用しない数字(例えば9進法ならば9という数字)が数字であると認識できなくなります。ただし14段以上であればSCP-413-JPの効果は階段自体に作用し、階段が13段となるように作用します。
14段以上であれば11や12などの10進法では2桁以上で表現する数字を本来存在しない新たな数字(以下SCP-413-JP-1-a)を用いて表現するようになります。SCP-413-JP-1-aを音声、あるいは文字によって認識した場合、認識者(以下SCP-413-JP-2)は【SCP-413-JP-1-a】+1進法で思考するようになります。SCP-413-JP-2は階段に関する強迫観念は持たず、階段を昇ることで位取り記数法が変化することはありません。SCP-413-JP-2の症状はBクラス記憶処理を行うことで回復します。
SCP-413-JPは非キリスト教圏出身者など13という数字に特別な意味1を感じない人間には効果を与えません。ただし、SCP-413-JP-1-aによる効果は受けます。SCP-413-JP-1-aは異なるSCP-413-JP-1によって表現された場合でも、ある数に対して対応する同一の数字として表されます。
SCP-413-JPは存在している小学校の全国学力テストにおいて算数だけが異常に低い平均スコアであったことから存在が発覚しました。SCP-413-JPは当小学校の児童の間で学校の七不思議「魔の13階段」として認知されており、多くの児童がSCP-413-JPの影響を受けました。
また、児童だけでなく同小学校の教員や家族についてもSCP-413-JP-1-aの影響を受けたため、発覚当時は付近の住人の██%がSCP-413-JP-2と変化していました。SCP-413-JP-2を含むサイト-81██の住人については既にBクラス記憶処理を施しています。
日常の生活に齟齬をきたさないためにSCP-413-JP-1は13段の階段のみ存在する施設内で収容されます。
異常な位取り記数法を認識しているSCP-413-JP-1に対して通常の10進法の使用を強制することは禁止されています。