SCP-4134-JP
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アイテム番号: SCP-4134-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-4134-JPは標準人型アノマリー収容室に収容されます。SCP-4134-JPに対する給餌としてHeLa細胞を成形して作られたブロックを与えて下さい。SCP-4134-JPに対する給餌としてHeLa細胞を水に懸濁させた液体を与えて下さい。現在、SCP-4134-JPは収容状態にありません。SCP-4134-JP個体を発見した場合、速やかに財団エージェントに連絡してください。

説明: SCP-4134-JPは寿司型の二足歩行生物で、多数存在が確認されています。それぞれの姿は全長およそ2mの様々な寿司を模したような姿をしており、シャリ部分が四本伸びて手足として機能しています。シャリ側が腹方向であり、ネタ側が背方向、顔及び感覚器は確認できませんが五感は正常に機能しており、上端部のシャリとネタの境界から摂食を行います。SCP-4134-JPのCTスキャンによる断層撮影では内臓などの内部構造は確認できませんでした。

SCP-4134-JPは一般的なヒトの身体能力を大きく上回ります。握力は成人男性の30倍程度(およそ1500kg)、打撃力は成人男性の10倍程度(5000kgf)、短距離走行速度は100mをおよそ9秒、視力は推定で20以上で可視波長域は紫外線、赤外線域に大きく食い込みます。特筆すべきは反応時間であり成人男性の1/2000程度(およそ0.0001秒)と推定され、これにより銃撃を見てから避けることを可能としています。

SCP-4134-JPは一般的なヒトと同程度の知能を持ち、知識についてもほぼ同様です。現在確認されているSCP-4134-JPは例外なくSCP-1134-JP-1技術、スシブレードを習得しています。SCP-4134-JPは水分、塩分を除き人肉以外から栄養を摂取することが出来ません。人肉以外の食物を口1に入れると、SCP-4134-JPは激しい嘔吐を引き起こします。また、静脈栄養剤の注射は効果がありません。加熱など加工された人肉の摂取自体は可能ですが好まず、可能な限り死亡直後の人肉を摂取しようとします。

SCP-4134-JPはヒトの死肉をSCP-1134-JP-1として扱います。死肉の状態として、加工されていない死体自体をそのまま使われている場合が多いです。

確認されたSCP-4134-JP個体の例2とそれが扱うSCP-1134-JP-1について

SCP-4134-JP個体の例 寿司としての形状 扱うSCP-1134-JP-1
SCP-4134-JP-a マグロの赤身 30代男性・上場企業サラリーマン。安定した回転性。
SCP-4134-JP-b エビ 50代女性・中小企業社長。ブレがあるが高速。
SCP-4134-JP-c イクラ軍艦 40代男性・アメリカ海兵隊軍人。回転しながらライフルを乱射する。
SCP-4134-JP-d タコ 70代男性・無職(年金生活者)。体臭が強く範囲攻撃ができる。
SCP-4134-JP-e カッパ巻き 20代男性・水泳選手。滑るように動きがなめらか。

以下は一時的に財団サイトに収容していたSCP-4134-JP-dへのインタビュー記録です。

インタビュー記録4134-JP-d

音声映像記録


日付: 2025/██/██

対象: SCP-4134-JP-d

インタビュアー: 機織繧繝研究員

付記: 対象は2024年、財団サイト-8114に収容されました。対象は財団に非協力的な態度をとっていましたが、食事として提供しているHeLa細胞懸濁液の継続との取引でインタビューを取り付けました。


«記録開始»

インタビュアー: インタビューに承諾いただきありがとうございます、SCP-4134-JP-d。それでは開始します。

SCP-4134-JP-d: そりゃ、メシを出さねえってんならこっちもしゃあないわな。クッソ不味いけどよ、あの液体。

インタビュアー: ですが、拒否反応は出ないでしょう?

SCP-4134-JP-d: またあのブロック人肉に戻してくれよ。アレもスゲー不味いけどな。なんだありゃ癌細胞3とかか?

インタビュアー: アレをスシブレード化して脱走しようとしたのはあなたでしょう。許可できません。

SCP-4134-JP-d: (舌打ち音)4 …… 何聞きたいんだよ。仲間は売らんぞ。

インタビュアー: まずはあなた自身が何者かについて教えてください。

SCP-4134-JP-d: あー、まあ、自分でも完全にわかってるって訳でもないんだけどよ……

インタビュアー: わかる範囲で構いません。

SCP-4134-JP-d: 俺が最初に目を覚ましたのはどっかの薄暗い研究所のアクリルシリンダーポッドの中だな。ほれ、透明な縦置きの筒状で、中に変な液体が入ってる奴。その時からこの姿だったな。俺の仲間たちもな。

インタビュアー: 続けて下さい。

SCP-4134-JP-d: 俺らは並べられてモニターで勉強させられたり、スシブレードの修行をさせられたりしてな。まあ奴らは俺達を兵器として使うつもりだったらしいが、少なくともメシはまともな人肉だったぞ。まともっつってもたぶん反社とか医療解剖後の遺体とかばっかだろうけどよ。

インタビュアー: 奴らとは?その研究所はどのような組織によって運営されていたのですか?

SCP-4134-JP-d: さあ?あんまりコミュニケーションしてねえよ。なんか、俺達を作ったのはスシブレードじゃなくてスシブレーダーを作る研究だとか言ってたが?

インタビュアー: 興味深いです。続けて下さい。

SCP-4134-JP-d: なんでも、人肉を寿司にするのは何度もやってきたけどイマイチパッとしなかったんだとさ。そんで、人と寿司と逆転させる研究に関連させて、人間のスシブレード化から寿司のスシブレーダー化、寿司を人肉だけ食べるバケモンにして人肉を強力なスシブレードとして使えるスシブレーダー兵器、つまり俺達を作ったとか。

インタビュアー: …… その組織は闇寿司とか言いませんでした?

SCP-4134-JP-d: 知らねー。あいつら自分の事は語らなかったぜ。

インタビュアー: …… 続けて下さい。

SCP-4134-JP-d: まあ研究所での生活は言った通りの繰り返しよ。そこで日本語とか一般常識とかも勉強させられてな。でもまあ言わば戦闘奴隷だわな。で、実戦投入の日が近づいて来た時、ドンが立ち上がったって訳よ。

インタビュアー: ドン?誰ですか?

SCP-4134-JP-d: …… あー、俺達のリーダーだよ。首領、だからドンだよ。

インタビュアー: あなた方の組織について教えてもらえますか?

SCP-4134-JP-d: 仲間は売らねえってんだろ。

インタビュアー: 概要だけでも。

SCP-4134-JP-d: …… ドンが実戦投入の前日に、それまでに仕込んでいた脱出ルートから俺達を率いて逃げたんだよ。何人かがスシブレードで邪魔しようとしてきたがそいつら自身をスシブレードにしてやったりしてな。俺達はそこで逃げた寿司共の寄り集まりだよ。名前はスシ・ネフィリムだ。

インタビュアー: そして、あなたは高尾山の登山ルート上で人を襲っていたところを財団エージェントに捕縛されていますね?

SCP-4134-JP-d: 俺達は人間以外食えねえ体だからな。そこらに散らばって迂闊な奴を襲ってメシにしたりスシブレードにしたりするのよ。

インタビュアー: 食べるのは措いておくとして、スシブレードにする必要がありましたか?

SCP-4134-JP-d: そりゃ護身用よ。なんならスシブレードを使ってもお前らに負けたじゃねえか。最低限の護身だ。

インタビュアー: 財団のスシブレード部隊を単騎であれだけ蹂躙して最低限とは思いませんが……

SCP-4134-JP-d: で?まだなんか聞きたいことあんのか?俺は腹が減ったんだが?

インタビュアー: …… とりあえず、今回の所はここまでとさせていただきます。インタビューを終了します。

«記録終了»


後記: インタビューの2日後、SCP-4134-JP-dは複数の要注意団体が連携して引き起こした収容違反事件により脱走しています。SCP-4134-JP-dが言及したSCP-4134-JP集団要注意団体"スシ・ネフィリム"については現在調査中です。また、GoI-8134("闇寿司")はSCP-4134-JPとの関連を否定しています。

 

 

 
補遺: SCP-4134-JP-dが脱走したサイト-8114における監視カメラデータの部分的復旧が成功し、当該収容違反事変時におけるSCP-4134-JP-dの収容されていた標準人型アノマリー収容室周辺の映像データが回復しました。以下はその抜粋です。

映像記録4134-JP-d

«記録開始»

エージェント吉野: …… クソッ、本部と通信が途切れている……

[風切り音と共に大銀杏を結んだ力士が高速回転しながらエージェント吉野を襲う]

エージェント吉野: 何っ!

[エージェント吉野は懐から海苔で覆われたお握り5を射出し、力士に当てる。お握りは力負けして弾き飛ばされるが力士の運動方向をズラし、エージェント吉野は回避する。通路の奥から巨大なハンバーグ寿司のようなアノマリー(SCP-4134-JP-fに指定)が姿を見せる。]

SCP-4134-JP-f: 人間風情が良く躱した。だが次はそうはいかん。

エージェント吉野: ハッ、タコ野郎のお仲間が助けに来たって事か。

SCP-4134-JP-f: そうだ、そして貴様は死ね。

[両者のスシブレードがぶつかり合う。エージェント吉野は防戦一方で、彼の後ろの壁は力士の衝突でたわみ、へしゃげる。エージェント吉野と通路の角に追い詰められる。力士に押されるお握り。]

SCP-4134-JP-f: 終わりだな、人間。人間が寿司に敵う訳もなかったな。

エージェント吉野: クッ…… お前ら何なんだよ。寿司のくせに人間をスシブレードにしやがって……

SCP-4134-JP-f: 寿司がヒトを食う、寿司がヒトを回す、そして、寿司がヒトを支配する。それだけよ。

[エージェント吉野は目をカッと開く。お握りの具であるウニが反応し、外殻である海苔が棘状に変化。鋭い音と共に力士の首が分離する]

SCP-4134-JP-f: ほお……

エージェント吉野: なんで人間様が寿司に負けなきゃいけないんだよ。お前も収容してやるよ。

SCP-4134-JP-f: まあ待て。スシブレードに負けたら負けた寿司を食わなければな。

[SCP-4134-JP-fは体重200kgを超えるであろう力士の死体を一息に丸呑みする。SCP-4134-JP-fの姿は一回り大きくなる。SCP-4134-JP-fは背負っていた警備員の死体を握りしめる]

SCP-4134-JP-f: …… ああ、旨い。で、これは試合ではない。次、行くぞ。

エージェント吉野: クソが。

不明な声: 手ぬるいぞ、ハンバーグ。

[通路の奥から手足の付いた巨大なラーメン6(SCP-4134-JP-gに指定)が現れる。ラーメン丼の角度は90度近いがスープがこぼれる様子はない。]

SCP-4134-JP-f: ドン

SCP-4134-JP-g: やはりタコはこの奥らしい。このサイトへのハッキングでの分断もどこぞの組織がやってくれているようだがいつまで持つかわからん。俺がやる。

エージェント吉野: …… 何体だって来いよ、相手してやる。

[SCP-4134-JP-gは抱えていた推定30代のラーメン屋店主を回す、と同時に自分も回り始める。ラーメンとラーメン屋店主は連星のようにお互いがお互いの周りを、超高速で回転し始める]

エージェント吉野: [驚いたような顔をする]嘘だ、そんな、まさか。

SCP-4134-JP-g: このラーメン屋の親父は元々スシブレーダーでな、ヒトとして死んだ後もスシブレーダーでは在り続けている。そして、これこそがスシブレードの進化形。俺がこいつを回し、こいつが俺を回す…… これが、俺の……

[回転は竜巻のようになり輪郭がボヤけてくる。音声に高周波ノイズが混ざる。SCP-4134-JP-fは後ろで跪いて動かない。]

SCP-4134-JP-g: ヒトブレードだ。

[SCP-4134-JP-gとラーメン屋店主が同時に射出され、轟音と共に映像が途切れる。]

«記録終了»

補足: SCP-4134-JP-dの収容されていた標準人型アノマリー収容室外壁は完全に破壊され、そのまま収容違反したものと思われます。建屋全体が重大な損傷を受け、該当区画は廃棄されました。エージェント吉野の遺体は発見されていません。

このSCP-4134-JP集団組織が要注意団体スシ・ネフィリムであると考えられ、その他の要注意団体と同様収容されたアノマリー、彼らの場合SCP-4134-JP-dの奪還が目的だったと推察されます。その中で主導者的役割を果たしていたSCP-4134-JP個体、SCP-4134-JP-gがSCP-4134-JP-dが言及していた"ドン”であると考えられます。

SCP-4134-JP-gの姿は丼に入ったラーメンであり、扱うSCP-1134-JP-1はラーメン屋店主でした。これらの事実からも、GoI-8134(“闇寿司”)に対する更に強い追及が求められます。

 

 

 

 

 

 

 

補遺2: 2026年█月██日、北海道中央部大雪山国立公園内において新たなSCP-4134-JP個体が確認されました。

SCP-4134-JP個体の例 寿司としての形状 扱うSCP-1134-JP-1
SCP-4134-JP-h ウニお握り 40代男性・財団エージェント吉野。高いSCP-1134-JP-1技術を持つ。

 

 

 

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