アイテム番号: SCP-4197-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 月面サイト-22内の中型物品用収容チェンバー内に保管されます。収容チェンバー内へ侵入は、クリアランスレベル3を有する職員1名以上の承認が必要です。
説明: SCP-4197-JPは月の裏側から回収された、1970年代に広く普及したモデルの形状を有する日本製の公衆電話ボックスです。SCP-4197-JPは物理的実体を持つものの、いかなる電子的な映像媒体でも姿を捉える事ができず、肉眼による直接目視でのみ外見の把握が可能です。
初期収容時、SCP-4197-JPの内部には以下の特徴が観察されました。
- 緑色の塗装が施された、一般的な公衆電話
- 緊急通報を行う際の番号が記されたアクリル製パネル
- 電話帳と推定される複数の雑誌類
- こちら側を凝視し続ける宇宙服を着用した1名の男性の姿
男性の体表面は極度に乾燥状態にあり、全身に広がる皺が眼球にまで及んでいます。
男性の口元は常に繰り返し特定の言葉を発し続けています。以下は、月面サイト-22内で解析が行われたSCP-4197-JPの内部から発せられる音源の記録ログです。
ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。男性の口元は動きを止めていない。)
ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。)
ジリリリリリリリリリリリリ
[反復]
回収直前に撮影されたSCP-4197-JP
SCP-4197-JPは財団により1972年から1980年の間複数回に渡って実行された、月面未開拓領域を対象とした異常存在探知計画にて、初の有人調査が行われた第11期探査の際に発見されました。続く第12期探査にて1974年6月28日、部隊-77によりSCP-4197-JPは月面サイト-22への移送が完了しました。SCP-4197-JPは収容後に特筆すべき異常性を示さなかった事から早々に調査が打ち切られ、他のSafeクラスオブジェクトと同様に中型物品用収容チェンバー内に安置されていました。
収容開始から27年が経過した2001年、定期巡回中の管理職員から「SCP-4197-JPの扉が開いている」との証言がなされた事で、SCP-4197-JPに対する調査が再開されました。
再調査以降、SCP-4197-JPの内部状況は大きく変化しており、職員らの共通する証言から、表紙に2001年度版と記載された電話帳が床に落下しており、公衆電話の受話器は台から外れ、本体に繋がるケーブルによって宙吊りの状態となっている事が把握されています。特筆すべき点として、男性が存在している旨の報告は一度も確認されていません。扉は開いているよう観察されるにも関わらず他の面と同様にガラスの壁が設置されている感触が残されている事から、SCP-4197-JP内部への侵入の試みは依然として成功していません。
以下は中型物品用収容チェンバーに備え付けられていた録音装置から異常な点を抜粋した記録ログです。
[2001/04/07/23:58:29] ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。)
[2001/04/07/23:58:42] ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。)
[2001/04/07/23:58:55] ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。)
[2001/04/07/23:59:08] ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。)
[2001/04/07/23:59:21] ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。)
[2001/04/07/23:59:34] ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。)
[2001/04/07/23:59:47] ジリリリリリリリリリリリリ
(約7秒間の静寂。)
[2001/04/08/0:00:00] ガチャリ1
[以下、再調査により内部に職員が侵入するまでの間、如何なる音声も記録に残されていない。]
月面サイト-22による音声の発生源に関する調査が、現在も継続されています。



