SCP-4135
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アイテム番号: SCP-4135

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SCP-4135-Aを追いかける、機関銃で撃たれた直後のSCP-4135-B個体。

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 機動部隊ファイ-71(“ダックハント”)が顕現するSCP-4135-B個体の発見と収容に専念します。カモ科(Anatidae)に属する種の活動を追跡するため、“国際カモ科発見索引”が考案されています。SCP-4135-B個体の収容は優先度1、SCP-4135-A個体の収容は優先度7と見做されます。SCP-4135-B個体が特定・収容された時点で、SCP-4135-A個体は記憶処理を施され、一般社会に解放されます。

現在、SCP-4135-B個体はサイト-55の生物学的異常実体チャンバーに収容されています。チャンバーは鋼鉄で補強されており、損傷の兆候が見られた場合は修復されます。現在のSCP-4135-Aが死亡した場合、チャンバー内に残るカモの内臓は全て処分され、新たなSCP-4135-Aが機動部隊ファイ-71によって捜索されます。

説明: SCP-4135は、いつどのような時でも、地球上にいる不特定の人間1名のみ(SCP-4135-A個体と指定)に影響を及ぼす現象です。SCP-4135は、SCP-4135-Aの近くに、大抵は黒い体色をした不特定のカモ科鳥類が自発的に顕現するという形式で観測されます(SCP-4135-B個体と指定)。SCP-4135-Bは出現した後、あらゆる手段を以てSCP-4135-Aの殺害を試みます。SCP-4135-B個体は肉体的外傷への耐性を持ち、大部分の負傷から短時間で速やかに回復します。

SCP-4135-B個体は生存のために食料・水分・酸素を必要とせず、核爆発を生き延びることが可能であると示されています(添付文書73:“マンハッタン計画とSCP-4135”参照)。箱に入れられるなどして囚われると、SCP-4135-B個体は収容容器の壁が破れるまで頭突きを繰り返します。現在のSCP-4135-Aが死亡するとSCP-4135-B個体もまた死亡し、ほぼ即座に地球上の別な不特定の人間1名がSCP-4135-Aになります。SCP-4135は通常18~35歳の人間を対象としますが、児童や高齢者がSCP-4135-A個体になった事例も存在します。

事実上の不死身であるにも拘らず、SCP-4135-B個体には平均的な同種のカモを上回る致死性がありません。このため、SCP-4135-A個体がSCP-4135-Bによって死に至ることは滅多になく、自然要因によって死亡する場合が大半です1

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