SCP-414-JP
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現在の1SCP-414-JP‐1

アイテム番号: SCP-414-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-414-JPはサイト-81AMの専用収容室にて収容されます。収容室内は常時カメラを通して3名以上のDクラス職員によって監視されます。収容監督者は適宜Dクラス職員の交代を行って下さい。監視の任務に就くDクラス職員は収容違反のリスクと心理的ストレスを軽減するため、"朱色"及び“眼”をトリガーとする撹乱ミーム2の接種が義務付けられています。そのため、監視室内に朱色が含まれる物品の持ち込みは制限され、監視する職員の他はサングラス等で眼球部を隠すよう指示されます。アラミタマ・イベントの発生が確認され次第、調査と情報規制を行い、置換されたシンボルマークを修正した後に事態の適切な処理を行って下さい。

説明: SCP-414-JPは墨でモチーフ不明の図像(SCP-414-JP-1)が書かれた高さ54.5cm、幅48.5cmの麻紙です。SCP-414-JP-13を目視した場合、観測者は視界の一部が朱色もしくは他の赤と形容される色に染まっている4ように認識します。この特異性は一時的なものであり、目視を中止すれば正常な視界に回復します。

SCP-414-JP-1の第2の特異性は、図像が不定期に変化することです。変化したSCP-414-JP-1はSCP-414-JP上から消失し、何らかの組織・集団・イベントの用いているシンボルマークもしくは象徴的図像5と置換されます。その後、オリジナルのシンボルマークに関連する対象に対し攻撃的な現象が発生し、SCP-414-JP-1はSCP-414-JP上に再出現します。この一連の事象をアラミタマ・イベントと呼称します。アラミタマ・イベントの発生間隔は最長で5年3ヶ月5日、最短で31秒です。6

監視下に置かれた状態でSCP-414-JP-1が変化した事例は現在までありません7。これは逆説的に常時人間が直接・間接的にSCP-414-JPを監視していることでアラミタマ・イベントを抑止できることを意味しており、収容プロトコルに取り入れられています。

SCP-414-JPは1949/██/██に古神道系カルト教団「天ッ階あまつきざはし」で発生した集団失踪事件の調査の際に発見されました。教団施設内部にて同教団の信者と思われる26体に及ぶ遺体が発見されました。金庫内から発見された教祖8の手記により、SCP-414-JPが1942年に教団によって発見され、変化する図像の意味を読み解こうとすることで教団の目的とする未来予知の実践のために用いられていたことが判明しました。また該当部分の記述から、事件以前のSCP-414-JP-1はより複雑な図像であった事が判明しました9。加えて施設内部に描かれていた教団シンボルマークが財団発見当時のSCP-414-JP-1と一致したことから、事件の原因がアラミタマ・イベントであることが判明しました。

補遺1: 以下は、アラミタマ・イベントの効果であると確認された事例の記録です。

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001

発生日時: 不明。おそらくは1949/██/██以前
置換先: 天ッ階のシンボルマーク「天眼の理」
対象: 天ッ階構成員
概要: 教団信者26名が死亡。発見された遺体は例外なく左目を欠損している。検視の結果、左眼球が眼圧の急激な上昇によって破裂したことによる出血多量が死因と見られている。被害者の周囲に飛び散っていた涙液と血液の混合物を分析したところ、一般的なものと同様の朱墨が混入していた。また、教団内ではこのSCP-414-JP-1を“災いをもたらす朱色の鳳”であると解釈していた。

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006

発生日時: 1968/██/██
置換先: アニメーション作品“ロードランナーとワイリーコヨーテ”の登場人物であるロードランナー
対象: クライスラー社のプリムス・ロードランナー10
概要: 出荷予定の1万台が突然自重により崩壊。調査したところ内部部品が赤錆に覆われていたことが判明した。また、当該車種の広告及びワーナー・ブラザーズ・エンターテインメントに保管されていたフィルム内のロードランナーはすべてSCP-414-JP-1へ置換されていた。回収した職員は「トキ(Nipponia nippon)のように見えた11」と報告。

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007

発生日時: 1968/██/██
置換先: ブリティッシュ・ホースレーシング・オーソリティー(BHA)ロゴマーク
対象: チェスター競馬場
概要: イネ(Oryza sativa)が2cm間隔で場内の芝生全面に出現した。本来であれば可食部に当たる種籾はすべて酸化第二水銀に置換されていた。また、当日出走予定だった競走馬12頭が水銀中毒と見られる症状によって死亡した状態で発見された。12頭はいずれもジェネラルスタッドブック12によってサラブレッド血統認定を受けていた。

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009

発生日時: 1969/██/██
置換先: アイシャドー
対象: カイロ考古学博物館の黄金のマスク(ツタンカーメンのマスク)
概要: 本来ラピスラズリで装飾されている眼の部分に赤土13によってSCP-414-JP-1が描かれていた。事件は地元警察に「ツタンカーメンのマスクが血涙を流している」という通報があったことで発覚。カバーストーリー「職員の修理ミス」が流布された。多数の目撃者が「歌舞伎の隈取りを想起した」といった旨を証言したが、SCP-414-JPの影響かは不明。

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012

発生日時: 1971/██/██
置換先: パリ市内の観光マップに記載されたエッフェル塔のマーク
対象: エッフェル塔
概要: 鉄骨部全体にオオミノガ(Eumeta japonica)のものに近い繭がぶら下がっている状態で発見。回収された繭の総数は8█████個に及び、すべて内部にはアカネ(Rubia argyi)を由来とする赤色顔料と水の混合された液体が充填されていた。事件は繭から染み出していた液体によってエッフェル塔全体が赤く染まっていたことで発覚した。カバーストーリー「懐古主義14」が流布された。

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017

発生日時: 1979/██/██
置換先: アラビア半島内で紀元1400年以後に描かれたムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ15の肖像の顔面部分
対象: 不明。 おそらくはアラビア半島
概要: 以下はORIA内部潜入者からリークされた情報。

UTC19:32頃西の空から赤色発光体が飛来。サウジアラビアのネフド砂漠の上空3千メートル付近で5分ほど停滞した後消失した。この現象はアラビア半島内にいた人間の目視のみに観測されたようである。内部に人型の影が見えたとの報告があったが詳細不明。肖像の置換と関連して信仰的終末事象と考えた民衆の中で不安が広まっている。

財団はORIAと協力して事後処理を行い、事態は収拾された。

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025

発生日時: 1987/██/██
置換先: パンフレット上のエルミタージュ美術館のマーク16
対象: エルミタージュ美術館
概要: 一部の入館者が赤緑色覚異常17もしくは1色覚の状態18を訴えたほか、「大勢に自分が見られている気がする」として入館者が他の入館者とトラブルを起こす事件が多数発生した。すべての改変されたパンフレットからSCP-414-JP-1を除去・修正したところ、これらの異常効果は発揮されなくなった。

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027

発生日時: 1993/██/██
置換先: アーヘン大聖堂の装飾「プロビデンスの目」
対象: アーヘン大聖堂
概要: カール大帝の霊安所内にソメイヨシノ(Prunus subg. Cerasus x yedoensis ‘Somei-yoshino’)が急速に成長・開花した。除去のために掘り起こしたところ根に絡まった状態で、日本刀を模した長大な鉄剣で腹部を刺し貫かれたオットー1世、ハインリヒ4世、カール5世19の遺体の腐乱した反復が発見された。


この事例後アラミタマ・イベントの抑制条件が解明されたため、収容プロトコルが確立され現在までSCP-414-JP-1は変化していません。

追記30 Oct 2020 19:20

補遺2: 以下の情報は日本支部内においてはセキュリティクリアランスレベル4以上の職員にのみ公開されます。

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