アイテム番号: SCP-422
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-422は3.5m×3.5mの部屋に収容されます。収容室はSCP-422の寝床、水飲み椀、██████博士が与える犬用のおもちゃを除いては空の状態にされます。
SCP-422は1日に2度、完全に肉のみの餌を与えられます。SCP-422に与える生肉はどのような種類のものでも構いませんが、中~大型犬向きの大きさに切り分けられて与えられます。与える肉は全て入念に骨抜きをしてください。骨を食べさせると、[データ削除済]やその他の異常がSCP-422の外皮に起こる可能性があります。
SCP-422は鎮静剤を装備した2人の警備員を扉に配置した上で、室内のセキュリティカメラにより監視されます。逃亡への関心も見られず、挑発されたとき以外に敵意を見せたこともありませんが、そうなりうる恐れはあります。
説明: SCP-422は大型の四足獣で、肩高83cm・体重53kgですが、これらの値は日々わずかに変化します。SCP-422の全身は他の動物の身体の大きな断片から成っており、それら断片は筋繊維と微量の軟骨組織で適切な箇所に縫合されています。主要な臓器は複数の他個体の臓器の一部を組み合わせてあるようですが、それらの臓器の元はそれと同種の臓器のみであるようです。(例:心臓は他生物の心臓の心室をつなぎ合わせてあります。)顔は扁平で、2つの不釣合いな眼――片方は緑色の猫のような眼で、もう片方は茶色で瞳孔が横長のヤギのような眼――があります。鼻は眼の下にある2つの小さな裂孔で、口は異常に大きく、笑っているように見えるようなやり方で口角の周囲を縫合されています。後肢も前肢に比べて非常に長く、カエルの脚に似ていますが異常な数の関節があります。
SCP-422の身体は安定性に欠けています。どの身体断片や臓器も長期間同一のままであることはなく、最短で6時間、最長で25時間経過することで変化します。この変化に規則性はありませんが、1つの身体断片は18時間ごとに1回までしか変化しません。断片はときおり外界の刺激に反応し、例えば寒いときに分厚い毛皮や皮革を生じさせるようなことがあります。
SCP-422の脳は他の臓器と同じ方法で構成されており、そのためそれぞれの脳の断片が変化・変容するにつれさまざまな特徴が現れます。もしかするとオリジナルの構成に由来するものかもしれませんが、変化を経ても一貫して残る特徴も多くあり、それには以下のようなものが含まれます:
- 運動筋肉の制御が困難。
- 短期及び長期の記憶力が非常に低い――数週間前の出来事はおろか数分前の出来事も思い出せないことがよくある。
- 頻繁に起こる片耳もしくは両耳の難聴。
- 四肢の無感覚症――不自然に高い痛みに対する耐性が含まれる。
- 顔認識能力の欠落――鏡や写真に映った自分を自分自身と識別できず、自分の像に恐怖を示すことすらある。
- 色盲――ただしこれは知能の向上とともに改善される。
加えて、SCP-422の知能は、通常のイエネコから7歳児までに相当する範囲のいずれにも及び、その平均は5~6歳児程度です。██████博士はSCP-422の知能、肉体的な特徴、身体断片の数の広範にわたる変化の記録を毎日残しています。██████博士の研究に関するより詳細な情報は、[データ削除済]で参照できます。